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名曲77 「yellow yellow happy」【ポケットビスケッツ】

ーー歌詞の意味がわかったのは大きくなってからだったーー

【yellow yellow happy(音量注意)】

90年代を代表する曲は数え切れないほどあるが、いまも第一線で活躍している方は限られている。今回歌いあげる3人はいまも芸能界でバリバリ活躍している、いわば奇跡みたいなユニットだ。

ポケットビスケッツは私が幼少期のころに大流行した。内村光良、ウド鈴木、そして千秋。すごい。実はこの曲、その幼少期に知ったわけではなく、高校生になってから知った。ちなみに幼少期にドハマりしたのがもう片方のブラックビスケッツのほうである。後に必ず取り上げる予定だ。

ポケビの代表曲といえばこのyellow yellow happyだ。高校生のころ、一度聞いてみただけではハマらず、名曲の認定とはほど遠いものであったのだ。ミリオンヒットにはなったが、それだけポケビの人気はすさまじかったのだなと思ったのである。なんだかこの流れ大晦日にも書いたような。

しかし、歌詞のある部分に注目して見る目を変えた。

{もしも 生まれ変わっても また私に生まれたい この体と この色で 生き抜いてきたんだから}

恥ずかしながらこの部分である。「この色」という表現。サビなのに気づくのが遅かった。そうか、となった。私は元来そういった人種の問題について無関心だったのだが、我々日本人を指す黄色人種のことについてだとわかったのだ。この体とこの色で生き抜いてきた。だからyellow yellow happyなのだ。

そういったメッセージ性のある曲だとわかって今一度聴き返してみると、なるほどよくできている。サビも徐々にハマってきた。なんかこう、若干リズムに合っていないような違和感があったのだが、繰り返し聞けば慣れてくる。そしていつの間にかハマってくる。

{すべては 私が私で いるために すべては すべては 「happy」のために}

力強くそう言い放つ姿は勇ましさすら感じる。千秋の歌のうまさは周知の事実であるが、それはうまさというよりも声質のよさが目立っている感も受ける。か細さのある声で訴えかけるように歌いあげるさまは、まさに曲を自分のものとするアーティストであった。ドラミちゃん、本気出すと歌うまいんだね。

【今日の名歌詞】

もしも 生まれ変わっても また私に生まれたい この体と この色で 生き抜いてきたんだから

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