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習い事の先生を見極める 避けるべき先生

 ただ一回クラスを受けただけでやめた習い事がある。入会金も月謝も払ったが、こんな不愉快極まりないことに時間を投入するくらいなら、お金が無駄になる方がよっぽどマシだと思って、その通り講師に告げやめた。

 避けた方が良い先生とは、こういった点が当てはまる。まず、政治思想の押し付け、宗教の勧誘、その他怪しげなサービスや団体への勧誘、無関係な商品の販売、スピリチュアル思想の押し付け、極端な個人情報を探ってくる、寄付の強要、モラハラ、パワハラ等々である。最初は居心地が良い習い事だったとしても、これらが発覚した時点でやめた方が良い。うっかりすると犯罪に巻き込まれることだってある。またグループでやる習い事なら、同じクラスの生徒にこういった人がいる場合、やはりやめておいた方が無難。生徒同士のトラブルだって存在する。

 生徒の私生活に構い過ぎる先生もあまりお勧めではない。習い事以外の時間に用もなく介入してくる先生は、最初は親切だと感じても、日に日に鬱陶しくなってくる。そして、お節介が過ぎる先生だと、やめる時が大変である。必ず引き留められたり、やめなくても続けられる代替案を出してきたりして、面倒くさい話に巻き込まれる。やめるか続けるかは生徒の自由。そこを著しく侵害してくる先生は生徒には迷惑。

 良好な関係で長続きする先生は、大体こういった特徴を備えている。レッスンやクラスの最中は熱心で情熱的。質問にも丁寧に答えてくれるし、何よりサービス精神旺盛で楽しませてくれる。けれども、レッスン以外の時間は極めてドライ。最低限のお知らせ以外、無駄に生徒とコンタクトを取らないし、日時変更なども事務的に済ませる。やめるという生徒がいれば、「君がいなくなってしまうのは寂しいけれど、これからの幸運を祈る」というスタンス。

 習い事で顔を合わせるのは、普通週1回くらいが多いと思う。その1回のために、エネルギーを集中投入してくれる先生が望ましい。レッスンで全てを伝えきれず、フォローのため、だらだらとメールしてくるような先生はアンプロフェッショナル。生徒の時間を無駄にする。

 最後に重要な点。生徒が厳しい目で先生を選ぶように、先生も生徒を選んでいる。私はピアノの個人レッスンを提供しているので、基本的に生徒同士顔を合わせる機会はあまりないのだけれど、教室内に宗教や政治勧誘活動、執拗な寄付活動、詐欺まがいのマルチ商法など持ち込まれないよう、そして他の生徒が不愉快に感じることがないように。能力の違いで断るということはまずないが、こういった点は考慮して生徒を選ぶ。習い事は誰もが気軽に参加できる、オープンで自由な場所。勧誘や布教活動に利用するのは、是非ともやめて頂きたい。

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