西野さんのフィリピンで絵本を贈るプロジェクトを見ながら感じた事
ちょっとした誤算も旅のうち
フィリピンに着いて2日後、The Black Eyed PeasのAPLさんと西野亮廣さんのクリスマスイベントについての詳細を知ったのだが、驚きの新事実が発覚した。
場所がマニラじゃない。
な、、
なんてこった。
今回のクリスマスイベントは、これまで西野さんが絵本を贈っていたエリアとは違う、車で約3時間ほど離れた村でやるのだと知った前夜。
幸運な事に、今回のイベントでシャンプーを贈る為、スタッフとして来ていた美容師のUshi君と、チームNORA HAIR SALONの皆さんの協力で、一緒に車に乗せて貰える事になった。(Ushi君とは昔メキシコで出会った旅友達で、お互い西野さんのサロンに入っててびっくり!)
本当ラッキー!
ツイてる!
僕の予定では、イベント当日はイベントの様子を撮影しながら現地の人達と仲良くなって、翌日から数日かけて写真を撮っていくつもりだったのだけど、どうやら勝負はこの一日。
まだ深夜の3時半に集合して、スタッフのみんなはほぼ徹夜で現地に向かう。
村に着いて車を降りると、早速西野さんが地元の子供達と遊んでるのが見えた。
会場には、The Black Eyed PeasのAPL財団 × チーム西野 × チームNORA HAIR SALON × OWNDAYS × ラーメン黒田、などなど、総勢40〜50人のスタッフの方が集まる。
おれ、勝手に来ちゃってよかったんだろうか。
今更ながら少し不安になるも、もう来てしまったのだからからしょうがない。
僕は会場の外に集まり始めてる地元の人達と話しながら、写真を撮り始めた。
誰より動く人達
会場の前では、村中から集まって来てるだろう人達が、どんどん列をなしてきてる中、セキュリティの問題もあるからか、会場に全員が入れる状態ではない様子で、外には大勢の人集りが出来始めてる。
そんな中、西野さんが時折会場の外へ出て来て、子供達と追いかけっこして遊んだり、お母さん達と話しながら絵本を手渡したり、ホームレス小谷さんを呼び出して、サンタクロースが来た!とその場を盛り上げていく姿を何度も見かけた。
プロの人って、既に盛り上がった場所に出てくるものだと思っていたら、なんと場の雰囲気を作る所から、誰より先頭に立ってやってる姿に僕は驚いた。
しかも使ってる言葉は殆どが日本語と、少しの英単語のみなのだ。
それでも子供達を大爆笑の渦にしてしまうし、お母さん達は西野さんと一緒に写真を撮りたがる。
僕のこれまで想像してた「プロ」の人とは、圧倒的に人との距離感が違う。
遠い憧れの人というより、近所のおもろい兄ちゃんくらい近い感覚で、まさか日本でTVに出たり、劇場で漫才をしたり、超ヒット作の本を生み出したり、国内最大のオンラインサロンを運営してる人だとは、ここの村の人達は想像出来ないかもしれない。
そして中の準備を覗いた時も、スタッフの方と一緒に絵本を箱から出して並べたり、運んだりもバリバリやってる。
僕はそんな西野さんから目が離せなくなって、カメラを向け続けてると、本当によく笑うし、よく走る。
生きてるスピード感が子供と同じに見えてきて、変顔をしあったり、擽りあったりして遊ぶ感覚も、もはや子供と同世代にすら見えてくる。
すっかり目が離せなくなってしまった僕は、いっとき外で写真を撮る事を忘れて、西野さんを追いかけてしまってた。
村に到着した瞬間から、外にいた子供達と遊び始める西野さん。
サンタこと、ホームレス小谷さん大人気。
色とりどりに塗られたヒヨコを、一緒に眺めてる。
こんなリアクションされたら子供達が黙ってるはずもなく、座る→くすぐるの無限ループ。
西野さんの変顔が流行りだしてる。
そして始まったイベントの外で
会場内で待ちわびてた子供達の目の前に登場した、The Black Eyed PeasのAPLさんと共に、会場内は一気に盛り上がり始めた。
挨拶もそこそこ、子供達に絵本やラーメン、お菓子などを配り始めた頃、僕は村の中を散策し始めた。
外では既に200〜300メートルの列が出来てて、みんなまだかまだかと待ちわびてる様子。
絵本やお菓子を手にした子供達が、次々会場の外に出てくる姿を見ると、入り口の前にはさらに人が押し寄せてる。
フィリピンで絶大な人気を誇る、ファーストフード店のキャラクター、Jollibeeと一緒にダンスが始まる西野さんと小谷さん。
子供達の大声援と来たら。
このクリスマスイベントは、APL財団が主催で、既に10年以上も開催し続けてるそうで、村の人達にとっては毎年恒例の行事なんだそう。
人混みを離れて、少し村の奥を歩いてみた時の事だ。
クリスマスだからなのか、家の外や庭先では、家族や友達が集まってみんなでご飯を食べたり、ビールで一杯やってる姿を見かける。
その中の何組かに、声をかけられた。
何処から来たんだ?
何やってるんだ?
まあビールでも飲んで行けよ。
既に酔っ払ってるのか、ノリが良いのかわからないけど、まあみんなとにかく誘ってくれる。
最初の方は断っていたのだけど、一人の男の人に、
今日はクリスマスだから、お前は断れないんだよ。
クリスマスは、相手にギブする日なんだから、ギブさせてくれ。
と笑いながら言われて、そりゃそうだ!と、僕もビールと食事をご馳走になる事にした。
子供達がすぐに椅子やテーブルを運んで来てくれて、メリークリスマス!と言いながら家に入っていく。
パスタを食べながら、僕がなんでここへ来たのかって話や、フィリピンが日本ではどう思われてるのか教えて欲しいと、質問は尽きない。
食事を終えてお礼を言い、また歩き始めると、数軒先の家でまた呼び止められる。
そして冷たいビールを手渡されて、乾杯が始まる。
そしてみんな別れ際になると、口を揃えて、
ここへ来てくれてありがとう。
と言ってくれる。
驚きだった。
有名人ならともかく、唯ひとりのおっさん外国人に、みんな敬意と感謝を口にしてくれるのだ。
酔ってるせいもあったからか、僕はその言葉にジンときて、みんなとハグしながら村を歩いた。
普段殆どお酒を口にしない僕は、会場に帰る頃には既にへべれけになってた。
彼らの食事とビールで、30分は喋ってしまっただろうか。
後日、FBで連絡が来て、そこにはまた、フィリピンに来てくれてありがとう!いつか日本に行ってみたい!の文章が添えてあって、もう大好きになってしまってる。
道は既に祭りごと。
僕は、日本にいる見知らぬ外国人の人に対して、そんな事を思った事があっただろうか。
友達ならともかく、知らない人に、来てくれてありがとうなんて、口にした事なんて一度もない。
外国人がいる事が当たり前な世界で生きてる僕と彼らの違いは、人ひとりに対する感度の度合いで、まさか来た方が逆にお礼を言われるなんて、想像もしてなかった。
西野さんがフィリピンを始め、世界の貧困と呼ばれる地域で支援を続ける理由が、少しわかった気がした。
西野さんのプロジェクトがこの先がどうなっていくのか、エンタメで世界をどう変えていくのか、僕もカメラを持って追いかけたい。
そして、既に来年のクリスマスにも、また村のみんなと会って、酒を片手にわいわいやりたい気分になってるのだった。
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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!