「音楽マーケティング」について、考える。 2/3 -キッカケと沼編- 其の弐
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「音楽マーケティング」について、考える。 2/3 -キッカケと沼編- 其の弐

Miyamoto Hiroshi  |  宮本浩志


記事を開いてくださり、ありがとうございます!音楽マーケティングのnoteを色々書いている宮本(Twitter)と申します。

このnoteは勝手に連載している音楽マーケティングnote第三弾で、長編となります。ですので、
1. めちゃ流し読みいただく
2. 時間のあるときに、お読みいただく
スタイルで、ぜひご一読いただけると嬉しいです!

気に入っていただけた方はぜひぜひシェアや、いいねを押してもらえるとめちゃくちゃ励みになりますっ🙇

初めてお読みいただく方は第一弾からお読みいただくのがオススメです!

追記:21/4/9 第四弾も公開しました!

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簡単な復習から

前回の音楽マーケティング第二弾note「キッカケと沼編 -コンテンツ- 」を簡単にふり返ります。覚えている方は飛ばしちゃって頂ければと!

このnoteでは、アーティストを好きになっていくファンの流れをファン化フローとして下記に定義しています。(コトラー先生の5Aがベースで、詳しくは第一弾noteを

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ファン化フローは「キッカケ」と「沼」に分かれます。

”キッカケ”
アーティストを好きになるキッカケや機会のこと

フローでいう ①知る、②気にいる の領域。
キッカケで重要な要素は
コンテンツ × リーチ・アルゴリズム × タイミング

”沼”
アーティストにハマってしまい、抜け出せなくなる状態。

フローでいう ③調べ、フォローする、④お金をつかう、⑤FC加入、⑥薦める の領域。
沼で重要な要素は
コミュニケーションハブ × コンテンツの多角化 × マネタイズの多角化

です。

イメージしやすいように図解するとこういうイメージ。キッカケでアーティストに気付き、沼にどんどんハマっていっちゃうアレです。

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「キッカケ」を深ぼると、「キッカケ」は3つの要素で構成されていることに気づきます。

「キッカケ」の3要素
1. コンテンツ
2. 届き方
3. タイミング

前回の第二弾noteではこの「1. コンテンツ」についてまとめました。今回は「2. 届き方」についてまとめていくnoteとなります。
ではスタートしますね!

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2つの 「届く」

「届く」ことはとても重要です。
届かなければ曲を聴いてもらうことはできませんし、知ってもらうことも出来ないからです。当たり前ではありますがw

この「届く」を深く考えていくと、2つの「届く」があることに気付きます。

2つの「届く」

1. 認知としての「届く」(メンタルアベイラビリティ)
アーティスト・曲が認知されているか?想起されるか?

2. アクセスとしての「届く」(フィジカルアベイラビリティ)
曲・コンテンツにユーザーが接することができる状態か?

少しニュアンスは違いますが「メンタルアベイラビリティ」と「フィジカルアベイラビリティ」という言い方もされますね。詳しくは「ブランディングの科学2」をお時間あるときにぜひ!(確率思考の戦略論と一緒に読むとより一層面白いです。)

読む時間ないよー!という方は、こちらのnoteがオススメです!


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「届け方」 と 「届き方」 の違い

2つの「届く」に加えて、「届け方」と「届き方」の違いを理解するのもとても重要です。

「届け方」と「届き方」

届け方:アーティスト側からファンへ、届ける方法

届き方:ファンから新規ユーザーへ、プラットフォームからファン・新規ユーザーへ、届く方法

図にして考えてみると、こういう感じです。

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2010年代はメディアを介して届ける「届け方メイン」で考えればよかったですが、デジタルシフト & SNSが生活の中心になりつつある2020年代は「届け方の先の、届き方」も考えていかねばなりません。

今回のnoteではこの、コンテンツの「届け方」と「届き方」を深堀るのが大きなテーマとなります。

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「届け方」 と 「届き方」 の構造って?

「届け方」と「届き方」にどんな違いがあるか少し深ぼってみます。キッカケ = コンテンツ × 届き方 × タイミングの「届き方」を分解するとこうなります。

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「届け方」は、基本的にアーティスト側からの発信ですのでアーティスト×プラットフォームによる「①アーティスト型」中心で、プラットフォームを活用して、ファンに届けます。

「届き方」は、ファンや人間を中心とした「②ヒト型」、プラットフォームによる「③レコメンド型」、メディアを通して伝わる「④メディア型」に分かれて、プラットフォームを経由する場合と経由しない場合があります。

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アーティスト型 「届け方」

まずは「届け方」のアーティスト型から考えていきます。

この「届ける」という行為には重要な原則が2つあります。
1つ目の原則。

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SNSや各Webサービスの目的は、ユーザーの滞在時間を伸ばすことです。

ユーザーに対して、エンゲージが高い投稿やコンテンツを表示して長く滞在してもらうのが各サービスです。逆を言うと、エンゲージメントを保てないとフォロワーにコンテンツが表示されづらくなるということです。

ですので、ファンと強くつながりつづける、関係をつづけることがとても重要です。フォロワー数の数よりエンゲージメントしてるユーザー数のほうが大事です!

