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せっかく入った大手企業を1年たらずでさっさと辞めてベンチャー企業に転職してしまう理由とは。

大隈塾の学生が、連続で「就活相談室」をオンラインでやっている。
昨日は「本選考編」。
お〜!というような会社から内定を勝ち取った学生たちの体験談、
どんな不安があって、それをどう克服したのか。
エントリーシートには何を書いたか、
面接で大切なポイントはなにか。
ヒケツを伝授していた。

ちなみに、これとは正反対に、
「就活をしない道を選んだ」
という学生たちも、オンライントークをやっていた。
こっちはまた後日に。

就活での「学チカ」。
学生時代に力を入れて取り組んだこと、
熱心に思いを込めてチャレンジしたこと、が、
「学チカ」。

部活やサークル、アルバイト、留学いろいろあるが、
アルバイトは特に営業とか販売とかで
「ちょっと手伝ってます」の域を超えた、
本格的な役割でトップセールスを上げたとか、
留学にしてもいま人気がある北欧ではなく、
南米のチリやアルゼンチンなどにチャレンジしたとか、
ほかの学生たちとの差別化ができるような「学チカ」。

大隈塾の学生にとってまさに差別化ができるのが、
学チカに授業運営を入れられること。
大隈塾は企画と運営を学生たち自身でやっていくので、
それを学チカとしてアピールできる。
正規の授業でも単発、1コマだけではなく、
教員がつくった内容をファシリテートするだけではなく、
学期を通して企画運営する科目はほかにないので、
「授業つくってました〜!」はそうとう、面接担当者の興味を引くらしい。

「え、なになになに〜?」
どういうこと? という感じで質問され、
それに答えていく、また質問される、またそれに答える、
とやっていくと5分とか10分とか15分とか、
そのグループや個人の面接時間を食い尽くしていく。

そういう学チカのアドバンテージがありながら、

「入念な準備をしていく」

と。業界研究と企業研究は、通りいっぺんじゃなく、
深くしつこく入念に。
有価証券報告書を読み込んだり、
大手企業にしろベンチャー企業にしろ、
創業者の哲学を、書籍や記事を読んで頭に叩き込む。

その会社の歴史を知っておくことも重要だ。
たとえば、航空会社ならANAとJALのそもそもの違い。
ナショナルフラッグキャリアとして生まれたJALと、
ヘリコプターのベンチャー企業として生まれたANAとの違いを
知っているのといないのとでは、
面接のときの受け答え、アグレッシブを前面に出すか、
それとも、という使い分けをすることができる。

OGOB訪問も数をこなして、その会社のカルチャーを学ぶ。
模擬面接も、大学のキャリアセンターを利用したり、
スパイスの効いた友だちとお互いに面接練習を繰り返し、
フィードバックしあうことで、模擬ではあるが、面接の場数を踏んでいく。

最終面接で落ちることもまた、次の糧にする。
30社程度はエントリーして、7割に内々定をもらうけれども、
やっぱり落とされることは3割はあるわけだから、
なぜ落とされたのか、最後のひと押しがなぜ出せなかったのか、
きちんと振り返りをやって、次に活かす。

「ってやって内定をもらうと、就活が楽しくなっちゃうんですよ」

という。

こうして入念な準備をして勝ち得たものの、
1年あまりで転職してしまう。
3年、どころか、最近は1年で辞めて、
ベンチャー企業に転職していく。

これは「もったいない」のではなく、
4月、入社、新人研修、それがあけて実戦配備、
しばらくするともう、わかってしまうのだろう。
あるいは、もっと自分が活かしきれる場面を望むのだろう。
さっさと大手を辞めて、ベンチャー企業にいく。

か、そのまま残っても数年でものすごい成果を出していたりする。

入ったばかりですでに中堅。

「就活相談室」での内定者の話を聞いていると、
1年辞めベンチャーへGO! のナゾが解けたような気がする。