雇い止めになった研究者が次におこなう手続き

私はいわゆる職業研究者に属する人間であり、研究者の雇用問題にも少なからぬ興味があるために、この記事を公開することにしたい。すなわち、所属していた研究機関での任期切れや雇い止めの後にすぐに次の研究職が見つからず「当面は無職」という状態になってしまった研究者が少なからずいると思う。その場合に当面の間(数ヶ月)にわたって食いつなぐために必要な行政の手続きをまとめておくので、必要に応じて参考にしてほしい。なお、任期切れや雇い止めの後にすぐに就職できても就職できなくても皆さんには逞しく生きてほしいと心から願っている。


離職票が必要

これを書いているのは今からおよそ1年前の2023年1月。理研の大量雇い止め問題がヤフーニュースにも載って話題をさらって行ったことが記憶に新しい時期だ。研究者に限らず労働者の年度末での雇い止めは無くなるに越したことはないが、そうは言っても時期も時期なので、雇用契約が更新されない場合への対策も並行しておこなうことが現実的だと思う。

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