そして、2つ目の原則。

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2010年代は「アーティスト = カリスマ」が強い時代でしたし、情報系取得経路がSNS < HP時代でしたので、いわゆるお知らせ的な、アーティスト公式SNSが基本だったと思います。

ただ昨今は、SNS > HPへ時代がシフトしましたし、SNSの浸透によって「アーティスト = カリスマ」も変化してきていると感じます。

みなさんの周りにも、推しのアーティストやタレントを「くん」「ちゃん」「さん」で呼ぶ人増えてないでしょうか?SNSは、アーティストとファンを直接つなげました。ふたりの距離は、格段に近づいています。それなのに公式アカウントを遠い距離感のまま運用するのはどうなのだろう...?ということです。

現状をフラットに見て、どういう形がファンとアーティスト、そして世の中にとって価値が生まれるか?それを踏まえた上で公式アカウントのあり方を決めるのがいいと思います。(検討の結果、これまでの形がベストであればそれでいきましょう)

①届けるために、つながる。関係をつづける。
②アーティスト公式の、ベキ論を捨てる!

この2つの原則を忘れずに!

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届けるための道具・プラットフォーム

では、届けるためのプラットフォームのお話を。コンテンツを届けるためには、多くの場合プラットフォームを活用する必要があり、プラットフォーム毎の特性を理解しておくことは非常に重要です。

プラットフォーム例
コンテンツプラットフォーム:YouTube、TikTok、ストリーミング
SNSプラットフォーム:Twitter、Instagram/Stories
メッセージングプラットフォーム:LINE

各プラットフォームには特性や得意不得意がありますが、最近は似通ってきてます。コンテンツプラットフォームはソーシャル化、ソーシャルプラットフォームはコンテンツを取り入れますので、今後より一層境界線が曖昧になることが予想されます。

ただ、そうはいいつつも現段階の状況を少し考えてみましょう。

コンテンツプラットフォーム
ビデオを視る・聴かせることを得意とするYouTube。あなたに刺さるショートビデオで夢中にさせるTikTok。音楽を中心に据えた音楽ストリーミング。

コンテンツプラットフォームで特筆すべきは、TikTokの圧倒的なレコメンドリーチ力と、YouTubeの興味軸でのレコメンドですね!

SNS・ディストリビューションプラットフォーム
趣味軸でツナガル広がるTwitter。ビジュアルによる世界観作りInstagram、親近感を形成するStories / Live。メッセージングインフラLINE。

使い方次第ですが、プラットフォームの特性をきっちり理解しておきましょう。アーティストそれぞれで価値観も違うと思いますので、各アーティスト流の整理があればいいと思います。

新規リーチ←→ファンディストリビュート←→エンゲージメントで四象限に落とし込むと私はこんな感じのイメージをしています。個人的なニュアンスですので、参考程度に。

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これらプラットフォーム特性を意識しながら、コンテンツをプラットフォームにフィットさせつつ、ファンへ届けていきましょう!

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コンテンツ × プラットフォームで、形を変えるか否か論

プラットフォームに合わせて、コンテンツは形を変えていくべきか?否か?アーティストさんによっては、揉めそうなポイントです。結論から言うと個人的にはプラットフォームによってコンテンツの形を変えるべきだと思います。

もちろん、アーティストさんにとって譲れない部分もありますのでそこを崩すのはダメですが、ユーザー視点で考えた時にどういう形だとコンテンツを受け取りやすいか?届きやすいか?

こだわりと受け取り手とのバランスを考えながら、フィットする形で届けていきましょう。コンテンツは届くことではじめてコンテンツとして成立するので。(仏教の「縁起」的な考え方です)

参考に主要なプラットフォームの推奨アスペクト比等々まとめましたので、こちら画像とスプレッドシートを載せておきますね!

