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イベント再開します

カフェムリウイです。みなさん、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか?毎年ゴールデンウィーク辺りから急に真夏のように暑い日がありますが今年もそうでしたね。身体が暑さに慣れていないせいでしょうか、熱中症は5月に多いそうです。これから梅雨がはじまるまでの間は気温の変化も大きいので体調にも気をつけなきゃです。


我が家とコロナ

3月3日に突然うちの子ども達の学校が休校になりました。小5、小6、高2、高3。この4名がずーっと家にいることになります。楽しいです。なんか特別なことをするわけでもないですが、こんなに長く子ども達と一緒に家で過ごせるって、後にも先にもないんじゃないかな。うちは周りに緑しかない田舎なのでほとんど人もいません。下の子たちは好きなように外に出てバスケしたり縄跳びしたり竹の子ほったりして遊んでます。学校から出る課題もなんとかかんとか。でもどちらかというとやっぱりゲームとかYoutubeとかに夢中ですね。まあ人生長いしそれもいいんではないかと。そして延長延長をくり返し、まだ休校は続いています。気がつくと彼らも小6、中1、高3、浪1になっていました。「厳戒態勢」で行われた卒業式や入学式もずいぶん前のことのように感じます。そして今は5月後半ですがまだ授業は始まってません。こうして長時間家で一緒に過ごせるのもあと少しかな?いずれにせよ家族にとっては貴重な経験だと思っています。



我が店とコロナ

一方、お店はどうだったかをお話します。ごぞんじムリウイはカフェの「仮面」をかぶったまま色々な活動を仕掛けていく店です。というか色々やりたかったから「カフェ」をつくったんですけどね。さて、コロナウイルスが流行の兆しを見せはじめ、ムリウイでは2月後半から3月にかけて本数を減らすなど不規則ながらイベントを開催していました。さすがに3月後半から4月にかけては全てのイベントを一律中止にしました。きつかったですよ本当に。この業界に生きる者にとって、ライブや公演ってある意味で「絶対的」なものなんです。照準を「本番当日」に合わせ、身も心も投じて生きているんです。お金は数字で表せますが、ぼくらの喪失感というのは数字でも言葉でも表せません。社会全体から見ればそれは小さな小さなポーションかもしれませんが、ぼくらはそこに社会的な責任をもって表現を育んでいます。一つのイベントがなくなるたびに胸を矢で突き抜かれるような痛みでした。まるで存在自体を否定されるかのような。イベントの大小なんて関係なく、そこにある痛みは同じです。そしてゴールデンウィーク明け。再びの自粛要請延長を受けて5月いっぱいのイベントも中止になります。5月以降に出演予定だった出演者との間では、万が一開催が難しそうであれば延期するなどの対応をしましょう、ということで事前にコミュニケーションを取りながら事の成り行きをみてきました。さすがにもうこの時点で一喜一憂していられません。より現実的に目を見開いて前を向き、そのタイミングが来たらすっとまた立ち上がれるような準備を整えてきました。



6月からイベントを再開します

「そのタイミング」ってなんやねん?ですよね。緊急事態宣言の解除なのか、東京都の営業自粛要請の終了なのか、もしくは日々メディアから発表される陽性者の数なのか、はたまた世論なのか。もちろん考えうるすべての要素を見極めた上でですが、最終的には店の判断と責任のもとに「イベント再開」の旗を揚げるべきだと考えています。それが6月です。よーし!やったるで!!
でもここで何よりもより大切なのは「相互理解」だと思っています。お店と出演者。出演者とお客さん。お店とお客さん。この3者が納得した形で手をつなぎ(実際の握手はもうちょいがまんかな)、みんなが納得した形で一つのイベントを成立させるということ。改めてそういう意識をもって作業をしないといけない。実はこれって元々大切なことなんですよね。なんかもう一度初心に帰って一つ一つのイベントを皆で手作りできたらきっと楽しさも膨らむだろうと思っています。これはムリウイにとっても未知の海域へのちょっとした航海です。



