“後継者がいない”を高確率で聞く話
こんばんは。株式会社アジアン・マーケットの室井です。
福岡県内の魅力発信専門ライターとして、約3年ほど、大小問わず150か所以上の企業さんや作り手さんのお話を聞いてきました。
取材の際にかなりの高確率で聞く言葉が今日の表題。
「うちにはもう後継者がいないんだよね。」
こちらの言葉…もうね、ズドンと胸にくるんです。取材で伺うと、その仕事の魅力や価値を聞くことが多いので、「えっ、そんなことができるなんて、すごい!」と盛り上がった後に、「でも…」と、この言葉を聞くことも多いのです。
また驚くのは、”後継者がいない”の幅の広さ。
例えば、伝統的工芸品に関する仕事や一次産業などはみなさんも少し想像がつくのかなと思いますが、私たちが思う以上に、想像も及ばないようなところまで”後継者がいない”は波及しているのだと感じるのです。
先ほど伝えた漁師さん(ひとことでいっても真鯛や海苔など様々)や、農家さん(こちらも同じく)、伝統工芸(さらに同じく)の作り手さんたちなどを筆頭に、
博多織や久留米絣などの機織り機械の修理屋さん、磁器の型をつくる型師さん、博多人形の素材を作る生地屋さん、醤油の木樽を作る職人さん…
作り手だけじゃなく、作るために必要な道具を作る人たちもどんどん減っていっているんですよね。
…ちょっと驚きじゃないですか?考えたこともなかったなって思いませんか?(それとも、私だけがぼんやりしていたのか?!笑)
本当は潜在的に”やりたい!“って人がいるんじゃないかって思う
それってどうしてなのかなって考えると、まず、日本全体の人口が減っていることがあげられるのかなと思います。もともとあった仕事の数は大して変わらないのに人が減っているわけだから、就業できる人数も減っているわけですよね。
そうなると仕事の数も必然的に減っていくし、時代の変化に合わせて自然となくなっていく仕事(かつてのガス灯に火を入れる仕事のように)だってもちろんあるとは思います。
それでもやっぱり、情報発信の少なさって関係あるのかなあと思います。
その仕事がなぜ存在するのか?どこにやりがいがあるのか?逆にどこがしんどいのか?何が格好いいのか?
…そんな情報に気軽に触れられる機会が増えればいいのかなあ。無意識でいると、私たちが目や耳にする情報って、圧倒的に大企業や発信の上手な職種が多いわけですもんね。だから人気の職種はYou Tuberだったりするわけで。
「就業する人が減る(後継者がいない)ってことは、必要がない仕事なのでは?」って思う方もいるかもしれないけど、私の気持ち的には、割り切れないのが事実なんですよね。
だって、やっぱり現地に行くと、知ればこの仕事をやりたいと思う人はいるんだろうなって思うんですよね~。
“知られないことは存在しないことと同じ”とはよくいいますが、反対に考えると”知られれば可能性はある”ってことですもんね~。
WEB上で「もっと福岡」という発信ツールを持ってライターをしている私にできることって何だろう。そんなこともふと考えてしまいます。
みなさんは、どう思いますか?
(なんか、結論とか今はまだないし、ふわっとした感じで終わっちゃうけど、これはこれで発信内容としてリアルかなあ(;'∀')w)
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