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いよいよここからは、届けるために活用する各サービスのTipsを簡単にまとめていきます。まずはYouTubeから。

尚、ここから各プラットフォームのTipsをまとめていくのですが、既知のものは割愛しておりますので、ご容赦くださいっ🙏

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1. アーティスト型 「届け方」 × YouTube

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言うまでもなく、YouTubeはアーティストにとって一番大きいプラットフォームですよね。MV、ライブ映像、音源、あらゆるコンテンツがYouTubeを通してファンに届きます。

YouTubeは、アルゴリズムを理解しておくことが重要です。Gerbera Music Agency・金野さんの記事が参考になるので、まずはこちらを!

Tokyo Otaku Mode安宅さんのnote「ジュース理論」もとても面白いです!キーワードを取りにいきたい時にぜひ。

既に読了済みの方は、下記Tipsへ

YouTubeでのTips
1. 機能をしっかりと知る
2. タイトル・サムネのSEO
3. ホームはHPと同じレベルで
4. プレミア公開の、その後
5. コミュニティ投稿の習慣化とGIF投稿
6. エンド絵のフォーマット化
7. YouTube広告の理解

■YouTubeのTips
1. 機能をしっかりと知る

届けるために、まずはYouTubeの機能をきっちり勉強しておきましょう!YouTubeはオフィシャルで機能やアルゴリズム情報を公開してくれています。

この4つはきっちりチェックして、日々インプットするのがオススメです。

■YouTubeのTips
2. タイトル・サムネのSEO

YouTubeは「検索」がベースですので、検索のためのSEOは重要です...が、アーティストの場合は

1. アーティスト名
2. 曲名
3. アルバム名

が基本構成ですので、SEOを気にしまくる必要はないと思います。ただファンや新規ユーザーから見つけやすいように、タイトルはフォーマット化しておきましょう!

THE FIRST TAKEさんとかは、

「アーティスト名 - タイトル / THE FIRST TAKE」

フォーマットで、アーティスト軸での検索やレコメンドを狙ってるのが分かりますね。動画タイトルは頭のほうが重要ですので、アーティスト名とタイトルを前にしているのだと思います。

同じように、カバーをYouTubeにアップするときはアーティストさんの知名度によって「アーティスト名・タイトル」の前後を考えればいいと思いますが、本家に近づけたほうがSEO的にいいのは間違いないと思います。
※ここは指針次第ですね。

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逆に!
カバーをよくされるアーティストさんや、UGC、メディア出演映像が多くアップされるアーティスト・アイドルさんの場合、「検索画面にアーティストのオフィシャルがなかなか出てこない!」という悩みが生まれます。
これ、実は結構深刻な問題です...

そういう時は、サムネイルのフォーマット化がオススメ

JYPさんはオフィシャルビデオに必ず水色でJYP OFFICIALといれますし、YGさんも黒色でYG OFFICIALと入りますよね。このフォーマットによって、ファンはすぐに「どの動画がオフィシャルか」認識できるので、ファンが自社コンテンツを回遊してくれやすくなる。という観点で、オススメな方法です!(尊敬するストプラ同期に教えてもらいました。)


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■YouTubeのTips
3. ホームはHPと同じレベルで

アーティストが大切にすべき場所っていくつかありますが、その一つがYouTubeのホーム画面ですよね。(YouTube上でのアーティスト名検索画面1stビューもその一つ)

松島さんもナタリー対談時におっしゃってましたが、ホームは「アーティストへの興味が高い時に見られる場所」なので目的に応じて設定しておくのが重要です。次々に自身の最強ビデオを見せて、一気にファンにしていきましょう!

ヒゲダンさんはお手本ともいえるホーム。

Nulbarichさんは、FIREBUGさんが運営している「MUSIC FUN!」のコンテンツをホームに載せられてますし、

millennium paradeさんも、Spincoasterさんでのインタビュー映像をホームに載せていますね。

UGCコーナーを作るのもいいですし、Adoさんの「出張」っていう表現もめちゃいいですね!


■YouTubeのTips
4. プレミア公開の、その後

最近はスタンダードなプレミア公開。
みなさんご存知ですので割愛しますが「予告編」の設定や、「カウントダウン」とか、やれることが随時増えてますよね!

プレミア公開はもちろんですが、個人的に大事だと思っているのはプレミア公開の、その後です。

「だって、何度も見てもらいたいから!」

公開後に繰り返し見てもらうことは、とても重要です。ビデオの見所や裏話と一緒に、ファンが繰り返しビデオを見てくれるようなコミュニケーション設計を行いましょう!Twitter、Stories、LINE、YouTubeのコミュニティを上手く活用して、繰り返し視聴を誘導することが大事です!

