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サークル風使いのKARASU(ひろじさん)の同人誌「廃レンタルビデオ屋の中身を落札した話 私はいかにして3300本のVHSテープを松山から茨城まで運んだか」レビュー「宝箱には無限の可能性があるんだよ…(フリーレン)」

2024年4月10日。
ヤフオクで松山の個人経営の廃ビデオショップ
(の店舗に並んでいるVHSビデオ&DVD)が
1円スタートで丸々出品されている…とのツイートが流れて来た…。
商品説明には
・大家からの委託出品である。
・10年以上前に閉店したレンタルビデオショップの備品である。
・店舗内の全てのVHSビデオ&DVDがオークション出品対象である。
・VHSだけで約2000本。
・DVDは1000枚程と大家からは聞いているが
実際は500から600枚程度かも知れない。
・パッと見4分の3がアダルトカテゴリである。
・4月末の連休前に引き取って欲しい。
…と記述され店舗内を撮影した写真が添付されている。

僕もこの記事は拝見しており…どこかの物好きな方が
落札したところまで追ったところで興味を失っておりましたが…。

その「どこかの物好きの方」こそが
本同人誌を執筆されたひろじさんであり
ひろじさんはこの出品物を一目見るなり
「宝の山だ!」
と叫ばれ…以降脳内にフリーレンが常駐し…
「宝箱には無限の可能性があるんだよ…」
と囁き続け…幾ら脳内のフェルンが蔑んだ目で制止しようと
止められない止まらないのである。

ひろじさんには親御さんから相続された一軒家が茨城にあり…
倉庫代わりに使われているそうで…
もうね。
ひろじさんの脳内では…
もはや「落札するか否か」ではなく
「どうやって松山の廃業したビデオ屋から
茨城の一軒家まで落札物を運搬するか」
という方法論の検討の段階に到達しておられ…
本書には詳しい見積もり&実際の運搬の模様が記述されている。

「なぜ落札したのか」

に関してひろじさんは詳しく書かれておられるが…
ソレは恐らく…
ひろじさんの「分別」が書かせた後付けの理由で…
結局のところ…
「コレは宝の山であるっ」
「宝箱には無限の可能性があるっ」
という…最初に感じた「ワクワク」が
ひろじさんを突き動かしておられたのだと思う。
「ワクワク」…「初期衝動」こそがひろじさんの原動力であり…
その初期衝動が細かい見積もり…細かな打ち合わせを
乗り越えさせて行く模様が本書に詳細に綴られている。

こうした「めったにない経験」を同人誌と言う形で記録に残され…
僕はその…記録を拝読し…「ワクワク」の幾許かを共有させていただける
大光栄に預からせていただいていると言う次第である。

知的好奇心を満たすという意味に於いても
めったにない体験の冒険の記録としても
最高の読み物であると保証いたします。


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