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1度は読むべき、おすすめ本③-2

このマガジンでは、私が読んでみて、人生の1冊になるであろうおすすめ本を紹介していきます。

この場では、どんな内容の本であるのかを簡単に紹介していきますので、詳しく知りたいと思った方は、実際に購入して読んでみてください♪

本日のおすすめは、

ドラッカー

タイトル:マネジメント 基本と原則(エッセンシャル版)

著者:P.F.ドラッカー

編訳:上田 惇生

出版:ダイヤモンド社

こちらです。

チームリーダー、組織のリーダー、経営者、誰にも通じる「マネジメント」の土台をつくりたい、ノウハウを知りたい、

そんな方に、読んでもらいたい本です。

では、本について。

内容が非常に濃いので、今回はvol.1-4でお届けします。

まだ③-1を読んでいない方は、こちら☞


1.企業の成果

企業=営利組織という考え方は違う、とドラッカーは説きます。

あくまでも、「利益」というのは企業や企業による活動において、目的ではなく妥当性の判定基準となるものだから。

社会にとって関心がある出来事は、その企業や組織が如何に結果を残せたのか、ということにしか興味ありません。企業の結果を見るすべとして、「利益」はあります。

だから、企業はついつい「利益」を生み出すこと=企業目的となりやすい。これは、危ない考え方だと言っています。

そして、この「企業とはなにか」という定義は1つしかありません。

それは、顧客を創造すること。

企業=顧客の要望や欲求から、市場をつくる

顧客=企業とは何かを決めること

この定義の上で、企業には2つの機能(イノベーション、マーケティング)を持つことが出来ます。

上記のように利益先行型の考え方にならないためにも、

「企業とはなにか」

この言葉を常に問い続けることが、マネジメントの第一歩と言えるでしょう。

2.事業とはなにか

この問いは、事業が成功している時でも、常に問い続けるべきこと。

何故問い続けるのか。

顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的です。だから、「われわれの事業はなにか」とは、顧客の市場と観点からみて初めて答えることができます。

そして、この問いは、予測される変化に適応するための問い(=未来)にもなります。それと同時に、「われわれの事業は何であるべきか」という問いも生まれます。この問いがあれば、今行っている事業を別の事業に変えることによって、顧客のニーズや欲求に当てはまるきっかけになるからです。

また、市場というフィールドで考えるべき視点は最大ではなく最適、つまり常にベストであることが市場地位での目標になります。市場というのは、人口構造でみるため、常に変動しやすいものなんです。

イノベーションの目標は、「われわれの事業は何であるべきか」との問いに対する答えを具体的な行動に移すためのもの。ようは、簡単に言うと、飽きさせないこと。イノベーションがないと、顧客に対して新しい満足を生み出すことはできません。既存のもので満足する顧客も多いですが、新しさがないと飽きられてしまいます。企業は常に「顧客を創造すること」であるならば、新しい満足を生み出したり、叶えたりすることは企業にとって大事なことになります。

2つの機能をまとめると、市場で企業の最適を知り、イノベーションで新しい顧客を創造していくことが企業にとっての武器となります。

この2つを持ちながら、戦略計画を立てます。まず前提として、戦略計画はどんな計画にしてもリスクが伴います。リスクを負わなければ、起業家になはなれません。どういう意味かというと、どんな計画にも必ず企業にとって戦略計画をたてたとき、いい面だけでなく悪い面もみえます。これは、企業にとってリスクという言葉になり、そのリスクを考えるとなかなか行動に移せなかったり、保険的なアイデアで、かつ周りが既に行っていてヒットしているものに類似させた戦略計画でしか、動くことが出来なくなります。ただ、それは起業家として違うと、ドラッカーは説いています。そのリスクのふり幅が大きくなければ、大きな失敗もないと思いますが大きく拡大することもないでしょう。例であげれば、スティーブ・ジョブスが創設したアップル社がいい例でしょう。(どんなことがあったのかなどは、割愛しますので興味ある方はググってみてください。)

どのリスクをとることが、顧客を創造することにつながるのか。先行投資として、未来という時間軸にある企業の活動へ資源(物、人、金)を使って、初めて戦略計画の意味が生まれます。

目に見える組織、そして知識は、マネジメントの判断力・指導力・ビジョンの強化にもつながっていきます。

3.仕事と人間

マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果を上げさせなければなりません。

前提として、仕事と労働(働くこと)は、根本的に違う。どういう意味かというと、仕事と労働に対する概念を切り離して考えてほしいということ。

仕事をすることは人でしかできないことですし、常に人が働くことによって行われていることに間違いはありません。ただ、「生産性」をあげるうえで必要とされるものと、人が生き生きと働くうえで必要とされているものは、違うんです。

仕事=一般的かつ客観的な存在。課題として存在し、ものに対するアプローチをそのまま適用できます。論理があり、分析と総合と管理の対象になれること

労働=人の活動。人間の本性でもある。論理ではない、力学という観点

まるで、意味が違います。ですが、多くの人はミックスした考え方が仕事という意味で言葉を使っていると思います。(仕事の愚痴を言う人は、仕事の愚痴ではなく、仕事を通して人から言われた言葉や態度という人の愚痴を言っていることなので、意味が混合していると思います。)これを読んでいる方は、是非明日から本当の意味で使ってみて下さい。

そもそも、昔から働くということは、集団に入って仲間をつくる欲求を満たす手段でした。(アリストテレスは、人は社会との絆のために働く、と言っています。)人の活動において、仕事と1番異なる点は、人がもつ感情や生理現象、生計をたてるための方法であることがほとんどです。つまり、論理的じゃないんです。

じゃあ、仕事の生産性をあげるにはどうするのか。

ドラッカーは、4つのものが必要だと説いています。

①分析。仕事に必要な作業と手順と条件を知っていること

②総合。作業を集めてプロセスとして組み立て

③管理。仕事のプロセスの中に方向づけ、質と量、基準と例外についての管理手段の組み込み

④道具である

また、前提として、成果(仕事)からのアウトプットを中心に考えること。技能や、知識など、仕事をインプットからスタートするのは危険です。それらは、道具でしかないから。これらの道具を、いつ何のために使うかは、アウトプットによって決まるのです。

作業の組み立て、管理手段の設計、道具の仕様など必要な作業を決めるのは、成果であると、ドラッカーは説いています。

そして、働くことというのは、「責任」が発生し、それを個々が持つことによって働く人のモチベーションがあがります。すると、必然的に生産性もあがる連携プレーなんですね。

「人は最大の資産である」

人は、企業の所有物ではありません。

人のマネジメントをすることは、人の強みを発揮させることなんです。

人は悲しいくらい弱いし脆い。そして問題を起こすものです。人が雇われるのは、各自がもっている強みや能力があるがゆえなんですね。組織としての目的は、人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和すること。そうすることで、その人にとっても自己実現の1つとなることができるのです。

上記をするために必要なことは、実際に行うこと。

①仕事と職場に対して、成果と責任を組み込むこと

②共に働く人たちを生かすべきものとして捉えること

③強みが成果に結びつくよう人を配置すること


これらが出来ることで、マネジメントとマネージャーを人事管理から真のリーダーシップへと進ませることができるといえます。


ここまで、vol.2をお届けしました。

読んで頂き、より詳しく&早く本を読んでみたいと思った方は、購入してみてください。

ドラッカーのマネジメント☞

次のvol.3では、マネジメントの方法についてまとめます。




おしまい。






いつもありがとうございます(*^-^*) 次なるコンテンツの本に使います♪