■YouTubeのTips
5. コミュニティ投稿の習慣化とGIF投稿

アーティストの場合、YouTuberさんやVTuberさんみたいに頻度の高い投稿はなかなか難しいと思います。YouTubeのエンゲージメントをできるだけ下げないためにも、コミュニティ投稿は定期的に行うのがオススメ!

GIF活用はタイムライン上でも目立ちますので、オススメです。目立ってなんぼです!YouTube上でGIFって見ないですからね。


■YouTubeのTips
6. エンド絵のフォーマット化

エンド絵のフォーマットもオススメです。YouTuberさんは結構やられてますね。下記は中田敦彦さんのエンド絵です。

エンド絵という言い方がいいのかはわかりませんが、MV本編の後ろの尺をちょっと伸ばして、エンド絵をいれるのがいいと思います。

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■YouTubeのTips
7. YouTube広告の理解

YouTube広告を使うことも多々あると思います!広告は運用すれば運用するほど上手くなりますので、小額からでも”自社で”トライするのがオススメ。ナレッジは自社に貯めておいたほうがいいので。下記のガイドブックもオススメ!

YouTube広告に関しては、リマーケティングリストを作っておくこともめちゃくちゃ重要です。リマーケティングリストに関しては、こちらのnoteの補足にまとめてますので、よろしければぜひ。

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2. アーティスト型 「届け方」 × Twitter

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次に、Twitterです!
Twitterはアーティストにとってとても重要ですし、今後もっと重要になっていくと思います。詳しくはOff TopicさんSubstackをぜひチェック。最近だと、ついにSpacesが4月からローンチされますね!日本においてClubhouseは完全に食われる気がしてます...

そんなTwitterですが、みなさんかなり使われていると思いますので、個人的なTipsを5つ。

TwitterのTips
1. Media Studioとウェブサイトカード
2. Attentionを如何に!
3. RT企画をできるだけダサくなく
4. モーメントを逃すな!
5. Twitter広告の理解


■TwitterのTips
1. Media Studioとウェブサイトカード

TwitterではMedia Studioを積極的に使うのがオススメです。動画にCall To Actionリンクをセットしたり、説明文を追加したり、予約投稿したり、いろいろできます!How Toはこちらのnoteをチェック!

YouTubeに飛ばしたい!や、特設サイトに飛ばしたい!と、Twitterからの遷移が必要なときは、ウェブサイトカードが有用です。広告アカウント化は必要ですが、オーガニックでの投稿もできるようになるので是非活用しましょう!

How Toはこちらの記事をチェック!


■TwitterのTips
2. Attentionを如何に!

Twitterで重要なのはエンゲージメントですが、エンゲージメントを得るためにはそもそもアテンションが必要です。フリートやライブは単純に上部に表示されますので、積極的に使うのがいいと思います。反応によってエンゲージメントも上がって表示確率も上がるでしょうし。Netflix Japan Animeさんはネトフリアニメ部で積極的にライブ配信されてましたので、よく出てきてましたね!

モーメントがコチラにまとまってます


■TwitterのTips
3. RT・フォロー施策をダサくなく!

RT・フォロー施策ってハタから見るとダサく見えがちですよね...。私もあんまり好きじゃないです...。ただ、ひと工夫加えるとダサくなくなります!

例えば「呪術廻戦」公式のフォロワーが増えるごとにアイコンあげちゃうキャンペーン。作品とリンクしてますし、嬉しいですよね!歴代アイコンもきっちりモーメントでまとめてらっしゃいます。


音楽で言うとフレデリックさんの「お気に入りのシーンのスクショCP」。MVのお気に入りポイントになるので、ファンそれぞれの細かい癖や大喜利も生まれるやもですし、そこから会話も広がったりする可能性もあります!


音楽事例ではないですが、ペプシさんのサウナ企画も素敵でしたね!


サウナーとして、サウナハットは重要なのですが、このサウナハットは欲しい!これならRTしてもいい...
サウナには、イオンウォーターです!これだけはお間違えなく!)

キャンペーン時に重要な視点は「施策参加の言い訳が用意できているか?」です。「これだったら周りから参加してるの見られてもぜんぜんいいかな!だって◯◯だし...」が、重要です。

よくAmazonギフトプレゼントキャンペーンとか企業アカウントでやっていますが、めちゃくちゃ大衆な消費財とか、無料で使えるエンタメサービスとか、裾野が相当広いブランドやサービスでないと全く意味ないと思います。懸賞アカウントがRTしあってるだけなのでw


■TwitterのTips
4. モーメントを逃すな!

