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1ヶ月前から対策するITストラテジスト

どうも村上です。
記憶が新しいうちに、ITストラテジスト試験の対策から記しておきます。

注意事項として、まだ合格しているか分かりません!!
ただ、合格したかな?どうかな?と思えるところまでは攻略できたので、そのノウハウや対策方法を伝えられたらなと思います。
あとは、不合格だった時のための自分への備忘録です。笑

(7/3 追記)
不合格でした、、、めげずにまた来年頑張ります。信憑性が落ちてしまいましたが、充分参考にはなる内容だと思うので、是非ご一読お願いします。


■はじめに

まずはITストラテジスト試験の概要について記載します。

経営とITを結びつける戦略家
高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html

かっこいいですね~youtube広告とかのCMに出てきそう。笑
高度情報技術者のレベル4に認定されています。
また、この資格はIT資格の中の最難関とされており、以下のサイトのように資格偏差値などでは、弁護士・医師・公認会計士などの士業と同列にされています。ITコンサルタントとしての国家資格はITストラテジストのみです。

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https://shikaku-fan.net/national_qualification_rank.php

個人的には巷で言われているほど難しい資格ではないので、コスパのいい資格だと思っています。なので、ITコンサルタントを目指している方、応用情報の次の資格取得を考えている方、市場価値を上げたい方にお勧めかと思います。

試験としては4部構成で、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱです。
午前Ⅰ:9:30~10:20(50分) 多肢選択式(四肢択一)
    出題数:30問 解答数:30問
午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 多肢選択式(四肢択一)
    出題数:25問 解答数:25問
午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 記述式
    出題数:4問 解答数:2問
午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 論述式
    出題数:3問 解答数:1問

では、実際にどれくらい勉強したのか?自分の場合は、約30~40時間くらいだと思います。
平日:1~2時間(できない日も多々あり)
土日のどちらか:4時間

内訳としては以下のような感じです。
午前Ⅰ:免除
午前Ⅱ:5時間
午後Ⅰ:10時間
午後Ⅱ:15~25時間

ただ、これはあくまでも自分が受験した年の前年にPM試験に合格していたからだと思います。午前Ⅰも免除であり、午後Ⅱの論文作成のノウハウもあったからです。ただ、後述しますがITストラテジスト試験の論文作成は特殊だな~と感じました。

また、自分の場合はITストラテジストという分野において完全な未経験ではないですが、ほぼ未経験という状態でした。なので、未経験の方の参考にもなるかと思います。

では、メインの試験対策を述べていきます。

■午前Ⅰ

免除にしましょう。

とかこれで終わりだったら誰も読んでくれなそうなので、きちんと書きますね。ただ、午前Ⅰは午前Ⅱよりも試験範囲が広いこともあり、できたら免除の方が負担が少ないかと思います。応用情報や他の高度情報技術者試験に合格している方は、2年以内に受験したいですね。

午前Ⅰは30問中、18問を正解しなければいけません。対策としては、ひたすら過去問です。過去問といっても、応用情報技術者試験の過去問を解く必要があります。
午前Ⅰの過去問だけでは、試験範囲上から漏れが出てきてしまいます。そこで、漏れがないように応用情報の過去問から学習することをお勧めします。

具体的には、過去問過去3年分は行っておいた方が良いと思います。毎年、10~12問は過去問から出ているようです。
30問中、18問正解できればいいので、過去問の暗記を行い、不明な単語を調べておけば合格できます。

ただすいません、自分は免除だったので上記はあくまで友人やネット経由の話をまとめたものになります。

■午前Ⅱ

こちらもひたすら過去問をこなしましょう。
例年通りであれば、全25問中の12,3問は過去問からの出題です。全部で15問に正解すればいいので、3問だけ新規の問題を正解すればいいことになります。
なのでここで足切りされる人は少ないかなぁと思います。

ただ、新規の問題を予測することは難しいので、過去問の正答率を100%にしましょう。もう一度言います、100%です。
妥協してこれくらいでいいかぁ、ではなく、100%です。
午前Ⅱを余裕をもって通過できることで、その後のパフォーマンスに差が出ると思うからです。

