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【家づくり】2-4 憎き都市計画道路

あのころ、親の仇のように憎んでいた都市計画道路…。
寝ても覚めても都市計画道路のことが頭から離れない。都市計画道路のことを考えると胸がドキドキして吐き気がするんですけど?
もしかして、これは恋…?

読者を置いてきぼりにしてしまったのでまずは解説しよう。

都市計画道路とは?
都市計画決定された道路のこと。既存の道路を拡張する予定があるところなどもこれに含む。

うちの場合、建築予定地の目の前がこの都市計画道路というやつで、将来的に幅16mにすることだけが決まっているものの、着工時期やどちら側にどのくらい拡張するのかが未定のままということが、家を計画してはじめて判明したのである。

うるせー!知らねー!

計画道路にかかる土地に家を新築する場合、将来的に立ち退いてもらう可能性が生じるために、ある一定の制限が課せられる。
いわく、木造じゃなきゃダメ、地下室ダメ、3階建てダメ、など。

ということで予定しているプランで家を設計しても建築許可はまず降りないということだけがわかってしまった。
なんてこった!いますぐ市役所爆破したい!

そんなわけで、夢いっぱいのプランは白紙に戻し、家を建てる場所を西側にずらしてはどうかという話に逆戻りしたのであった。
幸いにも建築予定地はまだ分筆前で、切り方でどうにでもなるような広い土地だったからである。

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Xが問題の計画道路(予定)ライン。
Aがはじめに予定していた分筆ライン。
Bがこれならいけそうじゃね?という分筆ライン。西側に寄せて建物を建てれば、Xで切られたとしても家本体は無傷。やったぜ。

ということでツレが義父さんの説得にとりかかったものの、「60坪越えると相続税が高くなる」という話にこだわっていて難航してしまった。

ままま、待って?この土地、相続するのはあくまでも義父さんですよね?
義父さんが相続する土地(グレーの部分)全体はあきらかに60坪越えてますよね?
あとね、相続税は坪数でかわるんじゃなくて、土地の評価額で変わりますから!60坪っていったいどこからでてきた数字なの?

※「小規模宅地等の特例」のことかも。

「特定居住用宅地等」は、被相続人等が住んでいた宅地や、被相続人と生計をともにする親族が住んでいた宅地のことで、以下に当てはまる240平米までの評価額を80%まで減額できる。

・被相続人が住んでいた宅地
・被相続人と生計をともにする親族が住んでいた宅地

とりあえず分筆ラインはBに変更しないと建築許可が降りないという話をしてご理解いただいた。土地の広さはおおよそ90坪。
ううっ…本当に作るかわからん都市計画道路のせいで固定資産税が上がるじゃねぇか…この恨み、どうしてくれるんだ!

なお、家を新築してはや10年経過したところだが、いまだに道路を拡張するという話はやってこないのである。
ムカつくから構わずガレージを建ててやった。ざまをみよ。

そこの君! 応援してくれても良いんだぞ?