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最強の宴会術

『ハーバード流宴会術』を読み返した。
ハーバード大学ビジネススクールは別名
「パーティースクール」といわれるほど、
パーティーが盛んで、
パーティーを大事にしている。

読み返して、「やっぱりそうか」と思った。

大隈塾リーダーシップ・チャレンジの稲刈りでは、
夕食で焼き鳥を実施した。
受講生23人と、学部ゼミ生4人。

会場の鴨川自然王国には、焼き鳥台が2台あり、
3人ぐらいで「焼き鳥チーム」を組み、
自分たちで鶏肉に串を指し、
炭火を熾し、
焼いて提供する。

これが美味い!
時間をかけて熟成されたタレ、
タンドリーチキン風、
そして塩焼き。

上手に焼けるなあ、と思ったら、
普段からBBQをよくやってる、というメンバーがリーダーとなり、
1台で程よく火がおきたら、そこでほかのメンバーに焼いてもらい、
自分はもう1台の火をおこす。
おこしながら、焼き方の指導をする。
2台めも準備完了となるころには、
試食が終わり、少しずつ本格焼き鳥を提供できるようになる。
2台がフル回転すると、みんな一瞬になくなるが、
焼いている様子を見ながら会話するだけで、
十分に楽しめる。

その一方で、ベイクドチーズケーキのチームも仕込みをし、
みんなのお腹の頃合いを見て、
焼き鳥台の一つを使って、
持ち込んだダッチオーブンでケーキ屋さん。

フタにも炭をのせて、ダッチオーブンを初めて見る人たちは
なるほどだから「オーブン」なのか、と得心。

試行錯誤しながらも、ケーキができた。
ちょうどメンバーの一人が当日誕生日、
前日誕生日も一人いたから、
冷ましたチーズケーキにろうそくをたてて、
ハッピバースデートゥーユー、の大合唱!

こだわりのコーヒーチームが、デザートの雰囲気をぐっと盛り上げ、
それまでの焼き鳥ムードを一新させた。

そしてラストは、花火大会。
23個のドラゴンの一斉点火でスタートし、
手持ちの花火で楽しみ。
シメは「ナイアガラ」。
リーダーは、ナイアガラをやる意図を説明し、
みんながなるほどと納得し、
目標は共有された。
あとは、即興で分担して役割を決め、
リーダーの振り付けでみんなが踊りの稽古。

そして、ナイアガラに点火。
リハーサル通りにメンバーみんなが踊った。

焼き鳥は、われわれ事務局が仕掛けたものだが、
リーダーは事務局の期待以上に、
むしろわれわれが学びになるコンテンツになった。

ベイクドチーズケーキは自ら手を挙げて、
ケーキがあるならコーヒーでしょ、とこれも自主性。

花火はシークレットコンテンツだった。
事務局への慰労と感謝。

目標設定と共有。
率先垂範。
相互援助。

上記、リーダーシップの最小三要素をすべて含んでいた。
人を巻き込み、他人ごとから自分ごとへ、
そして、コンテンツ参加者がコンテンツ実施の当事者になっていった。

「いくら画期的なアイディアがあっても、周囲を巻き込まなければ会社組織においてはまったくなにもできません。持続的に成長可能なビジネスをつくろうとしていけば、必ず周囲の強力が必要になります。大きなプロジェクトを進めるときにも、いかに周りの人間を巻き込み、『当事者』という意識を植え付け、自分の味方にするかは重要なことです」
(「参加者を巻きこむ芸こそ最高の出し物」 『ハーバード流宴会術』)

大隈塾も今回の経験を伝統にしよう。

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1966年長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフを経て、早稲田大学客員准教授。大隈塾「たくましい知性を鍛える」を担当。
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