見出し画像

ピッチャーは一球で流れを変える 【6/14西武戦◯】

交流戦は今日を入れて残り5試合もある。このまま今日負けたら2連敗、その勢いにのってお得意の6連敗とか、簡単にできるよなこのチームは・・と、ほぼ絶望していた。

6回表、川端の天才ヒットで手にした最大の同点チャンスに雄平が本塁で刺され(絶望)、その裏にホームランを打たれて4-2まで点差は広がり(絶望)、そこでピッチャーははらじゅりに交代(やや絶望)、その後7回表、なんかえらくさわやかな人にみわちゃんのファールフライをものすごいファインプレーでさわやかにキャッチされた(絶望)。みわちゃんにさわやかで勝負を挑むとかそれはずるい。(なにが。)

とにかく流れが向こうに行きすぎて、勝てる気がさっぱりしなかった。だいたい今日ヒット打ったのってみわちゃんだけじゃなかったっけ・・いやそんなことないはずなのだけれど、もはや記憶がそれくらいしか残っていないほど、私は絶望していた。エイオキのランニングホームランが幻になるとか、そういうのはこのチームの通常運転だ。

ただ、このいやな流れをまず変えたのはおそらく、2-4のビハインドで迎えた7回裏の、はらじゅりの投球だ、と思う。秋山にヒットは打たれたけれど、その1本のみであとは三振とゴロで大変リズム良く打ち取った。このチームは定期的に全然知らないけどやたら良いという中継ぎ投手が登場するのだけれどもあれは誰なのだろう。中継ぎのカラシティーとはらじゅり・・知らないなあ・・・。

とにかく私の知らないはらじゅりがビシッと流れを変えてくれて、0.5ミリくらいもしかしていけるのか・・?という希望をもたせてくれた。そして8回表。ぐっちの素晴らしき選球眼で四球、最近はやりの贅沢代走の最上級「ぐっちの代走にてっぱち」(これは後々語り継がれるべきである)、ココのタイムリーツーベース、川端の天才的(ほんまに天才)タイムリーヒット!で、なんと4-4の同点に追いついた。なんなんだその強いチームみたいな終盤の追いつき方・・。

そして安定のこんちゃんが、二者連続三振からのサードゴロであっという間に3アウトを取る。パ・リーグ相手にあまりに頼りになりすぎるこんちゃん。

そこで完全に流れが変わって、9回表のハタケ→雄平→川端という素晴らしい流れで2点を追加する攻撃につながったのだと思う。終わってみれば6-4で勝ち。なかなか劇的であった。(あと石山に2億円あげて。)

ゲームには流れがある。野球のように裏と表で攻守がきっちり分かれるスポーツは、攻守のどちらかでつかんだチャンスは後にもつながりやすいし、逆に逃したチャンスは後に響く。

だけどピッチャーは、一球でその流れをぐっと変えることができる。その流れの「変え時」のようなものをきちんと捉えることのできるピッチャーは、やっぱり強いなと思う。

石山がインタビューで答えていたように、「ここは絶対にヒットを打たせてはいけない場面」とか、「一発は仕方ないけれどもフォアボールは絶対にだめ」という見極めができるというのはやっぱりすごく大事なことなのだろう。はらじゅりが今のポジションで、そういう流れを読む力のようなものを身につけられるといいなあと、ものすごく勝手ながら思う。(今日はしっかり流れを変えてくれたのだから。)

ピッチャーが変えてくれた流れを、バッターがきちんと生かした試合だった。いやそんなことできるのか・・あんなにチャンスに弱かったというのに・・私はいまだに信じられない・・・。

明日は正真正銘のドーム。(今日は正真正銘ではない。たぶん。)何度も言うけれど、けがなく良き試合になりますように。てっぱちが安心して療養しつつ早く戻ってこられますように。


ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!