Twitterが公開してくれてるモーメントカレンダーはめちゃ便利です。「その〜日何の日?」がわかりますので、こちらはぜひチェックしておきましょう!猫の日とか通常の業務だと忘れちゃったりするので、自身のアーティストタイムラインに重要な要素をどんどん追加するのがオススメです🐱

うまくURL埋め込みできなかったので、オフィシャルからDL可能なPDFを貼っておきますね。

で!

モーメントカレンダー以上に大事なのが、アーティストのモーメントです。
・誕生日
・リリース日
・再生回数〇〇突破
・プレイリストIN
ファンやユーザーにとって大義名分があるタイミングがめちゃくちゃ大切です。大義名分があると広がりが最大化しやすいので。タイミングを逃さずツイートしていきましょう!1日くらい遅れちゃっても全然大丈夫です!

ちなみに。
Twitterでつながり続けるためには、「いいね」より「RT」より、「コメント」を如何にしてもらうか?を重視する視点がいいと思います!(副次的にいいねやRTもつきますし)

前述の藤井風さんや、ずっと真夜中でいいのに。さんの下記のような投稿は、思わずコメントしちゃいますよね!


■TwitterのTips
5. Twitter広告の理解

Twitterの広告を使うときも多々あると思います。アカウントフォロワーをターゲティングできるのはTwitterならではなので、ぜひ活用するのがいいと思います。下記に綺麗にまとまっていますので、ぜひチェックを!

Twitter:ビジネス「広告クリエイティブの仕様」

最近だとカルーセルタイプも出たので、アルバムのMVを横並べして伝えたりもできますよね!

Twitterに関しては、企業さんがどんな機能を活用しているか積極的にチェックするのがオススメです。コカ・コーラ社、サントリー等の飲料メーカー、Netflixとかエンタメ系、各社を定期的にチェックすることで新しい発見があると思います。

ちなみに、
TwitterはJASRACと包括契約していないので、JASRAC楽曲を広告等で使用する場合は注意してください!はやく包括契約してほしい...

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3. アーティスト型 「届け方」 × TikTok

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3つ目はリーチ革命・TikTokです。
コンテンツ次第で圧倒的な新規リーチが生まれますし、UGCが誕生する場でもありますので音楽において重要なことは言うまでもないですね。

フォロワーが増えないと見え方がちょっと...とか、動画の再生回数が回ってないと見え方が...とか、気になる部分はあるかもしれませんが、TikTokはコンテンツレコメンド型で、アーティストアカウントを積極的に検索しないので、気にせずバンバン投稿していくのがいいと思います。

そんなTikTokのTips。

TikTokのTips
1. アルゴリズムを読む
2. とりあえずやってみる!(アセット活用)
3. ガイドラインビデオ
4. 仲間が大事
5. Vertical Short Video


■TikTokのTips
1. アルゴリズムを読む

毎回アルゴリズムアルゴリズム言ってしまってますが、TikTokはオフィシャルでアルゴリズムを公開していますし、下記の考察noteもとても参考になると思いますので、ぜひご一読を。

TikTok広告ページにも、オフィシャル情報や事例がいろいろ載ってるのでこちらもチェック!


■TikTokのTips
2. とりあえずやってみる!(アセット活用)

新しいサービスは、とりあえずやってみる!精神が大事と思います。TikTokはかなり多様性が出てきてますので、今後もっともっとフラットになっていくと思います。ですので今のうちからやっておいて損はしないかと。

いきなりオリジナルを!となると難しいので、MVやライブ映像、手元にある素材活用からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?EveさんはMVをベースに運用されてます。

UFCは試合映像を含めて包括的にパートナーシップ組んだりされてますね。ここまでガッツリやれるのはUFCならでは!

担当アーティストの全シーンを覚えておくことも重要です。ミームが出てきたときに、「あ!このミーム、あのシーンが使えそう!」となりますので。チェルシーさんはこんな感じ。


■TikTokのTips
3. ガイドラインビデオ

UGCのガイドライン的なビデオを作るのも、UGCが広がりやすくなる一つの方法だと思います。

YouTubeよりTikTokの再生回数が多いのが面白いすね!!

他にもCanvas(Spotify)は楽曲とイメージがリンクしやすい場所ですので、Canvas用の8秒ビデオを作るのもいいと思います。

■TikTokのTips
4. 仲間が大事

アーティストがTikTokで仕掛ける時、仲間が大事だと思います。まずはこちらのTEDを見てください。

TED界隈ではとても有名な動画なので、見たことがある方も多いと思います。
この広がりをつくるための、
・最初のフォロワー
・他の人たちに方法を示すことが大事
というのは、TikTokでバズが生まれる一つの指針だと思います。

「最初のフォロワー」がアーティストの仲間にいることで、広がりの可能性は格段に上がります。TikTokerさんの仲間がいれば強いでしょうし、バンドやグループであればメンバー、レーベル仲間、仲間たちと協力しあうのが重要だと思います。

■TikTokのTips
5. Vertical Short Video

TikTok用Music Videoを制作(編集)するのは、今後スタンダードだと思います。オリジナルでもいいですし、MVの縦型トリミングでもいいと思います!縦型トリミングの場合は、画角をうまく計算 or 編集しましょう!

