プライバシーとスナップ写真の境界線
MediTANZion Dance Demo
2021.05.30
毎週町のどこかで開催されてる色んなダンスデモに参加し始めてから、デモのオーガナイザーとちょこちょこ話すようになった。
あるデモでは、
もし少しでも違反してる所を写真や映像に残してしまうと、今後デモができなくなる可能性もあるからあまり撮らないで。
と言う人もいれば、
デモの写真を撮ってくれて本当にありがとう。
もしよければ写真をシェアしてくれない?
次のデモにも参加してよ!
と言ってくれる人もいて、どっちの意見もそれぞれ真っ当だと思うのだけど、僕は今この瞬間を未来に残せる道具を持ちながら、撮らないって選択はないから結局納得いくまで撮っちゃう。
この10年で人類の多くがスマホを持ち歩くようになって、スマホのカメラはSNSにアップする為の大事な道具になってしまい、特にドイツのようなプライバシーが重視される国ではスナップ写真がムチャクチャ撮り辛くなってしまった。
前にドイツ人の写真家と話してたら、もうドイツで町のスナップ写真や映像で作品を作るのは無理だから諦めたよ。と言ってたのには驚いた。
作品の中に映ってる全員の許可なんて得られる訳ない!って鼻息荒げてた。
カメラは歴史上最も世界で普及してるはずなのに、町で見かける歴史的面白い瞬間が撮れないなんて!
残酷か!
僕が写真を撮るのは、50年、100年後に残したいギャグな瞬間があるからで、SNSのルールが厳しくなるほど、写真や映像は会員限定のような場所でだけ見せられる時代がもうやって来てる。
爺いになっても色んな世界で遊びながら写真を撮っていたいし、誰かと共有して未来も過去も楽しんで逝きたい。
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