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ロジカル・シンキング・ポケカ#6~エネルギートラッシュしたからもうついてないんですが?~

お久しぶりです、やさいです。ロジカル・シンキング・ポケカのナンバリングタイトル、やっと更新です…!お待たせしてます!雑多な記事はいくつか投稿しておりましたが、さすがにそろそろと思うイベントがいくつかありましたので、ロジカル・シンキング・ポケカ再びです。


まず、ゼンリョク会同期のナツくん(@nutsu_poke)
がこんな記事を書いてくれました!

お褒めいただきありがとうございます(泣)「噛み砕いて説明」とは、身に余るお言葉です。

試験との関係で効率的に点をあげる的な読み物かと言われれば怪しいのですが、試験が終わった後も生きる思考プロセスを読んでいただいた方に提供できるように書いておりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

とこんな感じで紹介してもらったけども、「やべぇ…推薦されたのに全然更新してねぇ((((;゚Д゚)))))))」

というのが書く動機①

となっていた矢先、素敵なチャンネルに出会いました。


今まで片目をポケモンカードで隠したサムネ使った人いたかね?


元ミス・アースの永田レイナさんのポケカチャンネル!似たようなポケカコンテンツの動画が多い中で、特にレギュレーションも気にすることなくデッキを作ってたりと、ポケカが好き!ということが伝わるこのチャンネルは、僕らが忘れてしまった”心”があります

永田レイナさんですが、別の動画で秋の公認資格試験にチャレンジしてみる意思があることを表明されております。

今年の秋の公認試験を目指すポケカプレイヤーを私なりのやり方で応援したい!ということで、こちらを書く動機②としまして、ロジカル・シンキング・ポケカ、動きます。

第1 設問


設問というか、宿題ですかね。前回の記事の終わりに下記の問題を宿題として出させていただいておりました。


時は流れ、先日アロマ草エネルギーが登場したので、せっかくだからオーロラエネルギーではなくそちらを使いますね。また、問題文も少し調整しておりますので、改めてご確認ください。

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相手のバトル場には基本草エネルギー3枚とアロマ草エネルギーが1枚ついたゴリランダーVMAXがダイレンダの使用を宣言しました。

その際、基本草エネルギー1枚とアロマ草エネルギー1枚をトラッシュし、230ダメージを与えようとしています。

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問1 この時、自分のバトル場のアローラペルシアンGXはドヤがおの効果でワザのダメージを受けないのか。

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問2 この時、自分のバトル場のツボツボGXはまもりのツボの効果でワザのダメージを受けないのか。

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第2 あてはめ


では、ロジカル・シンキングの受講者の皆様は、しっかり基礎基本に従ってこの問題を解いてくださったと思います。

ではまず、ワザ・ダメージ処理のフローチャートを確認しましょう。上級プレイヤー用ルールガイドのp3~P5に説明されているものを私の方でまとめたものです。まだ見たことない人は見てみましょう。

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では。いつも通りダイレンダおよびドヤがおが上記フローチャートの中のどこに位置づけられるかを考えましょう。それぞれのワザ・特性の効果がどこで働くかを図の中に確定させることができれば、簡単に考えることができます。


ダイレンダ のぞむならこのポケモンについている草エネルギーを3枚までトラッシュする。その場合、トラッシュした草エネルギーの数×50ダメージを追加。


テキストを読んでもダメージを変動することが書かれておりますが、もっとシンプルにワザの横、「ダイレンダ 130+」と「+」と書いてあります。

ダメージ計算の手順の1に「数字に『+』『-』『×』がついているなら、そのワザの説明文に従ってワザのダメージを変更します。」と書かれていますので、フローチャート的にダイレンダのテキストは4-1に位置づけられると考えられます。

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続いて、ドヤがおです。テキストを確認しましょう。

このポケモンは「TAG team GX」「ウルトラビースト」、特殊エネルギーがついているポケモンからのダメージや効果を受けない。


こちらは第4回第5回の復習ですが、上級プレイヤー用ルールガイドに記載されている「C16 ワザのダメージを受けない」「C17 ワザの効果を受けない」にある通り、前者は「4. ダメージの計算」の「6.最終的なダメージ」(フローチャートの中の4-6)で受けるダメージを0とし、後者はワザを使う手順の「5.ダメージ以外の効果」を行わずにワザを使い手順を進めることが説明されています。

