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展示室の中のイスで仮眠してみる

『THE GREATS 巨匠たち、待望の集い。』
を見てきた。
上野にある東京都美術館で。

なんか映画って気分、なんか美術館って気分、
っていうときに映画も美術展もどっさりある、
っていうのが東京の良さ。

ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、モネ、ゴーガン、などなどスコットランド国立美術館が所蔵している、ルネサンス期から19世紀後半までの作品を並べて展示してある。

最近のお気に入りの一人美術館の楽しみ方。

音声ガイドを借りる。
まずは、音声ガイドが取り上げている作品から見ていく。
音声ガイドを聞きながら、作品をじーっと見る。

以前このnoteで、絵はキャプションを読まずに自由に見る、
って書いたけど、そういう方法もあるけど、
今回はおひとりさま鑑賞法だから、どりあえず。

音声ガイドが取り上げている作品をざっと見て、
それから最初に戻って、今度はゆっくりとほかの作品も見ていく。

そうして、作品展を2周か3周して、図録を買って帰る。
帰りの電車や家に帰っても、1回ぐらいはパラパラめくってみる。

音声ガイドもひとつの作品に1分以上かけて解説しているから、
ひとまず1分以上、目の前の絵をゆっくり見ることになる。

これ案外大事で、ひとつの絵や彫刻に数秒間しか見ていない、
という調査もあるから、音声ガイドを使うことによって、
ゆっくりと、端折らないで見る。

ガイドは絵の中の細かいところに気づかせてくれたり、
作家の描きクセなんかも解説してくれるから、
2周目にはそこに注目しながら、ほかの部分も丁寧に見たり考えたりする。

もちろん、ガイドが取り上げてない作品のほうが多いわけだから、
それらを見ていくうちに、
ガイドが教えてくれた絵の見方なんかを参考にしてみたりすると、
絵の見方がちょこっとずつ変わってくるし、
なんとなく展示の「章立て」の意味も考えてみたりする。

音声ガイドだけでも35分(今回は)あるので、
少なくとも1時間ぐらいは見るための時間をとっておく。
できれば、1周終わったあとに、トイレの近くとかのイスに座って休憩する。
そして、持ってきたポットの飲み物でのどを潤す。
そしてできれば、ちょっと5分程度かな、仮眠する。
(個人差があります)(わたしは羞恥心なくどこでも寝れるので……)
(でもかなりリフレッシュできますよ)

音声ガイドは600円するからもったいないな、
と思うかもしれないけど、
使ったほうが見る目も鍛えられるし、
その場も楽しめるから、コスパはいいと思う。

いかがでしょうか。