このようにイベントを開催します

とりあえずは6月中に行うイベントの開催方法をこのように考えてみました。いつものムリウイとは違う点もあります。状況が変わってきたらそれに合わせて柔軟に対応しようと思います。もっといいアイデアがあったら教えてくださいね。とりあえず6月はこちらの条件を整えた上でお客さんをお迎えしようと思います。もちろんこの条件は事前に出演者のみなさんにもお伝えしてご理解とご協力をいただいた上で運営していきます。

◉ステージと客席は最低でも2メートル離して設営します

発声のあるなしに関わらずステージと客席の間には2メートル以上の間隔をとります。

◉客席を通常のキャパシティの半分にします

普段の劇場イベントでは30席、ライブイベントでは25席を定員としています。その半数を定員の目安として客席を設営します。イベントの内容によって例外的にその数を上回る場合は必ず事前にお知らせします。

◉すべてのイベントを予約制とします

ムリウイにお越しのお客さまは事前に店か出演者にご連絡ください。6月は予約いただいたお客さんのみの入場とさせていただきます。当日は定員に達していない場合のみご入場いただけます。

◉窓をあけてイベントを開催します

カフェタイムもそうですが、イベント開催時も必ず窓やドアなどの開口部を2ヶ所以上開けた状態でイベントを開催します。梅雨に入ったら雨が吹き込まないような工夫しなきゃですね。

◉お客さんのご来場「条件」は設定しません

マスクの着用や検温やおしゃべりその他もろもろ、お店からお願いすることはありません。感染症防止の対策はしないでいいという意味じゃないです。逆です。皆で対策をしましょう。2ヶ月に渡る緊急事態宣言を経験してこれだけ皆さん勉強されてきたわけです。お店から今さら細かくお願いするのは野暮かと思います。それぞれの方法で感染防止への対策をしていく、そんな時代がやってきたのだと思っています。ただ、あまりにもな状況があればもちろん店からお声がけさせてもらいます。それは今までと同じです。マスクお忘れですか?お店から1枚さしあげます。この2ヶ月はずっと「人とウイルス」に注目してきましたが、やはり「人と人」への関心や対話こそがこれからますます大切になるのではないでしょうか。みなさんも何か気づいたら店のぼくらに教えてください。ぼくらは会話ができるってことを証明しましょう。


さいごに

さいごに出演者の皆さんへのメッセージです。コロナでの自粛期間にお店のことを心配してくれたり励ましてくれたり見守ってくれたりして本当にありがとうございました。「場がなければぼくらは活動できない。店を守ろう」そんな声があちこちに響いていました。でもぼくは知っています。今回の自粛で本当に困っていたのは店だけじゃない。経済的にも生活や表現や精神衛生の面でも、出演者こそみんな窮地に立たされていたはずです。そこを萎んでしまうことなく気持ちやアイデアを温め続けて来てくれて本当にありがとうございます。ぼくはそこにこそ皆さんの愛を感じました。そうして過ごしたこの「時間」が必ず次の仕事や表現を生んでいくと信じています。そして同時に言いたいです。実は「場」はみなさんがつくってきたものだということ。みなさんがいなければそこに「場」などできません。もちろんこれは店やイベントに足を運んでくれるお客さんにも言えることです。これからも一緒に「場」をつくっていきましょう。完成なんてないんです。「場」はそうやって日々人が集い一緒に運営していくことで初めてそこに存在できるものです。急げ!なんて決して言いません。ご自分の活動をしましょう。ゆっくりとでいいんです。自分のタイミングで再始動しましょう。舞台はいつでもここに用意しておきます。今までと同じ形が無理だと思うなら一緒に新しい形を考えましょう。ぜひ相談してください。そして「やる」と決めたら本気でやりましょう。躊躇していてはいけません。みなさんは決して独りではないんです。お待ちしています。また屋上で夜空でも見ながら、再会の乾杯をしましょう。

ムリウイ、たけし


ムリウイのイベント
https://note.com/muriwui/m/m946b082b966c
こちらに今後のイベントスケジュールを掲載しています。開催に向けて調整しているものも含まれています。もしかしたら協議の結果やはり延期になるイベントもあるかもしれません。どうぞお問い合わせ・ご予約の上お越しくださいませ。