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ビデオカメラと陣痛と26歳のわたし

息子が10歳になった記念ということで(なんの記念だ)、息子の出産時に書いた10年前のこっぱずかしいブログの記事を発掘してきました。ちょっと転記しておこうと思います。かなりあほだなとは思いますが、まあ10年前で私も26歳だったということで、大目に見てあげてください。(なんせ終わったことなので…)

でもあまりにもあほすぎたので36歳の私からツッコミを入れておきました。(カッコで太字が現在の私のツッコミです)

ところでこの時のビデオカメラはもう3年ほど電源を入れていません。使えるのかな、あのカメラ。

(以下、2010年の日記より)

東京は良い天気!!
私は朝からどたばたで、やっと一息ついたところです。
(どたばたってなに、具体的に示してほしい)

さて。さてさてそんなわけでどんなわけで。
ご報告遅れましたが、5月28日深夜2時過ぎ、元気な男の子を出産しました!
はっ、改めて書くとまた泣けてきた。
(表現が軽い)

いやーほんと、どたばた出産劇でした。
(だからどたばたってなによ)

予定日3日前の27日朝におしるしがあって、
まさか私の子に限って律儀におしるしでお知らせしてくれるなんて思ってなかったのでちょっとびっくりしましたが、
(あほなんじゃないか)

まー初産なんで、おしるしから出産まではちょっと時間があくやろーと、
のんきに構えてました。
(あほなんじゃないか)

そもそも、自分が予定日よりだいぶ遅れてうまれてるので、
我が子も予定日より遅くうまれてくるもんやと思い込んでたのです。
ええ本気で。
(あほ)

とはいえ、おしるしがあると、
ほんとに出産が近づいてるんやなあと妙にテンションが上がり、
そういえば、お産までに買おうと思ってたビデオカメラをまだ買ってないことを思い出し、
(思い出すところはそこじゃない、そもそも君は入院グッズの準備すらまだしていない)

今日のうちに買っておこう!と、おもいついた、予定日3日前のニンプ。(ばか)
(ばかじゃないんだよあほなんだよ)

お昼を食べてから、るんるん気分で有楽町ビックカメラへ。
そしたらさー、有楽町ビックのビデオカメラときたら、
事前に調べた値段よりもだいぶ高いの!高いのなんの!
店員さんと話しても、全然値段が下がる気配がないので、
オットが前に行って安かったという、池袋のビックカメラに移動することに。
(あほ)

で、池袋のビックカメラで、ビデオカメラをチェックするも、
聞いてた値段より高い!
そしてこっちも店員さんと話をするも、
全然値段が下がる気配がない!
(ない!じゃないよまじで)

半分意地になった私は、
ちょっと迷った末に、
新宿ビックカメラまで移動することに。
(・・・)←太字です

最後の砦、新宿ビックカメラで再び価格交渉。
してたら、おなかの張りが、
どうも頻繁に起こるようになってきた気が!
途中いったんベンチで休んで、
研修中のおにーさんにすごんだら、ただならぬ気配を感じたのかどうなのか、ちゃんと値段を下げてくれたので、そこで即決。
「アクセサリーとかいりますか?」ときかれるも、
なんかだんだんおなかの張りが強くなってきてそんなよゆーはなくなり、
もういいですいいです!とか言いながら即購入。
(よゆーってなんだよ)

帰りの電車では、
電車が揺れるごとに、おなかが張る。
そしたら近くの中国人のカップルが席を譲ってくれて、
むちゃくちゃ感動しました。

ありがとうあのときのカップル!

(腹たってきた、自分に)

それでも、
まーこれくらいの張りならたいしたことないな、いつもどおりだな、
とかのんきに構える予定日3日前ニンプ!(ばか)
(だからばかなんじゃなくて以下略)

しかし、最寄り駅からおうちに向かって歩く途中、
ちょっと立ち止まって休みたくなるくらいにおなかが張り始める。
これはーまさかーほんとにー陣痛なんじゃないか疑惑を持ち始める。
そんなニンプ。(ばか)
(だからばかなんじゃなくて)

おうちにつく頃にはどうも張りは定期的になり始めていて、
ちょっとただならぬ雰囲気を感じ始めました。
(ただならぬ雰囲気ってなんだよ)

ので、とりあえず、急いでビデオカメラの充電をするニンプ!!!!
(そこじゃない)

