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聞きたいニュースだけ聞いて、見たい情報ばかり見てきたら、想定外のときに慌てることになってみっともないことになる

シナリオ・プランニングのワークショップをやった。

大隈塾リーダーシップ・チャレンジのこれまでのワークショップは、
どちらかというと、アーティスティックなものだった。
グラフィック・ファシリテーションの「感性開発」、
その延長線上にもあるグローバル・コミュニケーション。
料理実習は2回も実施した。
リーダーシップ研修なのに料理???
と思う人は昭和脳である。
グループワークとしての料理実習は
チームビルディングとしてとてもすばらしい。

ボディ・コンディショニングもある。
4月に理屈のようなことを学び、
12月にオンラインながら実施する。

というようなことやってきたけれども、
今回は、2日間にわたっての長丁場で、
1日めはロジカル・シンキングであり、シナリオ・シンキング。
2日目のSDGsのワークではシステム思考。
持続可能性とか10年後の自分、を考えてみた。

10年後の自分、だけではなく、
子どもがいる方は、子どものことも。
両親の10年後も。

そして、会社はどうだろうか。
そんなことを想像したり、考えた。

講師は、西村行功(にしむら みちなり)先生
西村先生のシナリオ・プランニングも、
もう10年ぐらい大隈塾でやっていただいている。

なぜ大隈塾にはシナリオ・プランニングが必要なのかというと、
ずっと不確実な時代、VUCAな時代といわれてきた。
Volatility(変動性・不安定さ)
Uncertainty(不確実性・不確定さ)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

だけどどこか、やっぱり前例踏襲、成功体験モデルを追っかける、
ということでもやれてきた。

いつかはそれがムリになるときがくるだろう、
その準備を大隈塾のみなさんとやっておかないといけない、
と思って、
Outside-Inの思考をするシナリオ・プランニングを続けてきた。

そしたら、新コロナ。
わたし自身も慌てふためいた。
ホントに正解がなくなって、
VUCAになった。

ということで、
わたしの予見がいかに正しかったのか、
皮肉というか、ともかく証明された。

……いや、考えている国はずっと考えてきていた……。
ドイツも、台湾も、中国も。
SARSとMARESの教訓から。

見たくない未来をちゃんと見て、
ちゃんと備えてきた。

見たくない未来、聞きたくない情報。
ちゃんと受け止めておかないと、
見たい未来にはいくことはできない。