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スタートアップの状況にこそ考えるべき【経費】とは

おはようございます。

【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。

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■ここ最近、


 新規のご紹介による
 ご面談が多くあっています。

 ご紹介をこのように
 多くいただける
 
 ということは
 本当に嬉しいことですね。

 そのようなことを通じたご面談の中では
 いろいろなお話が出るのですが、

 特にスタートアップ
 である方については、

 資金繰りの面において

 相当な注意が必要。


 今日はそんなことから
 お話を続けていくことにいたします。

■スタートアップの状況だと、


 場合によっては、

 これまで勤務していた
 会社を退職し、

 退職金の収入などもあり、

 それなりに貯蓄をしていて

 【資金が潤沢に手元にある】

 状況があるかもしれません。

 ただ、

 しっかりと経営においての
 資金繰りの工夫をしていかないと

 その潤沢な資金は

 あっという間に
 底をついてしまいます。


 当然

 スタート当初から
 それなりの売上が上がっており、

 経費の支払いをしても
 資金面の問題がない
 状況であれば良いのですが、

 通常の場合、
 当初は売上がそこまでないため

 経費が先行してしまうことに。


 ここで考えるべきことは、

 当然と言えば当然なのですが、

 【いかにして経費を減らしていくか】

 ということ。

■経費には、


 『突発的な支出』と

 『継続課金的な支出』

 があります。


 突発的なものは、

 先行的な投資として
 必要かもしれませんが、

 継続課金的な経費は
 極力少なくしていきたいもの。


 と言うのも、

 毎月継続して
 課金されている状況では、

 月々の負担は少ないため

 そこまで痛手には
 感じないのですが、

 これが

 丸一年経った状態で
 どうなっているか、

 3年経った状態で、
 5年経った状態で、

 それぞれどうなっているか

 ということを

 しっかりと考える
 必要があるわけです。

 月1,000円であれば、
 
 1年で12,000円
 3年で36,000円
 5年で60,000円

 となります。

 この1,000円の支出が
 10項目あれば、

 1年で12万円
 3年で36万円
 5年で60万円

 です。

 塵も積もれば山となる
 とは、まさにこのことですね(汗)


■そのような


 継続課金系の経費が
 多くの種類あったとしたら、

 上述したようにこれを積み重ねていくと、
 相当な金額となることでしょう。

 ・電話代

 ・新聞購読料

 ・ホームページの管理費

 ・水道光熱費

 そういった経費が
 継続課金的なものとして考えられます。

 場合によっては

 生命保険料なども
 あるかもしれません。

 こういった

 【継続課金的な経費を
 極力減らす努力をすること】

 が、まず第一に重要で、

 電話代であったら、

 携帯電話と
 事業用の電話や
 インターネットを組み合わせて

 料金を下げることが
 有用かもしれませんし、

 場合によっては

 格安SIMを利用して
 通話料や基本料そのものを
 グンと下げる

 ということが 
 大きな効果に繋がるかもしれません。

■現に私は


 従来docomoの携帯を
 使っていたのですが

 現在は
 LINEモバイル(格安SIM)を使っています。

 これにより、
 経費は大幅カットで、

 20,000円だった月額が、
 現在では3,000円前後

 という状況。

 また、

 光熱費についても、

 地方電力(九州で言えば九州電力)
 ではなく、

 他の会社が電力事業にも
 参入してきているので、

 そのような会社のサービスを
 受けることにより、

 電気代なども

 大きく節約することが
 可能となるはずです。


 そのようにして、

 【継続課金的な経費は
 極力減らしていくべきである】

 と言えます。

■ただ、


 一点注意して
 いただきたいのが、

 『継続課金的な経費の削減』

 という大前提として、
 
 【どの会社のサービスであっても
 そこまでサービスの質が変わらない】

 ということ。


 電話であったら
 通信速度や通話の品質、

 電気であったら、
 電気の消費できる上限

 などでしょうか。


 そういった点において、

 どの会社でも
 そんなに変わらない状況であれば、

 迷わず

 【経費削減に繋がる方を
 選択すべきである】

 と言えます。

■その一方で、


 注意しないといけないのが、

 その経費を減らすことによって

 サービスの品質が
 大きく低下してしまうような
 内容のもの。

 これは

 私自身にも繋がることで
 大変恐縮なのですが、

 税理士に対する顧問料も
 その一つと言えるでしょう。


 結局のところ、

 税理士に報酬を支払わずに、

 自分で会計処理や
 税務申告をすることにより、

 結果として
 多くの納税が出ている

 というケースが

 税務相談の中でも
 少なからずあります。


 これは

 『税金』という

 資金面での
 ロスはもちろんのこと、

 『会計や申告書の作成』

 という、いわば

 【経営以外の労力や認知の浪費】

 に繋がっているわけです。

 経営者は時間が命なのに…。

■その他、


 ホームページなどに関しても、

 しっかりとしたものを作っていただける方を
 選ぶべきでしょうし、

 税理士以外の

 社会保険労務士などの
 士業サービスについても
 
 同じことが
 言えるかもしれません。


 そういった

 【サービスの質が変わってくるような
 継続課金的な経費】

 は、そのサービスをしっかりと選んだ上で

 【少々高額であったとしても】

 それを選択するのが
 経営にとっての近道

 となることでしょう。

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■いろいろと
 述べてはきたのですが、


 潤沢にある現金ほど

 それを喪失するスピードは
 一般的に早くなりがちなもの。

 ただ、

 これを明確な目的を持って、

 【経費削減】

 という視点で
 しっかりと考えていくと、

 突発的な支出に加え

 そういった
 継続課金的な経費の支出も

 極力抑えることができ、

 結果として

 経営の資金繰りにとっては
 プラスとなる

 というもの。


 しっかりと
 こういった点を念頭において、

 スタートアップの段階の
 経営を考えることを
 強くオススメいたします。

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《本日の微粒子企業の心構え》


・『経営においての資金』は
 『人間においての血液』
 と同じものである。

 特にスタートアップは
 現金が潤沢にあるという
 状況もあったりするが、

 その現金は考えずに使っていくと
 あっという間に底をついてしまうもの。


・しっかりと
 【経費削減】という点を念頭において、
 選ぶ会社によってサービスの質が
 変わらない状況であれば、
 より安いサービスを、

 逆に支払う対価によって
 サービスの内容が
 大きく変わりそうなものは、

 しっかりとそのサービスを前提にして
 多少高額となったとしても、
 その高品質なサービスの提供を
 受けることを選択すべし。

 その選択により、資金的にはマイナス
 となってしまうものの、
 経営においては
 功を奏す結果となるものである。


今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。


これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^

https://muratax.com/blog/

起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹

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