見出し画像

ビジネスと制作活動の逆行的な関係について

ブランドを始めた頃は自分の作ったものがたくさん売れることがとても嬉しかった。

もちろん、今でもたくさん売れたら売れたで嬉しいのだけれど、売れることが目的にはできない。したくない。

できることなら「ビジネス」は極力したくない。

「ビジネス」を行うためにしなければいけないことは「制作活動」をすることに当たって妨げになることばかりだから。

バッグを作り始めてもうすぐ5年になろうとしている。

飽き性で器用貧乏な自分がよくここまで続いていると思う。

まだまだバッグでやりたいことはたくさんある。多分。

ブランドを始めて最初の方はできる限りたくさんの人に買ってもらいたいと思っていた。思っていたというか、そのための行動をたくさんしていたと思う。

プロモーションもそうだし、どういうものを作ったらたくさん売れるかなんてのも考えていたと思う。

2019年の後半からブランドのあり方は変えていきたいと思うようになった。

ブランドを始めてから自分の感性が育ってきたのは手にとるように感じていた。

それにつれて、徐々に「売れるもの」と「作りたいもの」との間に差が開いていってるのも感じる。

つまり、ビジネスをしようと思ったら作りたいものは作れない状態になってしまってきている。

だからブランドを無理に規模を大きくするような(つまり売れる方向に物を作ったりすること)行動は最近避けている。

媚びると本当に作りたい物を作ってもリアクションが薄れてしまうと思うから、

今のところこのスタイルでなんとかやってる。

自分の作りたい物を優先して活動していきたい。

最低限作りたい物を作れる環境を維持したい。

もちろん、野心は捨てていない。まだ27歳だ。

ノイズの混じってない作りたい物をちゃんと作った上でそれが世の中に認められる状態を目指す。

芽が出るまで時間はかかるだろうけど土台はある。

2020年のブランドは2019年までとは違う気持ちでやってきてる。

秋に出す新作も多分たくさんは売れないけど作りたい、試したい物を作る。

まあ売れるものと作りたいものがマッチしている人もいる。

一番羨ましい。

僕もバッグを作り始めた時はそうだったと思う。

残念ながらもうものづくりという深い沼にハマってしまっている。

抜け出すことは諦めた。

あとはとことん沈めるところまで沈んだその先に、、、

、、、

なんか最後にいい感じに締めようと思ったけど何も思い浮かばなかったのでここで終わり。

ハシグチ 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?