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授業の本質は授業外にあることもあるにはある

早稲田大学の教職員のナレッジシェアの場「Edu Lunch」に参加してみた。
zoomを使ったオンラインで、ランチタイムにやっている。
昨日は理工学部でNumerical Analysisを担当している
田中一成先生が授業実践事例を紹介してくれた。

お弁当を食べるのに一生懸命で、
どんな授業をやっているのかはあまりアタマに入ってこなかったんだけど、
slackというツールを使って、
受講している学生たちとコミュニケーションとっている。

(うろ覚えだけど)そこに授業でできなかった質問を投げると成績に加点され、
先生に代わって回答すると加点される。
それがきっかけで、議論が始まるときもある。

Slackでのコミュニケーションのメリットとして、
・いつでも気楽に連絡がとれる
・情報の検索が容易
・議論の「場」として使える
・誰かすぐわかる

大隈塾ではLINEでグループをつくってコミュニケーションしているが、
・いつでも気楽に連絡とれるけど
・情報の検索はちょっと苦手
・議論してたら通知音がガンガンなってうざい
・ときどき「誰?」ってことがある

なので、LINEグループはコミュニケーションというより、
お知らせだったりお願いだったり募集だったり、
という使い方がメイン。
ディスカッションやダイアログでは使い勝手がよくなく、
そもそも1対1か少人数グループでのコミュニケーション用に設計されてるはず。
大隈塾みたいに100人の授業、
グループ登録はなぜか350人もいるようなコミュニティには向いてない。

で、その田中先生のまとめは、
・授業の本質は授業外にあることも
・学生は「場」を与え、「モチベーション」を刺激すれば勝手に学ぶ
という。

確かに、授業が終わってから学生たちがあ〜じゃないこ〜じゃない、
って対話しているのを聞いてると楽しいしうれしい。
誰かにteachされるのもいいけど、
みんなてcoachするのはもっといい。

大隈塾は知識(情報)伝達だけじゃなく、
授業中にダイアログとグループワークもやってしまう授業なので、
「場」は用意されてるし「モチベーション」も刺激される。
そしてその「ば」は、学生たち自身の努力によって、
安心安全が確保されている。

「ゆるい」「ぬるい」のではなく、
きっちり「達成目標」がSA(Student Assistant)によって設定され、
そこに向かって一生懸命に目指して学ぶが、
ワークの設計に無理があったり、
ゲスト講師との打ち合わせ不足で講義がピント外れだったりすると、
容赦ないフィードバックが飛んでくる。

みんな、真剣に学ぼうとしているからだ。

だから、そこをしっかり理解して授業の準備を整えれば、
田中一成先生のまとめ、
・授業の本質は授業外にあることも
・学生は「場」を与え、「モチベーション」を刺激すれば勝手に学ぶ
という意見は正しい(というか賛同する)。

それは、オンラインでもフィジカルでも、同じだ。