『自分らしさ』という呪い

転職を繰り返したり、精神的な病を繰り返したり、それによって肉体的にもダウンしてしまったり。
不毛な時間の積み重ねで痛感する自らの無能っぷりに毎日ぐらぐらしている。

30近くになって、ADHDが発覚した。
それでもここまで生きてしまったし、この後もなんとか生きていくしかないだろうと無理を続けたけどやはりだめだった。

ADHDであることも、うつ病であることも、隠して無理して生きていくのはもう限界なのかなと思う。
しかし、いま世の中にこれだけ充満している「自分らしく生きる」という風潮は、こちら側にはなかなか当てはまらず、未だ【キラキラ属性】に限定されているように思う。

もちろん、主治医も支援機関の皆さんも親身に話を聞いてくださって心から感謝はしているのだけれど、最後の最後はやはり自分次第でしかなく、その壁の高さに絶望する。

障害者雇用求人を検索してみようにも地方のフルタイム求人の少なさに悲しくなるし、最賃割れてません?みたいなものもあった。
「実情としてはクローズ一般就労が多い」「オープンにすると受からない」「精神は特に敬遠されがちである」という現実も聞いたりしてやはりそうだよねとまた迷路に潜る。(私が耳にした一例ですので誤解なきよう)

毎日薬を飲んで、副作用をこらえて、集中力を無理やり高めて、憂鬱な気分を晴らして、周りになるべく迷惑をかけないようにと冷や汗をかきながら働いて、夜は睡眠薬で強制的に眠る。
それでもって自分らしいだなんて言えるのだろうか。
『自分らしさを大切に!』というスローガンは私にとってはまだまだ現実的ではない。

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