@sorry_wavy

BAD HOP - Friends feat. Vingo, JP THE WAVY, Benjazzy, YZERR & LEX (Prod. by JIGG) 皆見てくれた?🤔🌊

♬ オリジナル楽曲 - JP THE WAVY - JP THE WAVY

YouTubeのショートやInstagram・Reels(30秒)でも併用していけば費用対効果も悪くないと思います。ONE OK ROCKさんもつい先日公開されてますね!

同動画のInstagram・リールはコチラ

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4. アーティスト型 「届け方」 × Instagram

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この流れでInstagram、ストーリーズ、リール。Instagramは「ライフスタイル軸」、「友達軸」でのフォローが中心です。Instagramは基本的にファンと親近感を形成するSNSですので、「キッカケ」というよりは「沼」と相性のいいSNSです。

ですので「新規リーチ<ファン」を重視して活用しましょう。ファンの熱量が高まった結果、ファンのストーリーズで曲が広がるかもしれません。

アーティスト個人アカウントであれば、めちゃくちゃパーソナルな使い方しちゃうのがいいと思います!

そんなInstagramのTipsは下記。(沼でのInstagramはまた別の記事で)

InstagramのTips
1. プロセスを共有する
2. コンテンツはInstagram内完結
3. ミュージックスタンプで遊ぶ


■InstagramのTips
1. プロセスを共有する

「タイムラインは世界観形成」、「ストーリーズ・ライブは親近感形成」とよく言われますが、日本人はストーリーズ利用率の方が高かったり、Clubhouseの異常な広がり、Dispoベータ版ユーザーの中で日本人が一番多いことを考えると、我々はつながりから取り残されることをめっちゃくちゃ気にしてると考えられます。(withコロナでメンタル的な点も含め)

2020年のヒットコンテンツを分析すると「ツナガリを強化するコンテンツ」が数多くヒットしていることにも気付きます。そういう意味でも”ツナガリ”をファンが感じられるような使い方がいいと思います。

その視点で「制作プロセスの共有」は一つのオススメな方法です。アーティスト活動全てのプロセスをストーリーズやライブ、フィードを活用しながらファンに共有しつつ、ファンが「参加している!」と思えるように運用していきましょう。


■InstagramのTips
2. コンテンツはInstagram内完結

ストーリーズにURLを設定できるので、外部遷移を目的に使うときもあると思いますが、じつは外部遷移ってなかなかしてもらえません...

ですので、これを見てもらえれば大丈夫!というスタンスで、ストーリーズ上で完結するコンテンツを届けましょう。

ONE OK ROCKさんのInstagramを参考に!

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■InstagramのTips
3. ミュージックスタンプで遊ぶ

ミュージックスタンプに曲があることが前提ですが、曲があればミュージックスタンプを使ってストーリーズを更新していきましょう。ファンの方が真似してストーリーズで曲を使ってくれるかもしれませんし、そこから曲が広がっていくかもしれません。

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5. アーティスト型 「届け方」 × LINE公式アカウント

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お次は、LINE公式アカウント!
LINE公式アカウントは「届ける」パワーがかなり強い”コミュニケーションアプリ”です。実は...LINEはSNSではありません。

LINEはSNSではなく、LINEです。

この”LINEであること”がポイント。LINEはアーティストがLINEを通して送ったメッセージが、ファンのトーク画面に直接届きます。SNSはSNSにアクセスして情報と接触するので根本的な違いがあります。

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そしてInstagramと同じくLINEは「沼」と相性のいいサービスです。ですので、「沼」パートで改めてお話させていただこうと思いますが、いくつかのTipsを。

LINEのTips
1. 機能を使いこなす
2. 告知ではなく、LINEを
3. Call to Actionはシンプルに
4. クリエイターズスタンプは重要


■LINEのTips
1. 機能を使いこなす

LINE公式アカウントには、いろいろな機能があります。

その中でもアーティストにとって特に使えるのが、「リッチメッセージ」、「リッチビデオメッセージ」、「カードタイプメッセージ」、「リッチメニュー」です。簡単に表にまとめました。

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SHE'Sさんがうまく機能を使いこなされてるので、参考になると思います。最近はステップ配信機能もローンチしましたので、こちらもオススメ!