実際に、自分がPM試験を受けた時には自信がなく、午前Ⅱが終わった後に「もしかしたら落ちてるかも、、、」と思いながら残りの試験を受けました。帰って解答速報で採点をするまで、気が気じゃなかったです。

ITストラテジスト試験では、問題を解いた後に、「よし、これは絶対合格してる」と思って試験を終えました。
なんなら残りの時間で、午後Ⅱのアウトプットの練習をしていました。(午前Ⅱは途中退出ができないので、暇な時間がけっこうある、、、)
その後の試験で一切午前のことを気にすることなく、記述や論述に取り組めたので気持ち的に楽でした。

というわけで是非100%を目指しましょう。過去問は以下の「ITストラテジスト 合格教本 情報処理技術者試験」という本に付属しているアプリが非常に使いやすかったです。

ネットにあるようなのでもいいですが、このアプリのいいところは一問一答モードで自分が間違えた問題を記憶してくれて、優先的に表示するようにしてくれます。なので、結果的に自分は正答率100%が続けて出るまでこのアプリをやり続けました。
あとは分からなかった問題をなんとなく名前を調べたり、計算をしてみたりすれば充分だと思います。

■午後Ⅰ

ここからがITストラテジスト試験の本番です。まずは午後Ⅰ。
こちらもひたすらに過去問を行ってください。
ただ、解答方法を勉強してから過去問を行うことが大切かなと思います。いわば解答方法をインプットして、過去問でアウトプットです。

ITストラテジスト試験の午後Ⅰは国語の問題とよく言われていますが、その通りだと思います。基本的に解答は本文の中にあります。ただ、簡単な読解問題ではないので、解き方を知らないと普通に落ちます。自分も落ちているかもしれないので強く言えませんが。笑

・解答方法

解答の大きな流れは以下です。
①まずは問題文を一通り読む
②読んでいる間に課題・ネガティブな表現があれば、線を引いておく。
③読み終わったら、設問を解いていく。この時、一度解いて回答に用いた箇所は他の回答に使用することはほぼないため、分かるようにマークしておきます。(自分の場合は薄く斜線を引いていた)
④分からない設問は飛ばす。
⑤だいたい課題・ネガティブな表現が設問に対応しているので、利用していない課題・ネガティブな表現から、飛ばした設問を解く。
⑥それでも解けなそうであれば、設問のキーワードから該当箇所を探す

こんな感じです。これは三好さん(通称・みよちゃん)の解答方法をメインにして、解けなければ「情報処理教科書」の解答方法に切り替えるというやり方です。

参考までに、みよちゃんの午後Ⅰの解答方法の動画URLを貼っておきます。

このやり方を実際の問題で練習して、6問くらいやれば充分だと思います。実際、自分は時間がなく6問くらいしかできませんでした、、、。

基本的に、設問で出てくる課題は全て解決されるはずです。でなければ、わざわざ問題提起しないですからね。また、ネガティブな表現も意図があって使用されているので、ヒントになることが多いです。そういった意味で、線を引いておくと解く時の指針になります。また、自分の中で整理もしやすいです。いざ設問を解くと、「ああ、だいたいあのへんかな」というのが分かるようになります。

以下に、実際に自分が今年度の問を解いた際の一例を載せておきます。
このページで線を引いているのは以下の2点です。
・今回の新サービスの目的
・現状の問題点
実際に、この辺りを設問の回答として使用しました。この辺りを初めに問を読んだ際に、きちんとマーキングできるようになるといいかと思います。

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ただ中には、課題と関係ない設問もあります。そんな時は、設問の中のキーワードから該当の箇所を探し出して、繋いでいくしかありません。このやり方が以下の「情報処理教科書」に載っています。

上記の方法で解いていくのですが、やはり間違えます。まあ間違えます。特に初めに解いたときは自分も「やべえ、、、全然合ってねえ、、、受験辞めようかな」ってなりました。辞めないでください。笑

