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7月4日

一、

今朝、布団から起き上がり、霞みがかった意識の中で一点だけ

「あ、俺のことなんか皆気にしてねえじゃん」と、

じわじわと、しかしはっきりと心に滲んで染みとなった感覚がありまして。

卑屈な意味ではなく、寧ろ前向きな意味として。

当然知ってましたけれど。

「俺のことなんか皆気にしてねえじゃん」

という、鍵かっこまで含めて計19の文字的経験則としては当の昔から存じてはおりましたものの、
「あっ」と、実感としてキチンと染み込んだのは、もしかしたらはじめてなのかもしれないと、胸のあたりを擦るという安直克つ自意識満天なムーヴを行いつつ、思うわけです。


昨日のよる、絵を描きながら夜更かしをするだけのツイキャスを細々と行いまして、
その中で偉そうに喋ったんですよ。「知識と気付きの違い」というような話を。

好きな映画のシーンで、小さい女の子が、お母さんがいずれ死んでしまうということを、知識としては知っていたはずなのに、急に自覚をして、急に怖くなって、お兄ちゃんに泣きつくというシーンがあるとか。

エレカシ宮本さんが、学生時代に「世の中、実はそんなに悪い人ばかりじゃないんだ」ということに気がついて、クラスの皆に知らせてまわって白い目で見られたとか。

そんな話をして起きた朝だから、自覚したつもりになってるだけかもしれませんが、
なんだか急にストンと落ちた心持ちになっています。
ああ、もう極力ツイ消しはやめよう。
自分の言葉に責任をもつというよりも、むしろもう少し軽やかに言葉を吐こう。
絵もギターも、芝居もプロレスも、アルバイトも全部が自分なんだから、全部もっと大らかに、総合して歩んでいこう。なんでもいいんだなんでも。


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二、

自分の心身に後ろめたさがあると、酔った勢いで知人に電話してだるがらみすることすらできなくなっちまう。
一度できた痣は、消えたつもりになったとしても、そこにあると思えばいつでも浮き出てくる怪奇な痣なので、どうにも仕方がない。
しかも自分で自分を殴ってつくったもんですから、本当にどうしようもない。

また痣を増やす可能性を怖がらず、深夜に電話をかけくさることができたら、恐らく一番健康な状態ということなんだなということも、同時に今朝思った。
所謂酒飲み友達を失ってしまったのは、自分の所為のため、それでもそこを恐れずダイヤルするのが直近の目標のひとつになりましたとさ。

しかし酒弱くなった。
アルコールのキャッチ&リリース。
放流非推奨。

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三、

自部屋の外に、舞台美術で使っていた椅子を置き、洗濯機をテーブルがわりにしたら、なんということでしょう、上品なテラス席の出来上がり。

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部屋に篭ってばかりは楽しい反面しこりもできる。
これでほぐれる。こんなんでほぐれますよ、ええ。
夜日がくれたら外に椅子だして、珈琲呑んで、黄昏て、憂いを帯びた目で遠くの空を眺めよう。
今夏はこれでいきます。

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