■LINEのTips
2. 告知ではなく、メッセージを

LINE公式アカウントをメルマガ的に使ってしまうケースが多いのですが、オススメできません!

というのも、ファンはLINEでメッセージを受け取ります。友達や家族と日常的なLINEをしているところに”好きなアーティストからの告知が届き続ける”のは体験的にどうだろうか...ということです。

告知を送るのではなく、自分のことを応援してくれる友だちにLINEを送るイメージでメッセージを送っていきましょう。長い文章もよくないです!友だちから長文来ないので。

「自分が好きなアーティストから、どんなLINEが届くと嬉しいか?」

このシンプルな判断基準がいいと思います。

LINE公式アカウントは「ファンとの一体感・チーム感を形成するために活用する」のが一番オススメです!

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■LINEのTips
3. Call to Actionはシンプルに!

Call to Actionこと「お願いごと」ですね。
ファンへのメッセージと共に楽曲を聴いてもらったり、MVを見てもらったり、いろいろなお願いをするシーンがあると思います。

LINE公式の場合、URLをいくつか送ってしまうとメッセージが縦にびよーんと伸びてしまうので、URLは一つ。つまりCall to Actionをシンプルにするのがいいと思います。シンプルに、選択肢は一つでクリックしてもらいましょう!

URLをいくつか使う必要がある時は、カードタイプメッセージを活用するのがいいと思います。ソフトバンクさんの公式アカウントでは、こういう風に活用されてますね!

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※カードタイプが分かりやすいように画像編集しています。


■LINEのTips
4. クリエイターズスタンプは重要

LINEのスタンプはコミュニケーションで自然に使用されるので、ぜひアルバム・LIVE等、コミュニケーションが活発になるタイミングで配信するのがオススメです!

ファン同士のLINEもそうですし、日常使いできるようなスタンプであれば自然な広がりが生まれる可能性もあります。スタンプはファンを起点に広がるものなので、公式スタンプでなく、クリエイターズスタンプで全く問題もないと思います!

呪術廻戦のスタンプも、クリエイターズスタンプで出ています!集英社さんはたくさんクリエイターズスタンプで販売されてますね。

クリエイターズスタンプに関して詳しくは、こちら!


6. アーティスト型 「届け方」 × ストリーミング

アーティスト型の最後に、ストリーミングです。ストリーミングに関しては松島さんのTwitter / noteや講義をぜひチェックしてください!

松島さんの会社・arneでインターンを募集してるので、ぜひ応募して、松島さんの技を全てインターンで盗み出してください!!w
それが一番早そうですw

私からはちょっとしたTipsにとどめますね。

ストリーミングのTips
1. サービス側のビジネスモデル理解
2. アルバムのプレイリスト化
3. エントリーポイントを増やす


■ストリーミングのTips

1. サービス側のビジネスモデル理解

全てに言えることですが、ストリーミング側のビジネス都合を理解することはとても重要です。究極的に言うと、ストリーミングサービスはあなたが担当しているアーティストさんが売れなくても関係ありません。売上を増やしつつ、支出を減らせばいいんです。(極論ですよ!)

各ストリーミングサービスそれぞれが、どんな戦略で会員数を増やそうとしているかは常にチェックして、打ち手を考えていきましょう。

向こうのビジネスにとって旨味のある提案を行えるか?否か?がポイントです。

■ストリーミングのTips
2. EP・アルバムのプレイリスト化

ストリーミング時代になり、アルバムの概念が大きく変化したのは周知の事実だと思います。買い切りアルバムから、再生回数アルバムへと変化しましたので、アルバムに「連続再生率」という視点が追加されました。アルバムは再生数を増加させる「箱」である。という考え方もアリだと思います。

再生数増加視点で考えると、下記の戦略が基本になりつつありますね。

ストリーミングにおける、シングル・EP・アルバム戦略
1. シングル(MV含む)を一定ペースで連続的に配信(アテンション継続)
2. シングルをコンパイルしたEP or アルバムを配信
3. 連続再生を意識した収録曲順

印象的なEP・アルバムはこれらの作品でしたね!

特に、平井大さんは2020年から今年にかけて本当に精力的に配信を積み重ねて、『Life goes on』を発売・配信されましたね。TikTokも積極活用されてますし、チームの強い意思を感じます。

スクリーンショット 2021-03-11 19.44.36

平井 大wikipediaより。

いずれのアルバムも、本当に名盤!!



