見出し画像

水野良樹#1 「“いい音楽”とは?」

現在の音楽活動について

現在の音楽活動は、大きく分けると3つになります。

まずは、グループ【いきものがかり】としての活動です。
昨年"放牧"から帰ってきて、牛から人間に戻りました(笑)。

次に、ソングライターとしての活動があります。
水野に曲を書かせてみようと思ったさまざまなアーティストやシンガーのみなさまに対して、楽曲提供をさせていただき、そのアーティストやシンガーがやりたいとしている世界観を実現するお手伝いをさせてもらっています。

もう一つは、『HIROBA』という新しいプロジェクトです。
ミュージシャンに限らず、いろいろな分野のいろいろな才能や知識を持った方々と僕が実際に繋がってみることで、「なにか面白いことが起きないかな」と思い始めました。人と人とが出会って、ものができていく場を自分で作ってみようという試みです。その中の一つとして、小田和正さんや高橋優さんを始めとした自分が敬愛するアーティストの方々と一緒に曲を作ったりしています。


作曲活動で得た繋がり

繋がりは増えましたね。
自分が知らないものを知りたいというか、自分が変化していないと止まってしまうなぁというのは、すごく強い危機感として持っていました。【いきものがかり】は「放牧」の期間がありましたが、そこに至るまででまさにそれを感じていたんです。

【いきものがかり】は本当に幸せなグループで、本当に大勢のミュージシャンやプロデューサー、スタッフが一緒につくってくれる幸福なプロジェクトです。
とはいえ、自分はその現場しか知らない、そして吉岡聖恵というシンガーしか知らない。
これは、自分が成長したり変化したりしていかないと、この【いきものがかり】というプロジェクトのためにも、そこに見合うだけのものを自分が作り手として作っていけなくなる。
その危機感から、「どなたか自分に楽曲をつくらせてもらえないでしょうか」と言い始めたんです。

そこで声を掛けてくださった方々、依頼してくださった方々に一生懸命応えていきました。シンガーやアーティストのみなさんはそれぞれにいろいろな考え方を持っていて、いろいろな方法でやられています。それに触れると、全然違う景色が見えてくる。それは、制作現場においてもそう。アーティストとしてその現場にいる状態と、その現場に後からピンチヒッターのように入っていって作曲家としてそこにいる状態とでは、全然違って現場が見えるんです。スタッフさんたちとのやりとりもそうだし、シンガーの方々が何を考えているのかの見え方も全然違う。
そこでの経験が、翻って僕を変えていく。それが今はすごくうまく動いているのかもしれません。


"良い音楽”とは

ずっと音楽をやってきた先輩も、自分よりすごく若い世代の人も、ある種たどり着くのは「シンプル」。「シンプル」というのは、理屈が必要ないということ。こんなにしゃべっていて矛盾していますが(笑)理屈が必要ないものって本当に強いなぁと思います。

その「シンプル」に辿り着くにはすごく理屈が必要です。シンガーであればすごく練習が必要であったり、歌に臨むまでの準備が大事であったり。曲作りであれば、いろいろなことを勉強しなくてはならないし、いろんな音楽を取り入れなければならない。だけど、辿り着いた「シンプル」は理屈不要なものになっている、というのが一番強いんだろうなと。それはいろいろな現場を経験していく中で、より強くそう思います。

いろいろな現場を経験させていただくと、言語が合わないこともあります。それはもちろん違う背景を持っているから。同じことを言っていても、うまく説明がつかなかったりします。それをお互いに合わせていくのですが、すごく乱暴な言い方になりますが、最終的には「良い歌になったらいいよね」「良い音楽になったら」ということをみんな言っているわけですよ。
そして"良い音楽"や"良い歌"としてうまく成功したときに、それについて説明が必要かというと、そんなに必要じゃなないんですよね。
テレビやラジオから流れてきたとき、聴いた人たちが「あー良い音楽だな、良い歌だな」って思うことからスタートする。

そういう理屈のいらない「シンプル」なものにどう辿り着けるかというのが、"良い音楽"に辿り着くのに大事なことなのではないかと思っています。


▼インタビュー動画はこちら▼


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

Thank You ♡
1
音楽の「すごい!」と出会うコミュニティ​『MUSIC FUN !』の公式noteです♪ 音楽業界のトップランナーが語る「すごい音楽」・「すごいアーティスト」をご紹介してまいります。 https://www.youtube.com/c/MUSICFUN_JP