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【AIR】変化する飲食店のカタチ、拡がる「ゴーストレストラン」

UberEatsや出前館に代表されるようなデリバリーのプラットフォームサービスの登場はサービス利用者とサービス供給者の双方がスマホひとつで利用できる手軽さから都市部での暮らしに上手くマッチし普及。街で配達員の人が行き交う光景がもはや日常の景色になりました。特にコロナ禍で皆さまもご存知の通りテイクアウトやデリバリーの需要が急増しています。

ちなみに「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」によると、コロナ禍以前からここ数年出前市場の規模は伸びてきていますが、それが新型コロナ感染拡大を受けて飛躍的な伸びを示していることが分かります。

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(出所:https://www.npdjapan.com/press-releases/pr_20201221/)

こうした背景を追い風にデリバリーだけに特化した飲食店「ゴーストレストラン」と呼ばれる業態が国内でも登場してきているのを皆さまご存知でしょうか?

・ゴーストレストランって? 「1つのキッチンで25店分」 コロナ禍で急増中
https://www.tokyo-np.co.jp/article/79006

メディアではこれまでイートインをメインに営業していた飲食店がコロナ禍で大きな打撃を受け大きく落ち込んだ売上を少しでも下支えするため一時しのぎの副業としてテイクアウトやデリバリーを始めた飲食店経営者の声がよく紹介されています。

これとはまた別の流れとしてコロナ禍で飲食店の価値が大きく変化したことをチャンスと捉え既存店舗をゴーストレストランに転換したり新たに参入する飲食店経営者が出てきています。感染拡大状況次第で国や自治体からの要請でリアル店舗でのイートインサービスが左右されてしまうわけですからね。

ゴーストレストランは店内に飲食スペースを配置せず、自店舗のスタッフによるデリバリーも行わない、注文を受けて料理を作ることだけに特化したレストランを指します。お客さんへのデリバリーは「UberEats」や「出前館」等のデリバリープラットフォーム事業者のサービスを利用し提供しています。ネット上からの注文だけに対応したレストランということから別名バーチャルレストランとも呼ばれます。

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