見出し画像

『ライフ・シフト』読んでわかったことは、これって毎日やってることじゃん!っていうことだったりした

『ライフ・シフト』を読んだ。

ジャック 1945年生まれ
ジミー  1971年生まれ
ジェーン 1998年生まれ

この3人の人物がどういう人生を送るか、
っていうのをシミュレーションしている。

ジャックの世代は平均寿命が70歳前後で、
教育ー仕事ー引退という3ステージがうまく機能した。

ジミーの世代の平均寿命は85歳。
突然のように3ステージは崩壊しますよ、と宣告され、
まあまだ自分は大丈夫かな、と思っている。

ジェーンは100歳以上生きる可能性が高い、
3ステージの生き方は通用しないことを知っている。
だから、自分の人生は会社にぶら下がっていればいいや、
とは思っていない。

これ、ばっちりなんだよね、わたしと。
父 1942年生まれ(65歳で亡くなった)
私 1966年生まれ
子 1997年生まれ

3ステージじゃない人生を生きるには、
まずはお金が必要。引退後に年金という生活補助金ないから。
つぎに、終身雇用じゃなくなるし、
「引退(定年)」という概念すらなくなるので、
お金だけじゃない「資産」を蓄える必要がある。

働き続ける、生き続けるために……。

もちろん、楽しく読めた。
そうそうそうそうそうそうそうそう、とか思いながら。

3ステージじゃない世代に必要な「資産資産」には、
・生産性資産
・活力資産
・変身資産
がある、には納得。

「変身資産」は、ステージを変えよう、自分を変えようとする
「意志」であり「能力」のこと。
まずは自分のことをよく知らなければならない。
自己認識。
どんな自分なのか、ということと、
どんな自分でありたいのか、という「ありうる自己像」を描く。
「ありうる自己像」には、
なりたい自分、と、避けたい自分、がある。
<Be>な自分。
こうする自分、どうする自分、もある。
<Do>な自分。

そういう「意志」と「能力」の返信資産のためには、
人的ネットワークが大切になってくる。
そのネットワークは、自分と同じような人たちが集まっている
「同質ネットワーク」と、
自分とは違うタイプの「多様性ネットワーク」がある。
もちろん同質ネットワーク大事なんだけど、
ともすると「変わらなくていいよ」な方向に背中を押すこともある。
ので、なるべくなら「多様性ネットワーク」がいいよ、と。

自己認識、多様性、ネットワーク。
大隈塾で毎回毎回トレーニングしていることだ。
特に多様性は、アタマではわかっていながら、
どうやっても同質を求めるし、
多様性も時間が経てば、「あれ?似てきてない?」
みたいになっていくから、
そこも上手に自己認識していく。

「集まり参じて人は変われど」だ。

さらに、「ありうる自己像」を意識し続けること、
行動し続けることは、「自分らしさ」を保つことにもなる。

「自分らしさ」……、幸せの4因子と違うかぁ!
・やってみよう!
・ありがとう!
・なんとかなる!
・あなたらしく!

歳をとるってことは、
学んできたいろいろがつながってくる、
っていうことでもあるんだな、としみじみした。


『ライフ・シフト』リンダ・グラッドストン、アンドリュー・スコット 東洋経済新報社 2016年