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リバプールのミラン撃破の裏側とそのミランの今後

先日、遂に今シーズンもチャンピオンズリーグが開幕しました。
今シーズンから新フォーマットになり、試合数などが変更となりました。
昨シーズンまでのグループリーグがなくなり、グループフェーズとなり、最低8試合する必要があります。
今回は第1節の注目の一戦だった、ミラン-リバプールでリバプールが1-3と完勝したのかをお馴染みthe athleticの記事を引用しながら、そして窮地のミランについての投稿を行いたいと思います。
ちなみに私はミランが贔屓のチームです。
引用元:
https://www.nytimes.com/athletic/5776082/2024/09/18/liverpool-milan-champions-league-tactics/
https://www.nytimes.com/athletic/5775289/2024/09/18/liverpool-milan-set-piece-coach/
https://www.nytimes.com/athletic/5774685/2024/09/18/milan-liverpool-champions-league/
https://www.telegraph.co.uk/football/2024/09/17/ac-milan-vs-liverpool-live-score-latest-champions-league/


試合展開

前半3分ツィミカスのゆるい守備につけ込み、角度のない位置からプリシッチが得点を決め、ミランが先制した。

期待しちゃうよね

だが、その後、セットプレーから23分コナテと41分ファン・ダイクのゴールで前半のうちに逆転。

この頃にはもう無感情よね。

後半開始直後にミランのメニャンが負傷退場し、19歳のトリアー二が交代出場した。その後、67分ガクポとソボスライのコンビネーションからソボスライがダメ押しの三点目を決め、1-3でアウェイのリバプールが完勝を収めた。

この時期絶対怪我するなぁ。秋の訪れを感じるよ。

リバプールの勝因

セットプレーの強化

前監督のクロップがアンフィールドと別れを告げた直後、リバプールはLinkedInにてセットプレーコーチの求人広告を掲載した。
待遇は、競争力のある給与と25日間の休暇を保証し、「徹底した分析、綿密なプランニング、攻守両面のセットプレー戦略を専門的に指導する能力」によってアウトプットを最大化できる人材が理想的とのことだった。

4ヶ月経った今も応募者多数だったのにも関わらず、その席は埋まっていない。現在は、アーロン・ブリックスが実質担当しているが、本当の担当は、トップチームの育成部門で、ユースチームとトップチームのパイプ役である。
ブリックスはアナリストと連携して相手の弱点の分析を行なっている。
ブリッグスはシティで9年間を過ごし、18歳以下のパフォーマンスアナリストからシニアファーストチームパフォーマンスアナリストまで昇進した。スロットのスタッフに加わる前は、モナコとヴォルフスブルクでコーチの職に就いていた。

ふさふさやん。

メニャンの弱点

リバプールはメニャンがセットプレーでの出足が遅いという弱点を見つけていた。
スロットの作戦はゴールエリア内にボールを入れ脅威を与えるというものであった。
それは見事に成功した。トレント・アレクサンダー=アーノルドの浮き球のフリーキックを、コナテはメニャン、フィカヨ・トモリを圧倒して、正確に合わせ得点を決めた。
その後、ツィミカスのインスイングのFKをファン・ダイクが驚くほどプレシャーがないニアポストに向かって飛び出し、ヘディングを合わせ決めた。その際、メニャンはゴールラインに張り付いていた。

事実、コナテは2022年4月からファン・ダイクは2月以来のヘディングでのゴールとなり、効果が出てきているように見える。

4-2-4の守備の脇とサイドチェンジによる崩し

下の画像はリバプールのビルドアップ時で、ミランはフロント4枚でプレッシャーをかける、その際にソボスライが中盤センターの脇に降りてくることでパスコースを作りだし、ハイプレスを無力化していた。

また、ジョタが中盤に下りてくることで、右サイドバックのカラブリアが引っ張られ、下の画像のようにガクポのフリーでボールを受けることができた。

そもそも、リバプールは戦術用語でいうスイッチ、日本で言うところのサイドチェンジがクロップ時代から多いチームであり、(ミスからカウンターに繋がることもある)ミランが無策だったことが驚きである。

どうする!?ミラン

ミランのウルトラスは試合前の 「大胆不敵 」なモザイク画から一転、口笛を吹きながら 「度胸を見せろ 」と怒号を浴びせた。
この試合の前、ヴェネツィアに対し4-0と快勝を収めていたものの、シーズンが始まってこれまで4戦1勝2敗である。

今シーズン就任したフォンセカ

主力選手との亀裂疑惑

インターナショナルウィーク前のラツィオ戦では、レオンとテオを先発で使わず、途中出場させた。クールブレイク時にこの二人の選手は戻ることなく監督と反対のサイドライン側にいた。
これは、クールブレイク前に投入されたため、戦術指導がいらなかったと説明されている。

ファンからの求心力の低下

ミランのシニアアドバイザーであるイブラはそのラツィオ戦で現場にいなかった。もし、いたら、テオとレオンはそんな行動をとっただろうか。
そのイブラも、クラブOBかつ元CFOのボバンから「イブラは天才だが、彼の責任が何かわからない。」と批判された。

警備員に蹴りを入れる狂犬

リバプール戦の前、二人はあい見えることになり、イブラから「まだ俺の役割が分かっていないとは、俺がボスで皆が俺のために働くんだ」と直々に回答された。
しかし、勝っている時には神への信仰心を失うことはない。
ただ、今は勝てていない状況でその信仰が疑われ始めた。

ウルトラスの横断幕

前述のヴェネツィア戦前、サポーターから毎試合2失点以上し、その失点パターンも同じで進歩のないチームへ怒りをぶつけられた。
チームバスがサン・シーロへ向かうと、横断幕を持ち、通りに並ぶウルトラスがおり、その横断幕には「これ以上の言い訳は許さない。これが最後の呼びかけだ」と書かれていた。

ファンが怒る理由

しかし、リバプール戦CLに関わらず、空席が目立った。
今、ミランはヨーロッパで5番目の集客数を誇るのにも関わらずだ。チケット代の高騰化が原因と言われているが、

  • マルディーニの解任

  • トナーリの売却

  • フォンセカの就任

  • 2000万ユーロで獲得できる選手ではなく目を見張る大物の加入がなかったこと

の理由でサポーターは不満に思っている。確かに限界が来ていたピオーリと袂を分ったのは認められているが。

週末のミラノダービー

次の対戦相手は目の前でセリエAのタイトルを獲得され、その前のシーズンにはミランを破ってチャンピオンズリーグ決勝に進出したインテルである。
2年連続屈辱を味合わされた相手だ。
チームとして日は浅いが、小さな奇跡が起きることを期待している。

最後に

今シーズンもインテルに負けるのかと思いたくないですが、今の状況だとそう思わさるざるを得ないと思ってしまいます。
昨シーズンの屈辱を忘れない戦いをしてほしいと思います。そして、負けたなら、潔く監督を交代してほしいです。

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また、改善点等あれば、そちらもご指摘のほどよろしくお願いします。
今回もお読み頂き誠にありがとうございました。

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