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0026:自分にいっぱい優しくしよう

情けは誰のため

唐突ですが、人にやさしくするのに必要なものは、何でしょうか?

『人にやさしくしなさい』ということは、わしらがしょっちゅう、いろんな人に言われることだと思います。親だったり、先生だったり、読んだ本だったり、宗教だったり、哲学だったり、スピリチュアルなメッセージ(?)だったり。

まぁ、冷静に考えて、人にやさしくすることには、いろいろなメリットがありますからね。集団が機能的にワークするとか、自分が金銭的、物質的に得をするとか。「情けは人の為ならず、めぐりめぐって己がため」という有名な言葉もあります。

というわけで、それが大事なことは分かると思うのですが、だからといって、人のために自分を犠牲にし続けると、やっぱり疲れてしまいます。
(T~T )

では、どうするのがいいんでしょうか?


人にやさしくするとオトクな理由

前回(0025)、右手が左手を傷つける話をしましたね。地獄に生きるものはたいてい、自分がどういう存在なのかを知らない(忘れている)ので、他者を傷つけて自分を有利にしようとすることがあります。

以前(0004)書いたとおり、わしらは他者を殺害して食べないと死んでしまいます

ですが、人間社会においては、別の人間を殺して食べなくても、本来なら大丈夫ですよね。なのに、どうして人間同士でもこの生存競争みたいなことを、やってしまうんでしょうか?

実は、普段から他の生き物をぶち殺して食べて生きているわしらのアタマの中では、この「他者をぶち殺す」と「自分が得をする」が、がっちり結びついちゃっているんですよ。なので、同じ人間同士でも、相手を傷つけて何らかの得をする、ということが、短期的にはできちゃうので、わりと「自然に」そうしちゃうんですよ。

だからこそです。昔から、沢山の『アタマのいい人』が、口を酸っぱくして「他人にやさしくしなさい」と言ってきたんです。

よく考えたら分かるのですが、このブログのタイトルにもある「人生」とか「一生」とかいう概念がある生き物は、今のところ、人間だけなんですよね。

賢いと言われる犬ですら、将来のことを考えたりしません。その日その時、その場所で起こることを、見たり聞いたりして、食べたり寝たり戦ったり逃げたりして、生きていきます。そんで、カラダがだめになったら死にます。それだけです。

アタマがすごく発達した人間だけが、地獄で流れる『時間』という概念を獲得しました。それはつまり、何年も先の「将来」というものが、いずれ訪れることを予測できるんです。すばらしい能力ですね。
d(^~゜ )

なので、そんな人間の中でも、特にアタマの優れた人が、この先の人生で起こりそうなことを予測して、その結果「他人には優しくしておいたほうが、あとあと自分に得することがあるよ」という結論に至っているわけです。

けどね、これ、よく見て下さい。結局

自分が得をするため

に、人にやさしくしなさい、という結論なんですよ。

人生が辛い人の中には、とくに優しい性格の汝がいっぱいいるんじゃないかと思います。

だから、人にやさしくできない自分を責めてしまったり、人にやさしくしなきゃ、とココロをすり減らしてしまったり。

だけど、前にも書いたけど(0018)、ココロにも燃料がありますので(概念ではなく、物理的なものです)、無駄に使いすぎると、ココロを壊してしまいます。

ここで、最初の話に戻ります。人にやさしくするために、絶対に必要なものは、

自分を大事にする方法を、知っていること

です。


ココロの燃料

わしは、自分をまず大事にできない人は、人を大事にできないと思っています。

自分を大事にできないのに、人が「されて嬉しいこと」を理解できますでしょうか?

「自分」を優先することは、ワガママでも何でもありません。

お腹が空いたら食べましょう。それはカラダからの信号です。

寂しくなったら、誰かにメールしましょう。それはココロからの信号です。

そのときに、ちょっとだけ、相手のことを気遣いましょう。

ちょっとだけ、です。メインは自分を喜ばせることです。

世の中には、人にどんどん優しくしても、全然ココロが疲れてしまわない人がいます。

意外かもしれませんが、そういう人は、ちゃんと「自分を優先」しているんです。

自分が心から『やりたい!』と思うことに、専心しているんです。

その結果がたまたま「人のためになっている」だけです。

なので、まずは練習だと思って、自分がしたいことを、どんどんやりましょう

罪悪感を抱くこともあるかもしれませんが、それはアタマのしわざです。

ココロカラダは、バランスを取りたがっています。アタマにはちょっと、黙ってもらいましょう。これには練習がいるかも知れません。
(^~^; )

でもね、自分に優しくして、自分を満足させてあげると、ココロの燃料が補充されるんです。ちょっと書いたけど、概念や根性論じゃなくて、物理的な現象なんですけど。

そうすると、もっともっと他の人を大切にできるようになります。他者をいたわるには、ココロの燃料がいっぱいいるんですよ。

じゃ、次はいよいよ、ココロの燃料ってなんだろう、という話をしましょうかね。お楽しみに♪
d(^~゜ )

ご注意:わしの話は鵜呑みにせず、よく考えること。

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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/09/0001.html
今回のエントリーのページはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/10/0026.html



「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)