マスクと心の閉塞とルッキズムと…

コロナ騒動でマスク義務社会になりつつある現代。これから暑い時期になるというのにマスク、マスク…。今日買い物で駅の方まで行ったら、ほぼ99%の人がマスクをしていて、なんだか怖くなりました。私は店に入る時だけさっとつけて、移動の時はしていないのですが、街を歩く、自転車に乗る、中には車に乗る、ほぼすべての人がマスクをしているのを見て、「いやー、この民族を洗脳、支配するのは簡単だね…」と思ってしまいました。私はマスクの効果にも懐疑的ですし、使い捨てマスクの化学物質を吸う害の方が大きいのではすらと思っています(以前よりオーガニックコットンのマスク使用)。マスクが口を隠すものということもあり、全体主義の「空気」に物は言いません!という服従の証のようにも見え、洗脳されているさまが可視化される道具のように思えて不気味というのもありますし、やはりウイルス自体よりもコロナ全体主義の方が脅威に感じているところではあります。

以前から「日本人はマスク好き」といった言説を耳にすることはあり、他国のことはさておき、マスク着用には全く抵抗のない国民なのだろうなと思ってはいました。コロナ騒動がなくても冬から花粉症のシーズンにかけてはマスクをしている人が多かったですしね。マスクをしていると表情が読みにくくなるし、いつもよりも人との心の壁を感じやすい気がします。皮膚の上にさらに皮がある感じ。そう考えると、マスクをしたお母さんに育てられた赤ちゃんの情緒は大丈夫なのかと心配になります。誰かとマスクをしたまま談笑してもあんまり親しくなれなさそうです。全登場人物がマスクをした映画や演劇に感動することもないでしょう。裸の付き合いで距離が縮まる、といったこともありますし、身体のさらけ具合と心の距離は関係ありますよね。寒い国より南国の方が開放的ですしね。

マスク社会になると、どうしても人々の心も閉ざしがちになることが容易に想像できます。ただでさえ自粛生活で孤独に苛まれる人が増える中、人と会う時にもマスクをしないといけない(さらに距離もあけろ)となると、いつでも警戒、周りは敵!という緊張感の漂うモードになりますし、いつも以上にコミュニケーションがうまくいかなくなるのではないかと思ってしまいます。人間の心の幸福を左右するのってかなりの部分が人間関係なので、人々が心を閉ざしがちになり、人間関係が殺伐とし、孤独感が高まり、人々のストレスを増大させ、免疫が弱り、病気になりやすくなる…といった負のスパイラルが生まれてくる可能性もあると思います。マスクをするという行為だけによってこうなるとは言いませんが、見た目からの印象というのはかなり人々の心にも影響を与えるので、人々の意識にはのぼらないレベルでこのような傾向が進むのではないかと思われます。マスクをすると単純に息苦しいですが、これは生きることの息苦しさにもつながってくることが予想されます。

あとマスクに関して思っていたのは、昨今のルッキズム(外見至上主義)の影響もあるだろうなということでした。ルッキズムは今に始まったことではないとは思いますが、昨今のSNSブーム、インスタ映え、写真加工アプリの興隆などを見るに、今は極端に「見た目良ければすべてよし」的な時代となっており、見た目と写真が非常に大事であるという価値観が蔓延しているのは誰が見ても明らかです。私などは初期の「フレーム付きプリクラ」に慣れ親しんだ世代で、今のプリクラ機を見ると、「勝手に目大きくするな(怒)、不自然だろ」とか思ってしまうんですが(笑)、今はなんでもかんでも加工が当たり前なんですもんね。写真の背景の天気を変えたり、いらないものを消す加工なんかも簡単にできたりするらしいです。ルッキズムだけで1記事は書けそうなんですが(笑)、このルッキズムの蔓延というのもマスク社会の発展に一役買ってると思うんですよね。化粧していない、盛っていない、加工していない顔はなるべく隠したい、自信がない、見せたくない…という心理もあるのではないかなと感じます(特に若い人)。まぁ若い人でなくとも女性は「マスクするから化粧しなくてよくてラクだわ」と思う気持ちがあるはずなので、女性にとってもマスク社会は好都合かもしれません(化粧品会社は困る)。

私はマスク嫌いですし、できればしたくないんですが、嫌な理由として、人々の笑顔が見られないというのもありますね。今日歩いていて「みんなの素敵な顔の半分以上が見られないよー(泣)」という心の声が聴こえました(笑)。なんか、みんなが仮面をかぶっているように見えたんですよ。本音、心の交流、本質的なものから離れて、嘘、虚偽、警戒、表面的…な世の中になっていくのをマスクが象徴しているようで、本当に不気味です。帰り道の自転車で、新緑や花の匂いを嗅ぎながら「あゝ虚構」とつぶやいてしまう…今日はそんな昼下がりなのでした。

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