私とエーテル -birth-

エーテルとは何か。平凡な日常を送る私にとっては、未知なる存在。またそれは何を意味するのかすら掴めない事象。言葉単体として、扱うのみで、理解しようとしても、理解できない言葉。しかしながら、それに惹かれる存在である。あるゲームの中で、言葉を知り、ある映画で、その言葉の魅力に惹かれた。だから、私は私なりのエーテルを感覚で示そうとした。それは青みがかった色をしていた。それも映画の影響であろう。また、それが光の媒質だと知ることとなり、空気中に存在するのだろうと空想するのである。

私は、空ばかり見るようになった。光を探しながら、時々、風を感じるように。毎日毎日。本当の意味など、知ることをせず、自分だけのエーテル体を想像することになる。

想像に憑りつかれた男の末路は、約10年の時が経ち、今もなお探している。エーテルという言葉はいつしか、ただの想像と無知の集合体となることを知っておきながらも、ひたすらに私は、起源であると空想をするのです。

あいまいだから、なんだ、そこがどこであろうと心地よかった。独りよがりであることは承知の上で、いつしか、心象の白い部屋に閉じこもった。停滞し、感情を失ったような。それでも私は続けた。


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