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「月とエレベーター」歌詞を少し詳しく。(わりと最近撮った月の写真と。)
「月とエレベーター」 歌詞
夜の端には
月とエレベーター。
誰か見ているだろうか
ひと匙の淡い光
夜を広げる
月とエレベーター。
誰かが拾うだろうか
海に落ちた小瓶
誰かが放つ
声がきこえた。
Who can see me?
Or who can hear my voice
Singing alone at the edge of night?
☽ ☽ ☽
私が立っているのは、夜の端っ
空中庭園【短編小説】
ぐんぐん登る四角いガラスのエレベーター。細い枠組みだけで繋がった上下左右すっかり透明な箱に座り込んで、私は外の景色に見入る。
道路上を動くミニカーみたいな車と家々の判別がつかなくなり、道路は街中に埋もれてくっきりと河川が浮かび上がり、やがてそれも、薄い雲間に見える青みがかった灰色の中に滲んでゆき、白い雲が増えていって、いつしか下は完全に雲で覆われた。
地平線は白から薄い水色を経てくすんだブ