本設問において、アローラペルシアンGXが受ける「ワザの効果」はありませんので、ダメージを受けない効果のみをフローチャートに策定しましょう。

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ダイレンダとドヤがおそれぞれの効果がどこで働くかをフローチャートに書き入れると一目瞭然ですね!再三申し上げている通り、フローチャートは頭にたたき込んでください。


フローチャートに従えばダイレンダのダメージをトラッシュする草エネルギーに応じて計算した後にドヤがおの効果を判定することになります。しかし、「4-6 最終的なダメージ」の段階ではもはやゴリランダーVMAXにアロマ草エネルギーはついておりません。


したがって、ワザの手順、ダメージの手順に沿えば、「ダメージ計算のダメージ計算の時点でアロマ草エネルギーをトラッシュするので、アロペルのドヤがおの効果は働かず、ダイレンダのダメージを受ける。」という解答が導き出されそうです。


第3 Q&Aを探す


さぁここまで自分の頭で考えてきましたが、念のためQ&Aを見てみますね。なお、この事例について上級プレイヤー用ルールガイドの【文例】には載っていません。


…(検索中)

…(検索中)

…(検索中)


…あ、ないんですね。困りましたね。


そういう時は、同じテキストを持ってるカードのQ&Aを当たってみます。テキストが同じであれば、同様の判断が下されている可能性が高いからです。


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現行レギュレーションではないのですが、ギルガルドEXのカードのテキストがアローラペルシアンGXのドヤがお類似ておりましたので、こちらのQAを見ていきます。後に説明させていただきます通り、XY・サンムーンシリーズ下での裁定であって新しいものですので、問題もないように思われます。ではカードを見ていきましょう。


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しぜんのさばきは以下の通りです。

のぞむなら、このポケモンについているエネルギーを、すべてトラッシュする。その場合、60ダメージ追加。

しぜんのさばきは、トラッシュした枚数分ダメージが増えるというワザではありませんが、自分についているエネルギーを(全部)トラッシュすることでダメージを増やす点でダイレンダと同じ仕組みになっていると考えられますので、参考になりそうです。

ワザのダメージの横に「+」と書いてあるところから、ダイレンダの効果と一緒で、この効果は「4-1 ダメージの計算」で働くと考えられますね。


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続いてマイティシールドも見てみましょう。

このポケモンは、特殊エネルギーがついている相手のポケモンから、ワザのダメージを受けない。


EXはXYシリーズのGXとかVに相当するカードです。マイティシールドはドヤがおと異なり、特殊エネルギーがついている相手のポケモンからの、ワザの効果は受けてしまいますが、本設問で問題となるのはダメージを受けるかどうかですのでこちらも参考になりそうです。


こちらも、「ワザのダメージを受けない」というテキストですので、「マイティシールド」は「4-6 最終的なダメージ」に位置づけられそうです。


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フローチャートにそれぞれを策定するとダイレンダvsドヤがおのそれと同じ位置になりましたね。

そして、この回答がどうなっているかというと

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は?????????????特殊エネルギーはもうトラッシュしたよ??????


第4 問題1の解答


めちゃくちゃ気持ち悪いんですが、一旦上記Q&Aに沿って考え直します。この解答からすると、しぜんのさばきのエネルギートラッシュは「4-1 ダメージの計算」では行っていないということがわかります。

ではどこでトラッシュするのか、ということになるのですが「4-6 最終的なダメージ」以降でワザを使うプレイヤーが関与するプロセスは1つしかなく、消去法で「5. ダメージ以外の効果」の部分でトラッシュをすることになるのかと考えられます。


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念のため、ゼンリョク会でお世話になったロロたんぬ(@Lolo_Tannu )氏先生にもお伺いしたところ、過去に類似の問い合わせをした方がおり、その際には明確に「5 ダメージ以外の効果」でついているエネルギーをトラッシュするという解答がなされていたとのことでした(ただしその時はカプ・ブルルGXではなく、ウルトラネクロズマGX)。


