身体で静かに燃え続けている青い炎のようななにかについて
海。知ってはいる言葉が無造作に羅列され、意味のわからない文脈。昼に浮かんでいる半透明な月の影。人間の子供に笑顔で踏み殺される無数の蟻たち。殺人者を絞殺するロシアから送り込まれた16歳の女の子。彼女のもつ深淵な虚無。夜は世界が含有する全ての意味をふるい落とした。誰かが笑った。真っ暗な洞窟の奥の方からそれは聞こえてくる。何度も何度も反射して、幾重のこだまとなっている。ハハハ。ハハハ。ハハ。正義が私を殴って、私は世界の平穏とやらの生贄にされた。人々は嘲笑って偽りを見上げながら涙を流