■ストリーミングのTips
3. エントリーポイントを増やす
マーケティングの世界ではエントリーポイントを増やすことが重要です。カテゴリーエントリーポイント(CEP)という概念がマーケティングの世界にはあります。「ブランディングの科学2」をぜひ読んでいただきたいのですが、お時間の無い方は前半に載せたnoteや、NEW BALANCE・鈴木健さんのご寄稿を。

ストリーミングにおけるエントリーポイントとは何か?いくつかあると思いますので羅列します。いわゆる切り口ですね。
・タイトル
・ジャンル
・モーメント(卒業、バレンタイン、春、夏休み等)
・feat.
・主題歌
・ヒットソング
・プレイリストIN

このエントリーポイントを多く持つアーティストほど、ストリーミングで有利なのは言うまでもありません!アーティスト活動において、エントリーポイントを増やすのは常に意識していきましょう。

究極の目標は、特定カテゴリーで第一想起を得ることです。第一想起を獲得すると、全てがうまく回り出します。イメージしやすいように言うと「◯◯ソング」で一位をとる感じです。

この「◯◯ソング」、「◯◯な歌」で第一想起獲得に有用なのは、TikTokだと思います。下記記事の ”3. TikTokとは、あの時・あのシーンの曲” でその点に触れてますのでもしよろしければ。
※去年6月の記事なので、もう古く感じますね...


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まとめ. アーティスト型 「届け方」 のTips

ここまでYouTube、Twitter、TikTok、Instagram、LINE、ストリーミングでいくつかのTipsをお伝えしてきました。一枚にまとめましたので、コチラ載せておきます。

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いろいろTipsはありますが、一言で言うと

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昨今、SNSの力が強くなったことでこれまでのような特別なことはだいぶ必要じゃなくなりました。どちらかというと、着実に一つずつ積み重ねてチャンスを掴み、そのチャンスをものにすることが重要です。

ただ、間違った方向に進んでしまっては戻るのにも時間がかかります。ですので、アーティスト、ファン、プラットフォーマー、ユーザー、あらゆることを理解して正しい方向、正しい手札を切り続けチャンスを掴むことがより重要になってるとひしひしと感じてます。

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アーティスト型 「届け方」 のまとめ

アーティスト型「届け方」のポイントを、まとめていきます!

・キッカケは、コンテンツ × 届き方(届け方) × タイミングで形成される

・「届け方」と「届き方」がある(図解が下記)

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・「届け方」はアーティスト型の1タイプのみ

・「届き方」にはヒト型、レコメンド型、メディア型の3タイプがあって、それぞれプラットフォームを経由したり、直接届いたり

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・届け方の原則①「届けるために、つながる。関係をつづける。」

・届け方の原則②「アーティスト公式の、ベキ論を捨てる!」

・コンテンツ×プラットフォームで形を変える

・届け方のTipsを全部まとめると「みんな理解して、みんなに届けるために一つずつ。」

・具体的なTipsは下記図解

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「届き方」 は、次回へ

個人的に一番お伝えしたいのが「届き方」なのですが、文字数が既に1.6万文字くらいになってしまい...続きを書いていたのですが、軽く2万文字超えちゃったのでここいらで閉めさせていただこうと思います。

ファン型、プラットフォーム型、メディア型の「届き方」は来週・再来週に公開する予定です!ファン型の「届き方」ではUGCやコミュニティの話などを中心にさせていただく予定で、プラットフォーム型では主にプラットフォームのレコメンド話、メディア型ではPRを中心にお話させていただこうと考えています。(早く公開できるようにがんばります!)


最後にご相談

まずは、こんなに長いのにいつも読んでくださっている方、誠にありがとうございます!お読みいただ頂けるだけでもとても嬉しいのですが、下記2点のご相談をさせていただいてもよいでしょうか...

❶ noteを気にいって頂ければ、シェアやいいねをぜひ!

めちゃくちゃモチベーションになるので、ぜひご検討ください🙏

❷ Twitterもやってますので、ぜひフォローお願いします!
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音楽・エンタメマーケティング関連の発信をしているのでよろしければ、フォローもぜひお願いします!

今後も実りのある情報を発信できるように頑張ります!より多くのアーティストさんが成功することを心から祈っています。


P.S.
Anderson .Paakのライブが最高すぎるので、仕事のお共にぜひ!


追記(21/4/9):第四弾も公開しました!


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Miyamoto Hiroshi  |  宮本浩志

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レーベル→広告代理店→プラットフォームの経験を活かして、音楽マーケティング・テックについて様々な視点で書いていきますので、読んでいただけると嬉しいです! https://twitter.com/38610164