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ファーストスクラム

いよいよ開幕、ラグビーワールドカップ。

ラグビーは点を取り合うゲームだけど、
ボールを持って走ってトライするゲームだけど、
スクラムも、見て欲しい。

こっち8人、あっち8人で押す、あれである。
べつにあんなのなくてもいいんじゃね?
と思ったりもする、あれである。

とくに、8人の中でも最前列の3人、
背番号でいうなら、1と2と3。
なんか太ってね?
と思ったりもする、3人である。

ラグビーって不思議なスポーツで、
背が高い人も背が低い人も、
体重が重い人も、
足が遅い人も、
それなりに迎えてくれるスポーツで、
懐が深く広く、温かいフットボールなのである。

その中でも特に、
スクラムの一番前の3人、
体重は重いけど、
・性格がいい
・面白いことを言いっぱなし
・手先も足も器用
・アタマがいい、
どれかひとつは当てはまる人たちだ。
だけど、ふたつ当てはまる人はほぼいない。
たとえば、アタマが良くて性格もいい、
いないだろ、普通。

その3人だけが、試合中に相手と長時間接触する。
それがスクラムだ。
スクラムを組んでいる間、
アタマ(脳みそじゃなくて頭部)とクビで闘ったり、
両足をどの位置で踏ん張れば強く押せるかとか、
真っ直ぐ押すのがルールだけど、
ルールの中でどう真っ直ぐじゃない方向に押すか、
いろんな闘いをしている。

ファーストスクラムといって、
その試合で一番最初に組むスクラムが、
その試合のすべてを決める、といっていい。
15人全員が、いやフォワードの8人が、
いやいや最前線の3人が特に、
プライドを掛けて、人生をかけて組むのが、
ファーストスクラムだ。

日本vsロシアのファーストスクラムは、
このワールドカップのファーストスクラムである。

そして、
日本代表がラグビーの歴史の新しいページを刻む、
記念すべきスクラムとなる。

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1966年長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフを経て、早稲田大学客員准教授。大隈塾「たくましい知性を鍛える」を担当。
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