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NEMURENU47th【虎tiger】

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眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー、今月のテーマは「虎」。そう云えば今年の干支は寅ですね。 トラトラトラ…虎と云えば山月記、人間失格、ちびくろサンボ。どんな虎が集まるでしょうか。 今月… もっと読む
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記事一覧

ショートコミック「一休咄 異聞」

(੭∴ω∴)੭ この漫画は、ベリショーズVol.6にも掲載しております!

渋谷獏
2年前
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[似非小説]トラトラトラ、われ奇襲に成功せり。あるいは山頭火に捧ぐ

[400字詰め20枚強、随想風似非小説 (太宰・春樹・新井素子へのオマージュあり) を全文無料にて…

【掌編小説】黄色と黒色と

「ねぇパパ、あのシマシマはなあに?」  保育園からの帰り道で息子が指さしたのは、工事現場…

くにん
2年前
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えかきうた とら

ちょこんとお座りしたとらの絵描き歌。 絵本の中で出てくるようなトラさんが、楽しい音楽と共…

『コロナの時代の虎』

 一見すると廃墟のようにも見える古びた二階建ての小さな店舗だが、日が落ちる頃そこを通ると…

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大牟婁勘太郎の闇んでるニュース「竹林の七自殺者」

第一幕「竹林の七自殺者」 牟婁伏市の北東、首無山の裾野に広がる金神の竹林にある虎塚の話は…

ムラサキ
2年前
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耳の婚活

短編小説 ◇◇◇  市の中心にある城址に作られた公園は全国でも名高い桜の名所になっていて、シーズンになれば外周を囲むように巡らされたお堀の傍に、春を思わせる色遣いのぼんぼりが立ち並ぶ。  修介が公園に足を伸ばしたその日は、薄曇りの空に向かって伸び広がるソメイヨシノの枝を、充血したように膨らんだ蕾が紅色の点描となって飾り立てていた。朝方に降っていた雨のせいで空気も冷たく、明らかに花見を楽しむにはまだ早いはずなのに、堀割の南側に掛けられた古びた石橋の欄干に両肘をつき、流れて

Ⅰ 白虎麗子は朝から遅刻しない

 白虎麗子は朝から遅刻しない。なぜなら、朝から登校しない。  白虎家の朝は六時半、魚焼き…

虎馬鹿子
2年前
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短篇小説『人でなしの午后』

『人でなしの午后』 (『Z夫人の日記より』<108>) 4月某日 青(1/3) <仕事兼デートを致し…

武川蔓緒
2年前
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虎を放つ【短編小説(※R-18)】

「六郎、あの島はな、大昔に恐ろしい獣がいたって言われてるんだ」  船が小さな島の脇を通過…

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花の言葉を識って

 ♡  ピーター・パンクスは銀髪の老河童の様な頭を抱えていた。あの可愛い可愛いタイガーリ…

りりかる
2年前
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「僕の叔父さん、勘八叔父さん」

新訳が出た。叔父の時代は終わったのだと思った。僕の実家は鰻屋だ。僕は素直に憧れた。怒った…

朝見水葉
2年前
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MV「惰生」みかげ(オリジナル曲)

惰性で生きちゃって こんなのでいいのか?って ずっと迷っちゃって 「しにたい」って言葉に逃…

みかげ
2年前
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