基本的に、間違えるときは
①参考にする回答の箇所が違う
②回答の組み立て方が違う
このどちらかだと思います。

①はひたすらに練習するしかありません。初めは「えーそっちかよー」となるのですが、やってるうちに慣れます。だんだん出題者の意図や「ここの部分はないだろ」とかが分かってきます。

②に関しては、そこまで緻密に悩む必要はないと思っています。大枠があっていれば部分点はもらえると思うので。ただ、聞かれていることが何なのか、答え方が合っているかは気にするようにしましょう。

・問題の選び方

ここまで解答方法について述べてきましたが、一番大事なのは問題選びです。4問から2問を選択するのですが、この選択によって試験の運命を左右するといっても過言ではありません。

ITストラテジスト試験は問題や年度によって難易度が大きく変わります。これはIPA試験共通の特性であり、他の高度情報試験もおそらくそうだと思います。

では、どうやって問題を見分けるか。これは慣れもありますが、自分は解答字数が少ない問題を優先的に選ぶようにしています。
先ほど話したように、設問を解く際は
①参考にする回答の箇所を探す
②回答を組み立てる
このステップになっています。

解答字数が5文字や10文字の場合は①で解答はこれ!と決まるので、②を行う必要がありません。30文字や40文字の場合は回答の組み立て方で長時間悩むことになるので、あまりお勧めはしないです。

実際の試験では、試験開始10分前に解答用紙が配られます。解答用紙を見ると、各問題の設問量や解答字数を確認できます。そのタイミングで、解く問題を決めるといいかなと思います。

もちろん、解いている間に問題内容が頭に入ってこないこともあると思うので、そうなったら別の問題に切り替えればいいかと思います。

また、例年、問4は組込みシステムの問題です。自分は過去問を解いていて組込みシステムの問題の正答率が良くなかったので、あまり選択肢の中に含めないようにしました。これは個人差が大きいですが、自分は組込みシステムの経験がなく、内容が頭に入りづらかったです、、、。
組込みシステムの経験がある人や、過去問を解いても問題なく解けた人は選択肢に入れるといいかなと思います。

まとめると、以下のように本番当日の問題を決めましょう。
①解答用紙が配られたら、解答字数の少ない設問がある問を見定める。
②問4も含めて、自分の中で解く優先順位を決める。
③実際に優先順位が高い問から解いていき、問題文が頭に入らなければ次の優先順位の問に変える。

■午後Ⅱ

ではでは、メインの午後Ⅱの対策を述べていきます。
午後Ⅱは論述試験です。
3問から1問を選択し、2時間で約2000~3000字を書かなければいけません。
ちなみに、問3は毎年組込みシステムの問題です。組込みシステムの問題は経験がないと書くことが難しいかなと思っています。なので、この対策では2問から選ぶことを前提にします。

他の高度情報試験も同様ですが、方針として、いくつかサンプル論文を作成して、そのサンプル論文を応用して本番の問題を解く必要があります。

簡単に設問の構成を述べておきます。
設問ア:事業概要・事業特性・事業課題や背景、経営戦略など
設問イ:メインのテーマ
設問ウ:経営層への提案方法、評価や評価を受けて改善したこと

また、各設問の字数は以下のようになっています。
設問ア:800字以内
設問イ:800字以上1600字以内
設問ウ:600字以上1200字以内

以下のトピックに区切って解説します。
・サンプル論文をできるだけ豊富に用意する
・設問に的確に答える練習をする
・論述試験で大切なこと
・来年度の論述テーマ予測

・サンプル論文をできるだけ豊富に用意する

当たり前ですが、本番ではどのような問題が問われるか予想するのが難しいです。そのため、応用できるように複数の論文を用意しておく必要があります。実務経験がある人でも、自分がコンサルタントした内容にはなかなか合致しません。(というか合致しないことの方が多いです、、、)

この論文の用意が、PM試験と違って難しかったなと思います。実際に解いてみると分かりますが、1本論文を用意するのにまぁ~時間がかかります。設問アはできるだけ使い回して、後続の設問イにつなげたいのですが、それがPM試験ほどできなかった印象です。