もう、必死ですよ、ビデオカメラに関して。
(・・・)←太字です


おうちについたのが9時過ぎくらい、
痛みは10分おきくらいになっていたものの、
まだ笑ってる余裕も全然ある。

初産は、陣痛から16時間くらいかかると助産師さんに言われていたので、
まあ今夜中にうまれることはないだろーと思い、
とりあえず仕事中のオットに、
急いで帰ることはないけど、陣痛が強くなる可能性はあるから、
一応仕事いつでも終わらせられるようにしといてーと、連絡。

が、ところがです。
「スナナレ」(※編集注:これは当時、(ある意味)流行っていた「素直になれなくて」というドラマで、twitterを通じた恋模様が、生き生きと(ありえないレベルで)描かれた楽しい(ツッコミどころがありすぎの)ドラマです)が始まってしばらくしてきた頃、
もう瑛太の顔に本気で嫌気がさすほどに痛みが強くなってきまして。
いやーちょっとまってーほんまにいたいしーーーーーーー
みたいになってきまして。
何が素直になれなくてや!こっちは陣痛やーーーーーーー!!!!
と、ここでやっと、
これは陣痛だわ。と、はっきり気づく、予定日3日前ニンプ!!!(バカ!!)
(瑛太に謝れ)

で、急いで帰ってきてくれたオットに、
タクシー呼んでもらって、ビデオカメラ必死で握りしめて、病院へ向かいました。
(ビデオカメラの存在感)

もう転がるように必死の形相で病院の診察室に転がりこみまして。
あーそっからLDRに入るまでの記憶があんまないなー。
いたかったなー。
うん、いたかった。
(あの生命をかけた痛みを「いたかった」で済ませようとするその雑さ)

でも、
予定日3日前におしるしでちゃんと知らせてくれた我が子は、
病院についてから2時間半くらいの猛スピードで、
元気に生まれてきてくれました。

いやね、私、陣痛中にリラックスしようと、
iPhoneに色々音楽入れて、
アロマオイルも買って、
その他ほんと色々準備してたんですよ。あほみたいに。
何一つ使うひまなかったね!!!
だって2時間半やねんもん!!!!!
ほんまにそんな余裕なかったもん!!!!
(あほみたいじゃないんだよあほなんだよ・・・)(でもこのあほは二回目の出産の時も懲りずにアロマを準備するのであった)

それでも
生まれてきてくれた瞬間。
この世に出て、初めての、大きな声を出して、泣いてくれた瞬間、
そして、ほんとにちっさくて、そのくせむちゃくちゃあったかい我が子を、
胸に抱いた瞬間、
もうほんとうにほんとうにうれしくて、
なんでやろうせつなくて、
こんなちっこい命が元気にうまれてきてくれたこと、
この手に抱けたこと、
こうしていられることに、
すべてのことに、
すごく感動しました。


世の中に、こんなにすてきなことがあるんやなあって思った。
いのちをうみだすって、
なんてすごいんやろうって思った。
もうこればっかりは、なんかすべてのものに、
感謝したい気持ちでいっぱいになりました。
支えてくれたオットにも、
いのちをつなげてきてくれた両親にも、
ふざけたママのおなかで元気に育って、
健康にうまれてきてくれた息子にも。
それまで支えてきてくれた全ての人にも。


そうして、元気にうまれてきてくれた息子氏は、
日々コントみたいに母を翻弄してもてあそんで、
そして癒しまくってくれています。
我が子っていうのは、
新生児でどんだけおさるさんでむしろザブングルでも、
母には世界一かわいくて男前に見えるものなのね。
ほんとうにかわいいです。すみません。


始まったばかりの育児は、
慣れないことばかりで、
先を思うとほとほと不安になったり、
自信なくしそーになったりします。
でも、それでも、
そんなこと一瞬でふきとぶくらいハッピーな瞬間が、
育児にはたくさんあって、
すっかりやみつきになっています。


親子で対面して、まだ2週間。
人と人やから、まだまだわかりあえへんこともあるけれど、
これから少しずつわかりあって、
仲良しな親子になっていきたいなあって思います。


てなわけで、母子ともに健康で日々過ごしています!
落ち着いたら、みんな会いにきてね!!
ではではー☆
(ではではー☆じゃないよ・・・・・・・・)

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(まじかわいい天使)

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