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エレクトロニック・アートという雑誌

恐らく、今は無き神保町の古賀書店で買ったと思われる『エレクトロニック・アート』という雑誌がうちにあります。

まだまだ「現代音楽の中の電子音楽」が元気だった70年代のもの。
高田馬場にあった「エレクトロニック・アート・センター(EAC)」という機関が発行したものです。
編集・発行は作曲家の上原和夫氏。

「現代音楽の中の電子音楽」については、こちらにも書きました。

(日本における)この時代のこと、昔は図書館の本(今はネットの動画とかありますけども)から情報を得るしかなく、「この時代に渦中に居て創作していた人」というのが周りに居ないのがとてももどかしかったのです。
上京後の90年代後半、神保町や池袋の古本屋で堰を切ったように↓こういう本を買い漁っていました。

『ur(ウル)』を出していたペヨトル工房は2000年に解散

自分がこの辺の音楽にハマったのは既に時代が変わってしまっていた80年代終わり頃。
「あぁ、あと10年早く生まれたかった!」
と何度思ったことでしょう。
これって、今昭和レトロにどっぷりハマっている20〜30代の人も同じような気持ちなのかも。

そして今、このEACに関して調べようとネット検索してもほとんど情報が出てきません。ネットで何でも簡単に調べられるようになったとは言え、やはりジャンルによっては依然情報が乏しいのです。
渦中に居た人の生の声がもっと聞きたいものですね。
そんな訳で、想像でしか書けないのでこれくらいにしておきます。

唯一近しい方でこの時代にその洗礼を受けたのが我が師匠です。ここにお写真がありました。

師匠がお若い頃の貴重な写真、右上は南弘明氏。

日本の電子音楽」の著者である川崎弘二氏のポストは、現音界隈の生の声が聞けるので重宝しております。