設問イの題意に沿うように的確に事業の課題や方針を用意して、それを展開させる。一見簡単なようですが、実際に課題と解決するシステムやサービスを書いていくと、「あれ、これって実は設問は全然違うことを求めていたんじゃないのか、、、」と書き直しになることが多々ありました。

特に、対策本のサンプル論文は業界や課題がバラバラなので、自分用にストックする必要があります。(複数の業界の課題やシステムを用意して覚えるのは大変です、、、)

なので、自分の場合はアパレル業界に絞って、論文をそれぞれ用意しました。合格できていたら、自分が用意した論文集を公開したいと考えています。自分で用意できる方には不要ですが、もし業界に絞って過去問に答えていくのが大変に感じた方は、是非ご検討ください。
実際に自分がサンプル論文を用意する際に、使いまわせる業界や課題があればいいなぁと思ったので、おすすめです。

(7/3 追記)
サンプル論文集の公開はまた来年度に持ち越しです。

また、サンプル論文の参考として以下の参考書も購入しました。1つの問に対して2つのサンプル論文があるので、「こっちの書き方で書いても合格になるんだ!」という視点を養うのに大変勉強になりました。また、サンプル論文数も36本(18問×2)と豊富にあるので、非常にありがたかったです。

・設問に的確に答える練習をする

サンプル論文を用意しながら、設問に的確に応える練習をする必要があります。言い換えると、出題者が聞きたいことに漏れなく答える練習です。

論文で大切なことはいくつか存在しますが、一番大きいのがどれだけ問われたことに答えているかです。実際に自分が本番で解いた今年度の問1を参考に解説します。

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波線を引いているのが、実際に回答をしなければいけない箇所です。高度情報試験に共通して注意しなければいけないのが、問題文中の設問にも回答しなければいけないということです。

上記だと、設問ア、イ、ウの波線の内容だけを気にして書いたのでは不十分です。具体的には、設問イでは顧客のニーズを基にした新サービスでないといけないです。また、設問ウの「どのような提案」の部分に、「収益モデル・業務プロセス・新サービスの市場への普及方法・リスク対応策・協業先、投資効果」などを含める必要があります。この設問に関しては全てに回答するのは難しいと思うので、ピックアップでいいですができるだけ多く網羅した方がいいことは覚えておいてください。

このように、出題者が聞きたいことに的確に答えるようにしてください。多少内容が無理やりでも、聞かれたことに答えているかどうかが採点のポイントになっています。

・論述試験で大切なこと

この論述試験で大切だと思うことについて、設問に的確に答える以外で、2つだけ述べます。

・所定の字数のクリア
設問イ、設問ウについては字数制限がきちんとあります。最低でもそれぞれ800字以上、600字以上書くようにしましょう。できれば全体で2300字ほど欲しいです。
ただ、字数が足りていなかったはずなのに合格できたという報告も聞くので、間に合わないからといって諦めないようにしましょう。書ききることが大事です。

・ITストラテジストと名乗ること
忘れてしまいがちですが、きちんとITストラテジストであるということを論文中で述べましょう。本試験は論文です。論文では、あなたがどこの何者であるかを相手は知る由もないわけです。そんな中で、何も言わずにこんなシステム企画をしました!こんな戦略を考えました!と言っても、読み手は「経営層の立場で考えたのかな?現場の一人として考えたのかな?」と思われてしまいます。
「私はA社のITストラテジストとして~」このフレーズを必ずどこかで述べましょう。

・過去問分析と来年度の論述テーマ予測

最後に、過去問分析と来年度の問題予想です。
まずは、以下の表にこれまでの試験題目と種類を記載します。

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自分の種類大別はちょっと特殊かもしれません。
何が言いたいのかというと、結局はほとんどシステム化構想の問題です。
よくこのITストラテジスト試験の問題の分類として、事業戦略、情報システム戦略、個別システム化構想のように分類したりするんですが、どの問題もシステム化構想の段階まで聞いています。少なくとも上記のような近年の問題はそうです。
なので、種類に「システム化計画()」というような形で書いています。