では、上記カプ・ブルルGXのしぜんのさばきとギルガルドEXのマイティシールドの裁定を参考に、本設例の解答を考えてみますと…


「ゴリランダーVMAXがアローラペルシアンGXにダイレンダでダメージを与えるとき、ゴリランダーに特殊エネルギーであるアロマ草エネルギーがついているため、特性「ドヤがお」の効果がはたらき、ワザのダメージを受けない。」と考えられます。

(今はまだ我慢。。)


第5 問題2の解答


先に一気に問題の解説します。問題2についても、第4の裁定と同じ発想でツボツボGXの問題を解くことができます。

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まもりのツボは以下のテキスト。

このポケモンは、ついているエネルギーが2個以下の相手のポケモンから、ワザのダメージを受けない。


「ワザのダメージを受けない」というテキストですので、この効果は「4-6 最終的なダメージ」で働きます。

また、第4の通り、ゴリランダーVMAXのエネルギーは「5 ダメージ以外の効果」でトラッシュすると公式では考えられているようなので、ツボツボがダメージを受ける時点では、ゴリランダーVMAXに草エネルギー(アロマ草エネルギー含む)が4個ついていることになります。

そうすると、ツボツボGXにとってゴリランダーVMAXは「ついているエネルギーが2個以下のポケモン」ではありません

したがって、問題2の解答は

「ツボツボGXのまもりのツボの効果は働かず、ツボツボGXはゴリランダーVMAXからのダイレンダのダメージを受ける」と考えられます。


第6 公式の裁定への批判


便宜上、公式の考え方に則って解説させていただきましたが、しぜんのさばきとマイティシールドの裁定は2つの点で上級プレイヤー用ルールブックと整合していないと個人的に考えております。ゆえにとても気持ち悪い。

まず、上級ルールブックのダメージの計算には

数字に「+」「×」「-」がついているなら、そのワザの説明文の従ってワザのダメージを変更します。

このようにルールブックに書いてある以上、ワザのダメージを変更することは、ワザの説明文に従うことが前提となっていると考えるのが合理的です。ワザの説明文に従っていないのに、ダメージの計算だけ先行させることはできないはずです。

実際に、今回問題としたしぜんのさばきのテキストは「ついているエネルギーをすべてトラッシュする。その場合、60ダメージ追加」となっており。トラッシュ→ダメージの追加が想定されていることがわかります。

また、ダイレンダなんかはもっと顕著で「トラッシュしたエネルギーの数×50ダメージを追加。」と書かれてます。トラッシュ「した」過去形で表現されている以上、(先)トラッシュ(後)ダメージ量確定になるはずでしょう。


また、トラッシュは「5.ダメージ以外の効果」でおこなうと説明されていたようですが、果たしてダメージ量を変更するためのトラッシュは「ダメージ以外の効果」といえるのでしょうか?上記ともかぶりますが、この場合トラッシュすることとダメージを変更することはトラッシュの有無(枚数)でダメージ量が変わる以上、密接不可分の関係にあると考えられます。

確かにトラッシュという行為でダメージ量が決まるワザなら「トラッシュする枚数をとりあえず計算の便宜上宣言をし(○枚トラッシュしますなどと伝える)、実際のトラッシュ行為は5でする」ということもできなくはないです。ただし、ルールブックを読んでもそんな複雑な処理につてどこにも書いていないですし、実際に対戦をしている時のプロセスとはかけ離れている感じがします。※補足1

ダメージの計算だけ先行して行い、その後にエネルギーをトラッシュするという処理は、上級プレイヤー用ルールガイドで説明されているダメージ確定のプロセスを軽視した判断と言わざるを得ないと考えます。


とここまで批判を述べたとしても、上記裁定は揺るがない裁定ですし、昔からやっている方にとっては、当たり前過ぎて疑問すら出てこない類の問題になっているよう(ある種の諦め)ですので、残念がら裁定に修正が加えられることはないでしょう。

実は、同様の問題はポケモンカード的にもかなり昔からあったようで、その時のあまり洗練されていないロジックの元に出された裁定(※補足2)について、一貫性の観点からその結論を維持するために新たにロジックを生み出した結果また別の問題が生じた、というのが実態のような気がしています。


