【ランニング日記】 勝手に明ける年と、軽井沢のラン 【1/3(月)〜1/7(金)】
1/3(月)
元旦から走ったのだ!今日は走らなくても良いだろう!と、走らず。
ここのところずっとやりたかった、「一日家にこもってキャンプグッズをひたすらネットで比較検討し、ぽちる」を、実行した。ものすごい満足感。
1/4(火)
結局また夜ふかしして(夜ふかしのレベルがそんじょそこらの夜ふかしではない。いや、そんじょそこらの夜ふかしなのだが私にとってはとんでもない夜ふかしなのである。いつも23時過ぎたら焦るから。)、今日も8時頃までベッドでごろごろしていた。きっかり2時間、体内時計がずれている。
しかし今日から世間は仕事始めらしい。私は毎年年末年始に思うのだけれど、あれだけ年末に「年末感」を出して、もうこの先一生会えないんじゃないかみたいな感じで「お世話になりました、ありがとうございました」ってていねいにあいさつして、もう仕事はすべておわった、ありがとう仕事、さようなら仕事、みたいな顔をして年を越すのに、ほんの数日休んだらもう何事もなかったかのようにどうもおはようございます今年もよろしくお願いしまあああす!みたいに元気に仕事ってヤツが顔を出してくるの、あれいったいなんなんだ。なんだったんだ、年末年始って。
まあ私がとやかく言おうとも夫も今日から出社し、むすめは「おべんと持って児童館いきたい!!!」と、元気に出かけていった。(また朝からお弁当作りである。)そして息子も今日から塾である。私だけが相変わらず、「なんだったんだ年末年始」と思いながらまだ休みを引きずっている。
でも世間は動いているわけで、私も体に「通常運転」を申し渡すために、走る。「5キロだけ走ってくるわ…」と、むすめに言い残して家を(渋々)出て、でもまあ気候も良かったので、7キロまでがんばる。
元旦はなんだかんだ家で一日中、おせちに加えて何かしらを家族に作って出していて、2日はむすめと映画へでかけ、3日はいよいよ、一日中こもってネットショッピングに勤しんでいた。なんか休みだったのか休みじゃなかったのかよくわからない。だがしかし!明日から!母さんのおやすみは始まるのである。息子がサンタさんにお願いしてくれた、温泉旅行なんである。息子、グッジョブ。
そういったわけで明日からはまた走らないかもしれないので、今日はがんばって、まだぜんぜん休みモードの体を無理やり動かして走ったのだ。一回くらいは走りたいな、軽井沢、寒そうだけど・・・
1/5(水)
今日から軽井沢の、予定。が、息子は朝から塾。それが終わってから息子をピックアップし、そのまま軽井沢へ向かう予定。旅行当日まで息子は塾である。ならば私だって走るくらいはやらねばならぬ…と、いうわけで、今日も走る。
7キロくらい走ってくるね、とむすめに言い残し、家を出る。でも今日も良い天気、走りながら「いやでも、これ旅行中一回も走らないこともありえるわけで、そうすると今週は昨日と今日の2日しか走らないということもありえる…」と、気付き、仕方がないので10キロがんばることにする。
なんせ、昨日新しいシューズが届いた。ここのところ、新年にシューズを新調するのがお決まりのようになっている。去年はデザインをカスタムしたのだけれど、今年はまったく余裕がなく(なんかもう11月くらいから年末までの記憶がない)、気に入った色があまりなかったので、メンズのものを買った。
新しいシューズなのでめっちゃ速く走れるんじゃないか、なんなら空でも飛べるんじゃないか、みたいな気持ちで出たけれど、走ってみたらいつもと同じだった。いやむしろ、最近の中では遅い方だった。人生は厳しい。
まあそれでも新しい靴っていうのはうれしい。それに、新しい靴が身体に馴染むまでにはだいたい一週間くらいかかる。気長にまた付き合っていけたらいいなと思う。一年間よろしくね、相棒。(ところで年に2000キロ近く走る身としてはほんとうに一年に一回の新調で良いのかどうかはよくわからない。)
良い天気、いつもよりもゆっくりめの時間、そんなに焦ることもないし(いや旅行の準備はあるけれど)、それなりに気持ちよく走っていた。今日はiPhoneも持って出たので、いつもよりいろんな音楽だって聴ける。てきとうにシャッフルしながらごきげんに走っていた。つもりだった。
