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喘息とアトピー④ 中学・高校時代/アトピー入院とはじめての喘息発作

犬との共存もそれなりにうまくいっていた中学3年の時、
良くも悪くもならないアトピーについて、
一度入院してしっかり治そう!ということになった。
入院と言ってもすこぶる元気なので、ちょっとした連休くらいに気楽に過ごし、完治とは言わないまでも、3泊4日でずいぶん改善した。

しかし、それとの因果関係は不明だが、気管支炎がひどくなり、呼吸がヒューヒューゼロゼロとなることが増えてきた。
ある夜、苦しくて目が覚めると、どうもいつもと様子が違う。
いつもなら呼吸音がおかしい&胸が苦しいくらいなのに、
いくら吸っても空気が入ってこない感じなのだ。
立つこともできず、廊下を這って隣室の両親に助けを求めた。
飛び起きた両親に車でかかりつけ医に連れていかれ、
その場で「これは喘息の発作ですね」と吸入してもらったら、
あっさり呼吸も元に戻り、楽になった。

その後、総合病院の呼吸器科を受診するように言われ、
そこで携帯用の吸入器をもらう。
母は「アトピーの上に喘息まで」と不憫だったようだが、
私はその頃はやっていた映画『グーニーズ』の主人公が吸入器を使っていたことから、お揃いだと喜ぶ能天気な中学生だった。

吸入器のおかげで、呼吸が苦しいこともなくなり(たまに使いすぎて心臓がバクバクしたりしたが←使いすぎ。ダメ、ゼッタイ)、喘息っていったってチョロイわ、と思っていたある日、吸入器を使っても呼吸が改善せず、これはマズいのでは、と病院に行くことに。
最初は車の中で軽口をたたいていたのだが、15分ほどの道のりの中、みるみる呼吸ができなくなっており、病院に着いたころは自力で歩けず、半泣きの姉に背負われて救急に向かった。
すぐに吸入をしてもらい落ち着いた私は、姉が号泣しているのに気づく。
そんなに妹が心配だったのか。姉よ、ありがとう。

違った。

その日、親知らずを抜いた姉は、私の騒ぎで痛み止めを飲み損ね、
私を背負って走ったために、ものすごい痛みに襲われていたのだ。
迷惑な妹で申し訳ない。姉よ、やっぱりありがとう。

その後は大きな発作を起こすことなく、
たまーに入院しながら中学・高校生活を送っていた。

アトピーの方は、少しずつ悪化していた。
腕や体に出るのは、慣れもありあまり気にならなかったが、
顔に出るのはお年頃の少女にはつらいことだった。
とにかく乾燥して、顔も頭も粉吹芋のようになっていたので、
顔の粉が濃紺の制服に散るのは我ながら汚らしく嫌だった。
そして、友達はやっぱり何も言わないでいてくれて、
そのおかげでいじけずに学生生活を送ることができたのだと、
今さらながらしみじみありがたい思いでいっぱいだ。

ちなみに治療は相変わらずステロイドを使っていた。


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