今年公認ジャッジ試験を受ける人は誠に残念なのですが、破綻し気味の裁定に静かにふたを閉め、墓場まで持っていただければと思います。この違和感を共有している人間が他にもいるということを頭の隅に置きながら。


第7 結語


この問題がやっかいなのは、同様の考え方に基づいた判断が下されている裁定が多数あるということです。ビーストエネルギーがついているズガドーンGXがビーストエネルギーをロストしてひのたまサーカスを使用するときロストした炎エネルギーの枚数×50の算出の後に+30されることなども同じロジックに基づいているものと思われます。

あまり紙面で扱う事例が少なくて恐縮なのですが、さしあたり

エネルギーをトラッシュ(orロスト)してダメージが変動しうるワザを使う場合、ダメージ確定のためにトラッシュ(orロスト)を擬制してダメージ処理をした後、実際のトラッシュ(orロスト)はなぜか「5 ダメージ以外の効果」で行う

という私なりの覚え方を最後にお示しして、この歯切れの悪い第6回アンロジカル・シンキング・ポケカを終いにさせていただきます。


…さて、なんだかんだ「ダメージや効果を受けない」のテキストについて3回にもわたりねっとりやってしまいました。

読んでくださってる方も、書いている私もいい加減飽き飽きなトピックになって参りましたので、次回は「弱点」について扱っていきましょう。油断していると誤ってしまいそうなポイントがたくさん散りばめられているトピックです。


本日もお疲れさまでした。


「噛み砕いた説明というよりもむしろ噛み付いてませんか??」


( ᐛ👐)パァ


やさい





※以下補足です。本当にマニアックなのでマニアックな人だけお読みください。そして、興味ある方は実際にお会いした時にでも議論につきあってください(笑)。

補足1

例えばコインを投げて表なら○ダメージを追加するというワザの処理をするとき、「実際にコインを投げること」と「コインを投げたことにすること」を考えると不都合が生じます。

具体的には、バチンキーバリヤードGX(奇数×10ダメージを受けない特性持ち)と対峙したときなどがあげられます。バチンキーがおそいかかるの使用を宣言した場合、100人いたら、「コインを投げて表なら80ダメージなのでバリヤードGXはワザのダメージを受けるし、裏なら50ダメージなのでワザのダメージを受けない」と答えるかと思います。

コインに関してはさすがに実際に投げないとダメージ量は確定しません。コインが表だった場合、裏だった場合とを仮定することは想定されていないと考えられます。

仮に、ダメージを変更する前提行為はダメージ以外の効果として処理されるのであれば、コインを投げるのはダメージ計算の後になりそうですが、実際の現場で絶対そんなことしませんよね。

コインを投げる行為は宣言する行為とその結果が一致しない性質のため、エネルギーをトラッシュする行為とは全く違うものであると説明されればそれまでですが、どうにも気持ち悪さが残る気がします。

補足2

DP時代のハッサムexがレッドアーマーという、ギルガルドEXのマイティシールドと同じ効果の特性(この時代はポケボディ)を持っていました。

このハッサムがダブル無色エネルギーがついたポケモンからダメージを受けるか否につき、下記の解答がされておりました。

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個人的に考えていた仮説と整合しており(もちろん宣言時で効果が働くか否かの判断するのはメタルレイン等の裁定と整合しないので支持はしないが)、見つけた時は嬉々としておりました。ロロたんぬ氏と議論させていただき、同氏にお問い合わせいただいたところ、公式から謝罪とともにのちに上記裁定を削除または修正予定である旨返信いただきました

説明としては、しぜんのさばきvsマイティシールドと同じロジックの回答になるようです。

DP時代のQ&Aは、用語も現行のレギュレーションと一致していないままになっていたりと先例としての価値は低いようです。ご自身で勉強される時はお気をつけください。


SP thx  トイ先生、たんぬ先生



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趣味をポケカとする普通の社会人。カジュアルなイベントを開いたり大型大会で結果を残せるように鍛錬しています。2019年公認ジャッジ・イベントオーガナイザー取得。TCG Bar FUNがあなぐら。「ロジカル・シンキング・ポケカ」不定期連載中。Twitter@shun_8_yasai
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