小説紹介『銀色の生き物の話-パーチェの追憶より』(作者:又吉弓)

小説の紹介をさせていただきます。
僕の友人の書いた小説が、小説投稿サイト『小説家になろう』にて公開されております。連載されていた長編がつい先日、6月8日をもって完結しました。

【完結】銀色の生き物の話 -パーチェの追憶より (syosetu.com)


ジャンルは、SF?
地球で増えすぎた遺伝子を他の惑星に移すため、地球外の生存可能惑星に調査に来ている整備員、ビスマス・パーチェのお話です。
単語としてはファンタジー的なものも出て来ますし、現代技術では出来ない超科学っぽいものもありますが、基本は科学技術の発展した先で展開される作品と言って良いでしょうか。

静謐で血生臭く、優しくかつシビアで、知のもたらす明るい展望と痛みと苦しみ、心のキラキラとドロドロと、思いやりと重い悲しみと、澄んだ光と粘った暗闇と、様々なものが同居した、パーチェの記憶の中の出来事を、静かな語り口で記した物語です。

序盤はちょっと世界観と物語の展開を掴みづらいかもしれませんが、出てくるキャラクターが増えていくとグッと面白くなります。
友達の作品と言う贔屓目もありますが、読んで損は無いオススメの作品です。それこそ「~なろう」にて公開されている作品ですが所謂「なろう系」の内容では無く、痛い、苦しい、悲しいなどを喚起される部分も有りますし、残酷な描写もあるのでそう言うのが苦手な人には避けて頂きたいかもしれませんが(それがメインでは無いので、そこまで目をそむけたくなるものではありません)、小説が好きな方には一度目を通して頂きたい内容だと思います。

サイトの作者のページから飛べる短編2作も、また毛色の違う面白い作品になっておりますので、是非読んでください。面白いと思います。


この先、又吉がどういった執筆活動をしていくのか分かりませんが、恐らく引き続き沢山の作品を世に送り出すと思いますので、応援して頂けると幸いです!

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