見出し画像

今日できなかったことを、いつか必ず糧にして 【4/17 阪神戦△】

へとへとになることがあり、試合開始にはさっぱり間に合わず、本当にへとへと神宮へ向かったら、さくさくと5回表くらいまでが終わっていた。

ぐっちの復刻ユニフォームが欲しいばっかりにえらい高い席に座ったというのに、こりゃ21時には終わるな、もったいないわい…と、関西人丸出しのことを考えていた。だいたい今月私はヤクルト球団にあまりにお金を落としすぎなのだ。復刻ユニフォームなんていう企画を思いついた人を小一時間問いただしたい。

ちなみにQRコードチケットを発券している瞬間、もんのすごい歓声がスタンドから聞こえ、何事かと思えば大山に2ランを打たれていた。

・・・こりゃあっという間に終わるな、と、また私は思った。

ところが、ヤクルトたちはふんばった。そう、ふんばったのだ。もう全く打てない点が取れないと思われた試合において、またお得意の8回に、必死で2点を取り返した。ただでは終わらなかった。そしてそのあと、その2点を守りきった。何が何でも失点しなかった。取れなかったけど、取られもしなかったのだ。

21時にはさくさく終わるだろうと思っていた試合はすっかり22時を回り、鳴り物のないやまーだてつとが響いていた。まったくこの人たちは、本当に野球が好きだな・・と、結局1杯しか飲めずぬるくなったビールを飲み干した。遅刻した私のチケット代分くらいは試合を見せてくれるつもりのようだ。親切なチームなのである。

9回裏、絶好のチャンスで、できればたいしに打たせてあげたかったなとどうしても思う。

プロなのだから、絶対とらなきゃいけないその1点を何としてでも取りに行かなきゃいけない。ホームランを打つだけがプロなわけじゃない。他にも大切な仕事が山のようにある。みんなそれぞれに役割があり、それぞれの仕事をしていく。それがチームだ。それがチームで戦うということだ。でもそれでも、ホームランを打つことを、夢見ていたい選手だっているのだ。もちろん、勝負の世界はそんなに甘くないことはわかっているのだけれど。

勝つための大切な仕事が、今日たいしはできなかった。でも、ノーアウト満塁で、ココだって打てなかったのだ。てっぱちだってチャンスで打てない場面はあった。プロにだって、4億円プレーヤーにだって、そういうことはある。(ただもちろんココは、その前の1アウト満塁のチャンスで同点に追いつくタイムリーを打っているし、てっぱちも死球のあとの打席でヒットを打っているわけだけれど)

だけどみんな、たくさん失敗もして、大きくなっていく。誰だってそうだ。なんだってそうだ。今日悔しかったことを、できなかったことを、不甲斐なかったことを、うなだれたことを、糧にして、次はものすごいのを打って欲しいなと思う。たいしにはそれができる。それだけの力が絶対にある。

チャンスはピンチで、ピンチはチャンスだ。

私はいつだって、どんな時だって、ここで座り、選手たちに祈ることしかできない。たいしがこの悔しさを乗り越えてゆくことを、その若さでまた思いっきりプレーできることを、それを信じて、ただじっと待つだけだ。

松山で、浦添で、どろんこになりながらバットを振り続けたその結果が、神宮で、たくさんのファンの前で出ますように。たいしには絶対にそれができるから。その日を信じてまた今日からたくさん応援していこうと思います。

コロッケ食べて元気出せたいし!!!大志を抱け!!!


ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!