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もやもやパーティの果てに。

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まずは情報収集するぞと意気込んだ私の検索履歴は早々に思い詰めていた。サジェストのままに婚活ブログに迷い込み、始める前から負け試合の様相を呈している。

服装を調べた段階でもう心が折れそうだった。めちゃくちゃデブで普通のパーティに参加していいものか。笑い者になるのがオチではないか。まずブタから人間になってから来いよとか言われてしまうのでは?婚活よりトンカツのがお似合いだろとかヒソヒソされるのでは?デブは婚活の土俵には上がれないのか…

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思わずこう検索するほどに追い詰められた私。しかしこの身も蓋もない検索ワードは神の啓示だったのだ。なんと『ぽっちゃり女性とぽっちゃりさんが好きな男性』という婚活イベントを見つける。どう考えてもニッチすぎるし胡散臭い!が、公式サイトには成婚報告やレポ漫画などもあり、月に数回は都内近郊で開催されているようだ。全員と話せるお見合い形式、参加者同士自由に話せるフリードリンク付イベントと2種選べて、開催実績もそこそこあり、参加人数も毎回満員と盛況のようだった。気づいたらお見合いパーティの方に申し込んでいた。太ってたって婚活していいんだ!ハレルヤ!!

ちなみに私は関東の田舎に住んでいるのだが、このぽっちゃり婚活は首都圏でしか開催されていないので、上野や新宿より比較的近かった大宮でのパーティに参加することにした。会場は駅から徒歩数分のとあるビルにある貸会議室。エレベーターを降りると運営の男性に迎えられ、名前を確認し参加費を払う。この時は男女共に20〜30代で20対20の集団お見合い。服装はカジュアルでと聞いていたので、少しよそいきのワンピースで参加したと思う。女性はちょっとぽっちゃり〜私より大きめの方までと幅広い。男性は真面目そうな人がほとんどだが、モテそうだなというイケメンもちらほら。ここにいる男性はぽっちゃりさんが好きなのか…と変な緊張で強張る私の前に座った男性は20代前半のようだ。学生みたいなファッションだな…などと一抹の不安を覚えつつ、お見合いパーティがスタートした。

全員と話せるとはいえ、1人たった2分程度。プロフィールを確認してにこやかに挨拶をして、趣味もしくは仕事の話をしたら移動されてしまう。アピールタイムにはまた話したいと思った女性のところに男性が座るシステムなのだが(1回5分で3度席替えをするが、同じ女性の前に座ってはならない)、若く、標準より少しぽちゃっとした可愛らしい女性の前席が椅子取りゲームと化す中、私がまた話したいと思った30代男性は残念ながら私の前には座ってくれなかった。

想像していたよりシビア過ぎる展開と、あまり気になる方がいなかったことにがっかりし、15分ほどの休憩に入った。アピールタイム後、最終印象カードへ気になる異性の番号を3名まで書き運営に渡し、見事カップリングした男女がこのあと発表されるといった流れだ。男性は各自最初の席に戻り、ちらほら雑談をする姿も見受けられる。向かいの若い婚活男子も話しかけてきた。ちなみに彼のプロフィールは24歳の院生、趣味は当時の私と同じ自転車だった。

「俺、今日SNS見て応募したんですよ、ヒマだったんで」


は??

そんな飲みに行くみたいなノリで来たわけ?デブ専合コンしにきたの??


院生くんはお構いなしに趣味の話をし出したが、ちゃんと笑えていたか覚えていない。あんなに悩んで、しかもちょっと淡い期待をして参加した自分が急にバカらしく思えてきた。

そしてメインイベント、カップリングした番号が呼ばれる瞬間。私の気になっていた男性は、椅子取りゲームの女王とペアになっていた。もう終わった。完敗だ。私の番号が呼ばれることはないだろうな。だって3人選べるのに2人しか選んでないし、もう1人はなぁ…と早々に荷物に手を伸ばした瞬間、番号が呼ばれた。



そう、私は院生くんとカップリングした。


こうして私の婚活デビュー戦は終了した。失敗とも成功ともいえない余韻と凄まじい疲労感を残して。

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