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これはチャンスだ。

オンライン授業が7月いっぱいまで続くことになった。
総長名のメールが昨日9時30分、届いて開けたらそう書いてあった。=====================
 2020年度の春学期(春セメスター、または春クォーターおよび夏クォーター)の授業は、すべて最後までオンラインで行います。その理由は、次のとおりです。

 早稲田大学の学生の約3割(1万5千名)は、首都圏以外の出身者です。そのほか、約4千5百名の留学生がおります。あわせて約2万名の学生は、首都圏に戻って来られず、実家のある地域で、オンラインで授業を受けています。緊急事態宣言が解除されても、彼らは、すぐに各キャンパスに登校できるわけではありません。

早稲田大学は、SDGsの「誰一人も取り残さない」の精神に沿って、今回の新型コロナウイルス感染症拡大に対応する政策・方針を定めています。「しなやかな感性」を発揮して、自分とは異なる環境にいる他の学生のことを配慮していただきたいと思います。
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7割が首都圏出身の学生で、地方からはたった3割……。
問題はそこではなく、
首都圏以外にいるその3割が、
危険をともなう首都圏に来ることを避ける、
ということだ。

SDGsをただの呪文じゃなくすることは当然だし、
「『しなやかな感性』を発揮して、自分とは異なる環境にいる他の学生のことを配慮していただきたい」
は、理解できるかな?
大隈塾では、先々週総長がゲスト講師の講義をしたので、
「しなやかな感性」とは、
異なる性別、国籍、言語、宗教、信条、価値観を持つ人々に、
敬意をもって接し、理解する感性
ということであるとは学んだ。
少しずつでも理解を広げていきましょう。

ずっとオンライン授業が続くということは、
チャンスでもある。

オンライン授業がリアル授業に変わった瞬間から、
オンライン授業への工夫が止まってしまうだろう。
もうすでに飽きてきたオンライン授業を続けないといけないからこそ、
さらに工夫をして、リアルとは違う授業を開発しないといけない。

これはチャンスだ。
先に気持ちを切り替えて、
先に工夫のために動き出せば、
先に楽しめる授業で学べるようになる。

リアルの代用品としてのオンライン授業ではなく、
オンライン授業ならではの学び方を。

さらにチャンスなのは、
学生あてのメールでは、

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課外活動自粛継続中の現段階では、3密が揃わない屋外活動および屋外での密集の危険性のない活動ついても、サークル・個人・人数を問わず自粛してください。また、報道されているとおり、第2波、第3波の感染拡大が今後起きる可能性もあります。緊急事態宣言は解除されましたが、本学への登校を含め不要不急の外出は控えるとともに、学外施設等における課外活動やコンパ、打ち上げ等は一切行わないようにしてください。
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と厳しい。
しかし、
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皆さんの課外活動については、感染拡大防止のため、残念ながら当面の間は自粛を継続せざるを得ません。しかしながら、「新しい日常」への移行に伴い、ソーシャルディスタンシングの徹底や「3つの密」を回避する等の感染予防対策を行った上で、課外活動の限定的な再開や学生会館等の関連施設の利用について、段階的に決定していく予定です。
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当たり前だが、現実に徐々に対応していくために、
基準がどんどん変わっていく。

基準が変わったときに対応を考えるより、
基準がかわったときにはスタートできるように
準備を始めておかないと。

たとえば、東京で決めた基準が、
千葉や神奈川や埼玉や茨城や栃木の学生にあてはまるのか。
小学校中学校高校が再開しても、
大学生は家の中でじっとしていなければいけないのか。

などなど、考えて自分で判断する余地もあるし、
無茶や無謀はいけないけれども、
だからといって思考停止するのは、もっとよくない。

しなやかな感性で他人のことを慮る一方で、
たくましい知性でできることを増やしていこう。