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【今日のnote】何事も、「振り切るくらいやり切る」ということが大事なのかな、など。


 どうも、狭井悠です。

 毎日更新のコラム、105日目。


 今日は、仕事の合間に、お気に入りのファッションブランドであるYohji Yamamotoの青山本店に顔を出して、ちょっと買い物してきました。


 そう、「カラスパンツ」という、裾がふぁさーっと靡くパンツが欲しくて、足を運んでみたんですよ。

 以前、Yohji Yamamotoの名古屋PARCO店で薦めていただいて以来、ずっと欲しいなと思っていて。

 こんな感じのやつです。


 ふぁさーっと、軽やかに裾が舞う感じに、めっちゃ憧れるんですよねえ。


 しかしながら、青山本店の店員さんに相談したところ、残念ながらすでにカラスパンツは在庫切れで、次は2019SS(春夏)のラインで出荷されるとのことでした。

 来年の春夏まで、このふぁさーっとの邂逅はお預けのようです。

 それで、代わりといってはなんですが、せっかく足を運んでそそくさと帰るのもさみしかったので、ハットを購入しました。

 こんな感じのやつですね。

 ウール製でタフな印象の黒いハットなんですが、ツバの部分が面白くて、折り曲げることで自在にデザインができるんです。

 それで、店員さんに「どんなかぶり方がおすすめですか?」と相談したら、「ツバを全部、下方に折り曲げて目深にかぶるのがカッコイイですよ」とアドバイスをいただいたので、そのように試着してみました。

 その姿が、以下の写真です。


 めっちゃ怪しい。

 まさに、ブラックスナフキンといった趣です。

 こんな奴は間違いなく、いくつかの黒魔法を体得しているでしょう。


 実は、僕はこれまで、モードに完全に振り切るのを躊躇していました。

 実際、僕がYohji Yamamotoを着るようになったのは、もともとモードが好きだったのではなく、Yohji Yamamoto×内田すずめのプロダクトがあまりにもかっこよかったので、魅入られるように購入したことが始まりだったんですよね。

 当時の興奮は、以下のコラムにぎっちり書き込んでいます。

 こちらのコラムは、note公式の「ファッションまとめ」にも掲載いただき、ご好評いただいております。ありがとうございます。

 内田すずめさんの絵との邂逅。まさに衝撃でした。しかも、その絵を身にまとうことができるなんて。これ以上の贅沢があるでしょうか。


 そんなこんなで、Yohji Yamamotoデビューを果たした僕だったのですが、その後は、NEWERAとのコラボカットソーやポロシャツなどにキャップを合わせて、ストリートスタイルのスポーティなルックを楽しんでいました。


 カットソーやポロシャツは、とにかく着やすくて、ロゴの自己主張も強く、所有感がちょうどよかったんですよね。それに、モードのような、いわゆる大げさな印象がなく、普段使いできるのがお気に入りでした。


 

 そんな経緯で、Yohji Yamamoto本来のモードの魅力を楽しむのではなく、どちらかといえば、Yohji Yamamoto×adidasが展開しているストリートファッションブランドY-3(ワイスリー)の延長線のようなかたちで、僕はYohjiと向き合っていたのです。


 そのため、いかにもモード……といった服装はどうなのかな、なんて思っていたのですが、今日、店員さんに言われた一言にはっとしました。


僕「うおおお……このブラックコーデに、この黒いハット合わせると、なんというか……超怪しいですね」

店員さん「そうですね! でも、Yohjiを楽しむなら、これくらい怪しいほうが、逆に楽しいと思いますよ」


 これくらい怪しい方が、逆に楽しい。


 なるほどなあ、と思った瞬間でした。

 僕はまだ、Yohji Yamamotoのモードの本質に触れることができていなかったんだな、と思いました。

 プロダクトが本来持っている魅力に向き合うことなく、大衆受けのするスポーティなルックを織り交ぜて、お茶を濁していたんですね。

 でも、それって、もったいないな、と。

 せっかく、世界観の強いブランドを手に入れるのだから、その物語の中に肩までどっぷりと浸かった方が気持ちいいし、かっこよく着こなせるはず。



 そんなこんなで、今日の黒いハットの買い物は、非常に勉強になりました。

 帰りには、さっそく新調した黒いハットを目深にかぶり、Yohji Yamamotoならではのブラックを前面に出した全身ルックで、表参道を楽しく歩くことができたと思います。



 このエピソードで僕が学んだことは、何事も、「振り切るくらいやり切る」ことが大事なのかな、ということです。

 中途半端が、いちばん良くない。様にならない。

 そういう理(ことわり)が、ファッションをはじめ、人生のあらゆる場面であるのではないか、と、最近思っていたところだったので、より腑に落ちるところがありました。

 ちょうど、昨晩も、寝る前にこんなことをつぶやいていたんですよね。


 振り切って何かをやると、一定の人たちに評価されなかったり、批判されたりすることも出てきます。

 振り切った瞬間に、他人の好みの中間をつくのではなく、好きか嫌いか、どちらか一方を直球で狙いにいくことになります。

 でも、それがいいんじゃないのかな。

 だって、自分が好きなスタイルなんだから。

 誰にでも好かれようと思ったら、そもそもYohji Yamamotoなんて選ばないんですよ。

 振り切って、怪しげな黒をまとう。反骨心をさらけ出す。

 そこにYohjiのモードとしての圧倒的な魅力があり、僕自身が、このファッションに惹かれているところでもあるんですよね。


 あんまり、まとまりのない文章になってしまいましたが、今日はこのあたりで締めとします。

 人生、振り切っていけ。

 何事も、やり切っていけ。

 己の好きを、貫き通せ。

 そういうことです。


 

 今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう。

 それでは。ぽんぽんぽん。 

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