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地方が地方らしくありながら、元気であり続けるために

昨日は佐藤尚之(さとなお)さん
今日は佐藤大介さんからの話。

佐藤大介さんといえば、
三井物産、星野リゾート、そして「刀」、と、
きらびやかな経歴ですんごいエリート、だけれども、
「東北アレンジャーズ」という小さな小さな会社の社長でもある。

一貫しているのは、
「地方が地方らしくありながら、
元気であり続ける」
ために活動する、ということ。

三井物産では同期トップでアメリカ勤務。
そこでカベにぶち当たり、
コーネル大学で学び直しの一方、
現場を知るために星野リゾートでアルバイト。
そのまま転職して、30歳で青森の老舗ホテルの立て直しを任せられる。
その次は北海道のトマム。
ふたつのリゾートを蘇らせ、東京に戻ってきた。
海外担当の責任者として持ち前の辣腕を振るうけれども、
どうも上手くいかない。
……とは外見ではわからないけど、
本人だけはわかっている。

ちょっと違う。
けど、かなり違う。

青森の友人が講演に招いてくれて、
壇上で話をしながら、講師なのに、涙が止まらなくなる。
泣いてる訳をそのまま話していると、
講演の聴衆との対話になっていった。

自分じゃない自分になろうとしていることに、気が付かされた。

ちょっと自信が回復し始めた。

別の知人を通して、釜石の宝来館の立て直しを頼まれた。
ボランティアで引き受けた。
自分の「軸」を確認できそうだったから。
「地方が地方らしくありながら、
元気であり続ける」

星野リゾートに勤めながら、
週末に釜石へ。
日中の時間をフルに使いたいので、
移動は夜行バス。
金曜日夜中にでて、土曜日の早朝に宝来館に到着して、
土曜日の夜中にでて、日曜日の早朝に帰宅する。

「軸」を固めるために、
星野リゾートを辞めて、自分の会社「東北アレンジャーズ」を立ち上げた。
その地域、コミュニティが持ってる力をアレンジする。
組み合わせて、いい感じでその地域らしさを出す。
だから、アレンジャーズ。

親の出身地である東北に特化した会社をつくったら、
マーケターの森岡毅さんから誘われた。
沖縄でのリゾート開発。
沖縄でも那覇や離島がある南部に比べ、
北部はまだまだのところだらけ。
北部らしい沖縄であり続けるために、
沖縄にも通っている。

地方が地方らしくある、ってのはどういうことだろうか。
新コロで大打撃を受けている地方は、
観光を主たる産業にしているところ。
天然資源だったり、人工物だったり、
その地方らしさを売りにして、外からヒトを集めて産業にしている。

ヒトを寄せるのではなく、企業を寄せた地域は打撃を受けていない、
という分析や解説もある。
でもそれは、かつての企業誘致に頼った地域おこしと変わりはない。

観光じゃなく企業誘致ではない、
地方らしさで元気であり続けるにはどうすればいいか。

っていうことをわたしは、釜石で考え始めている。
佐藤大介さんの、大隈塾での講義をきっかけに。