詳しく解説していきましょう。
R3-1:DXっぽい新サービスを題材にしたシステム化企画。
R3-2:ステークホルダが複数いるシステム化企画。
R1-1:業務プロセスを改善するようなシステム化企画。ディジタル技術はAIやIoTが良いかも。
R1-2:なんでもいいシステム化企画。ビジネスモデルのないシステム化企画なんてないのでは。
H30-1:なんでもいいシステム化企画。IT戦略=システム化企画をして現状を改善すること。IT戦略のないシステム化企画なんてないはず。
H30-2:新技術を活用かつ新サービスを題材にしたシステム化企画。
H29-1:投資効果が設定できるシステム化企画。投資効果を検証しないシステム化企画なんてない。
H29-2:なんでもいいシステム化企画。目標を設定しないシステム化企画なんてない。
H28-1:ビッグデータを活用した新サービスを題材にしたシステム化企画。
H28-2:なんでもいいシステム化企画。現状に問題がなければシステム化企画なんてしない。
H27-1:グローバル事業のためのシステム化企画。
H27-2:複数のシステム化企画を比較する問題。これだけ少し毛色が違うが、これこそがITストラテジストの役割な気もする。
H26-1:なんでもいいシステム化企画。なにかしらの業務を改革するためにシステム化企画を行うはず。
H26-2:クラウドの導入による現状の改善。
H25-1:戦略的なデータ活用の施策の検討。
H25-2:情報通信技術を利用したビジネスモデルの策定。

ざっと書かせていただきました。平成26年度以前は施策の立案ですが、それよりも直近は全てシステム化企画です。もちろん、論文をそのまま使いまわせるケースなんてないですが、題材を使い回すことはできます。

自分は、以下のように分類できると思っています。
①新サービスの企画(R3-1、H30-2、H28-1)
②新システムの企画(R3-2、R1-1、R1-2、H30-1、H29-1、H29-2、H28-2、H26-1)
③個別に用意する必要あり(H27-1、H27-2、H26-2、H25-1、H25-2)

なお、新システムの企画は、新サービスの企画でも代用できるので、頑張れば一つの題材で①と②をカバーできるかもしれません。ただ、実際に書いてみると微妙に辻褄が合わないことがあるので難しいかと思います。
また、②の中でも一つの題材だと厳しい範囲もあるので、2つは用意するといいと思います。

ただ、③を捨ててしまえば、①と②で3つの題材を用意すれば全て網羅できるはずです。
実際に自分は、①と②の用意しかしませんでしたが、問題なく試験に臨むことができました。(ステークホルダを複数用意した新システム企画の用意がなかったので、本番ではR3-1を選択しましたが、、、)

このように考えれば、ITストラテジストの試験対策時間が短い理由に納得できるかと思います。

ここからは所感で来年度の問題予測を行います。
おそらく、また2問とも新サービスや新システムの企画が出るのではと思っています。シラバスを参照しても、H26年度以前のような問題が出る可能性は少ないはずです。少なくとも1問は新サービスや新システムの企画が出ます。

ではどのように出るかというのは予想できないので、上記の①②の論文を用意して午後Ⅱ試験の対策を完了するといいと思います。
余裕があれば、AI、IoT、ビッグデータに対応できるようにしておきましょう。

また、DXというワードに留意できるようにしておくといいと思います。ただ、現状の課題を解決するようなIT施策はDXと考えられるので、勉強してこじつけられるようにしておけばいい気もします。

■おわりに

ITストラテジスト試験は、IT国家資格の最難関でありながら、そこそこの勉強時間で合格できる可能性があることを分かってもらえたと思います。

よく、今の時代に資格なんて必要ないなんて言う人もいます。
確かになくてもいいのですが、あなたは自分個人としての実力を説明するときに、どれだけの実績をもっていますか?

資格の取得は誰がなんと言おうとその人の実績です。
頑張ってください。

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