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【エレベーター】NEMURENU49th

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眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー第49集のテーマはエレベーターです。 エレベーターにちなんだ作品を募集しております。眠れぬ夜の奇妙なアンソロジーは文芸、音楽、イラストなどオールジャン… もっと読む
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NEMURENU49th【エレベーター】解題

NEMURENU49th【エレベーター】解題

(校正前です。)

人間が努力を重ねて上る時は階段のようなもの、努力を怠り下る時はエレベーターのようなもの。

と、最近、何かで拝見しました。人類はエレベーターのように上れる方向に進化しないんですかね。何万年も遡って先人たちがそのような進化の先鞭を付けて頂ければ、現生人類はもっと楽々と暮らせたのに。

老化の話はどうとして。

nemurenuも49回。

しちしちしじゅうく、と49もまた節目です

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「月とエレベーター」歌詞を少し詳しく。(わりと最近撮った月の写真と。)

「月とエレベーター」歌詞を少し詳しく。(わりと最近撮った月の写真と。)

「月とエレベーター」 歌詞

夜の端には
月とエレベーター。
誰か見ているだろうか
ひと匙の淡い光

夜を広げる
月とエレベーター。
誰かが拾うだろうか
海に落ちた小瓶

誰かが放つ
声がきこえた。

Who can see me?
Or who can hear my voice
Singing alone at the edge of night?

☽ ☽ ☽

私が立っているのは、夜の端っ

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リクルートが社内で行ったエレベーター混雑対策

リクルートが社内で行ったエレベーター混雑対策

東京のオフィスでは出社時間になると
エレベーターは大混雑だったが、総務部の
"ある取り組み"を経て混雑が一気に解消された。

今日はその取り組みを紹介したい。

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みんなが出社したい時間は同じ

僕の会社では出社時間が決まっており、
部署によって異なるが9:30か10:00である。

ギリギリに来たい人が多いので、
9:00〜10:00はエレベーターが大混雑する。

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空中庭園【短編小説】

空中庭園【短編小説】

 ぐんぐん登る四角いガラスのエレベーター。細い枠組みだけで繋がった上下左右すっかり透明な箱に座り込んで、私は外の景色に見入る。

 道路上を動くミニカーみたいな車と家々の判別がつかなくなり、道路は街中に埋もれてくっきりと河川が浮かび上がり、やがてそれも、薄い雲間に見える青みがかった灰色の中に滲んでゆき、白い雲が増えていって、いつしか下は完全に雲で覆われた。
 地平線は白から薄い水色を経てくすんだブ

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エレベーターの孤独

エレベーターの孤独

短編小説

◇◇◇

 二つ歳上の土岐岡さんとは大学が同じで、今月から真穂は勤め先も同じになった。けれども、住んでいるマンションまで同じだとは思わなかった。

 新潟の長岡にあるビジネスホテルで長期の研修を終え、三ヶ月ぶりに関東へ舞い戻った真穂は、辞令を受けて都内にあるホテルのクロークの仕事に着任した。会社は観光旅館やビジネスホテル、飲食店など、全国に手広く展開しているグループ企業なので、研修が遠

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【インドネシア】足で踏んでエレベーターを操作!

【インドネシア】足で踏んでエレベーターを操作!

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、直接触らずにできる非接触型の装置が広がっています。特に不特定多数の人が使うエレベーターのボタンには直接触りたくないという人が増えてきています。インドネシアでは、エレベーターのボタンを足で押せるタイプが出回ってきました。

エレベーターのボタンに触れることをためらう新型コロナウイルスに感染する不安から、エレベーターの階数ボタンを手で触れる事をためらう人が増えてい

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[詩小説] 昇降台のエロβ

[詩小説] 昇降台のエロβ

まさかりかついだまさかどが
おにをひきいておうまのけいこ
はいしどうどうたいしどう
てんじんさまもべそかいた

成田空港を利用することがある。

格安の便を使うと、やたら朝早く出発することになるものだから、この数年成田に宿を何度か取った。そしてせっかくの成田だからと成田山にお詣りする。

ところで、千葉に古くから住む人は成田山には詣でないのだという話がある。

というのは、成田山という真言宗の寺は

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掌篇小説『Z夫人の日記より〜回覧板』

掌篇小説『Z夫人の日記より〜回覧板』

5月某日 慢

日曜。

今日は事務所の連中で草野球をしているが、私は出場も応援もサボり、電話線も抜き、部屋でごろごろ。

仕事の付き合いから逃げていたら、そのうち干されるかしら? と、11階の部屋からふいに遊びにきて紅茶を飲む、高名な女装家に聞く。

「大丈夫ちゃう? でもユニフォーム着たらええのに。コスプレやん」

と笑う。
リボンがいっぱいついたタイツの脚を組みかえながら。

彼女が帰った少

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【短編小説】タワーマンションのショウコウキ

【短編小説】タワーマンションのショウコウキ

 えー、くにんでございます。
 「エレベーター」をテーマにした当アンソロジー、力作・名作の数々をお楽しみのところと思いますが、やはり、人間には休憩も必要でございます。そこで、この辺りで肩の力を抜いた私の小話をお楽しみいただきたく思います。
 あぁ、アンソロジーはまだまだ続きますから、お手洗いに行きたい方はお気になさらずこのタイミングでお願いいたしますね。

 さて、この「NEMURENU」とも「

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短編小説「---------------」

短編小説「---------------」

(現在この記事は非公開です)
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作・御首了一

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