なんの曲だったか、今年とてもよく聴いた曲だったと思う。子どもたちが好きで、むすめがよく口ずさんでいた歌だ。それを聴きながら走っていたら急に、神田沙也加さんのことが頭に浮かんだ。
むすめと見たアナと雪の女王2がとても、とても良かったこと。あの美しく伸びる声、ふなっしーが「いつも笑顔で向かってきてくれた」とつぶやいていたこと。そして札幌のホテルで一人、神田沙也加さんが思ったこと。
そしてこの二年ほどの間に、失われていった、たくさんのとても才能あふれる大切な命のことを思った。
気づいたら、走りながら涙が出ていた。走るときって、ほかにやることがないから、たまにこうして自分の奥に合った「哀しい」という思いと突如向き合うことがある。失われたその大切な人を、大切に思うたくさんの人がいる、だからいつも、そのことについて外にいる私はなかなか言葉にできない。言葉にできないどころか、向き合うことすら、なかなかできない。それでもこうして一人で走っていると、ああ哀しかったんだな私は、と、そう気づくことがある。
「答え」は、そんな急には出てこない。私の哀しいという気持ちが、どこに向かうのかもわからない。だけどどうか、安らかに、とただ今はそう願う。そのあふれる才能が、たくさんの人を救ったことを、どうか最後の瞬間にでも知っていてくれますように、と。
トンネルって、いつそれが終わるのかほんとうにわからなくなることがある。ほんとうに、そうなのだ。だけど、それでもいつかほんとうに、小さな小さな明かりが、見える日が来る。最初は、目の錯覚じゃないかと思うけれど、それはほんとうに、本物の、光なのだ。だからどうか、今、闇にいる人たちが、その光がうっすら見えるそのときを、どうかもう少し待っていてくれますようにと、ひたすらにそう願う。
ほんとうに、小さな丸い光が見える日は、ちゃんとやってくるから。
1/6(木)
星のや軽井沢にいる。息子のサンタさんへのリクエストである。驚きのリクエストである。そのおこぼれに私たちもあずかっている。支払い?そんなことはよくわからない。
チェックインしてから夜までひたすら温泉でとろけるように過ごしている。星のや内の温泉には露天風呂はないのだけれども洞窟のように奥まったところまでいける温泉になっていて、なんだかよくわからないのだけれどもヒーリング効果がものすごい。ヒーリングなんて単語、今初めて使ったと思うけれどもこれはヒーリング以外のなにものでもない。サウナもすばらしい。だいたいいつも貸し切りである。星のやに来る人はサウナにはあまり興味がないのかもしれない。
とにかくそのようにしてだめになるまでだらだらと過ごしているものだからこのままランニングなんていう、なんだ?そんな下界の修行に付き合う必要はあるまい。…ということはまあ、凡人の私には言えない。
このままだめになってはいけないので、仕方なく朝から走ることにする。朝食はゆっくり食べることにしていたから、まあまだ間に合う。夫が「俺も一応シューズ持ってきたよ!走ろう!」と、言うので、「いまだかつて最後まで一緒に走れたことはないけどな・・・」と、思いながら一緒に出る。
しかしまあ例年、だいたいこのお正月の時期に夫は「一緒に走る!」と言い出すわけだけれど、いつも決まって500メートルも走らずに「無理…しんどい…」とか言い出す。で、私が待ちきれずさっさと先に走っていき、夫はろくに走らずすぐ引き返して先に帰る、というのがいつものパターンである。
でもなんせ私は、今年はちょっと、優しい妻になろうと思っている。思っているだけだけど。なので、今日はちゃんとゆっくり走り、「いいペースやん」とか励ますような声掛けまでし、「もう無理…」と夫が歩き出したときは、「じゃあ後ろまで走ってまた引き返してくるから!」と、距離まで稼ぎ、今日は6キロ弱を一緒に走りきった。すごい。えらい。私が。
旅先で走ると、いつも車で通り過ぎていく景色がゆっくりと見えて、とても新鮮に映る。それがとても楽しい。走るって、車とも徒歩とも違う、なんだか絶妙なスピードなのだ。そんなことを考えていたら、また海外の道を走りたくなってきた。パリのランニング、楽しかったな。
まあたまには人と一緒にゆっくり走るのも、いいものだ。
1/7(金)
星のや3日目。チェックアウト前にひたすら温泉タイムをとるべく、早朝から温泉に入り、お部屋で朝食を食べて走らず。少しだけ筋トレはした。たまには(たまには?)こういう日があっても良いね。…しょっちゅうさぼってるけど。