名曲557 「SUNSET」【BLU-SWING】

ーー深夜にポケットに手を突っ込んで徘徊したくなる。沈んだあとーー

【SUNSET / BLU-SWING】

 このnoteではちょくちょく最近の曲も取り上げている。しかしお気づきの方もいるだろう。ほとんどが「ネオシティポップ」に属するものなのだ。過去の書いた最近の曲を見返すと、あれもこれもネオシティポップ。申し訳ない。好きなジャンルはとことん好きなのだ。広く浅くのつもりだったのだけれど。

 今回紹介する曲もまさにである。「BLU-SWING」というアーティストなのだが、正直この曲を知るまでまったく知らなかった。ヒット曲はまだないようだ。しかし、実力は確かだと感じる。その分野を好きになってよかった。

 ネオシティポップは女性の脱力したような歌声を取り揃えている。それは私の好きな系統と真逆で、大黒摩季や大橋純子が好きなのだ。だが、そこで毛嫌いせず耳を通してみると広がる世界。これはこれでありだ。メロディーとも相まったものが多い。ある意味、女性らしさを演出していてこちらが自然でもある。

 「SUNSET」はどちらかというとメロディーが好みである。出だしがいかにもジャズ。ジャズに歌声をつけるなら、という感じだ。それだけでは凡曲だが、しっとりした歌声にビビッとドカン。透明感のある歌声で雰囲気を壊していないのが素晴らしいのである。

 タイトルは夕陽だが、私は深夜が思い浮かんだ。

{ありふれた日々が 海の彼方へにじむ 儚く世界を染める sunset 私を包んで}

 これが最後だと「淡く世界を染める」に若干変わっているのだが、どちらにしても深夜でもいいかなと。Midnightとかどうだろう。

 今後もちょくちょく、ネオシティポップを取り上げていきたい。いやはや、YouTubeの文化には感謝である。知らない世界がどんどん見つかるからだ。事実、ここ最近の曲はさらにワールドワイドになった感がある。この曲のコメント欄をご覧いただきたい。英語が多いのだ。日本ではあまり知られずとも、世界のわかる方々がちゃんと評価してくれている。日本で芽が出ないアーティストは、ぜひ狙ってみてはいかがだろうか。

       【今日の名歌詞】

思いは行き交う波のよう


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