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Fight in the garden / スズメバチと竹


昨年、10月ごろから長野県東御師に拠点となるスペースの整備をスタート。
今年3月に住居兼事務所を長野県上田市に構えて、
本格的に整備をはじめ、この9月で約半年がたちました。

夫婦ともに新天地の長野で生活を立ち上げながら、
週2日、数時間しか通えない時期もありつつ、
夫婦で一歩ずつ、植物園の整備を進めています。

いまは、楽しい土づくりや植物栽培。などでは全くなく、
植物と風土に圧倒され、何をやっても弾き返されるような、
はっきり言って自然との闘いの日々です。

そんな闘いの一部をご紹介します。竹やノイバラ、ススキなど厄介な植物は多々あれど、まずは、スズメバチについて。

<スズメバチ編>

つい先日。
MUMU FIELDSの小屋に、道具を取りに戻り、
蜂の羽音がして、ふと目を挙げると、そこには30cm程のスズメバチの巣が、、(驚愕)!!

4-5匹のスズメバチが襲いかかり、うち1匹が帽子と眼鏡のほんの隙間に
飛び込んできて、頭を刺されました。
刺されてからは、マンガのように目は垂れ始め、
どんどんと人相が変わり、最終的に試合後のボクサーのような顔つきに変わりました。

蜂の巣駆除業者さんに相談し、安心したのも束の間。
ある日、ふと蜂の存在を確認して、目で追っていると、
そこには新たな巣が、、、、(腰抜かす)。

一度巣を作った周辺に戻る通称「もどりバチ」によって、
新しい巣ができ始めていました。

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まだ小さい巣であることから、片っ端から駆除方法を調べ、
自分たちでの駆除を決意。今回は刺されまいと、養生テープで隙間を固めて、自分たちなりの安全防備で挑みます。

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夕暮れ時、働きバチが巣に戻り活動が鈍くなるタイミングを狙って、
徐々に近づき、ハチバズーカジェットを吹き付けると、
唸るような羽音と共におびただしい量の蜂が、飛び立つ、、。
これを数日繰り返し、蜂を徐々に減らしなんとか巣を除去。それからというもの、蜂やアブが現れるたびにおののき、軒下や庇に目を光らせるようになるのでした。

※ かなりの危険が伴いますので、撤去は専門業者さまへ依頼し、自分では撤去しないことをお勧めします。

<竹編>

次は竹です。
梅雨時期、ご依頼いただいたお庭の施工現場を終え、
10日ぶりにMUMU FIELDSの手入れに行ったところ。

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あれ、、。竹が、いたるところから猛烈に生えてきている、、。
昨年に作業を開始し、敷地内の竹林を半分ほど切ったにもかかわらず、
どんどん水平方向に広がる様子は、本当に恐ろしいです。

とてもこの量の地下茎を手作業で、掘り上げるのは無理と早々に断念し、
ミニユンボを借りて、丸二日、一帯の掘り上げ作業を行います。

竹の地下茎は、地上部の竹と遜色ないくらいの強度があり、
ミニユンボでは歯が立たない場所もあリます。

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また、堀り上げた後も、蜘蛛の巣のように、生息域を見極めながらネットワークを広げる様を目の当たりにします。

ついには、小屋の中に侵入し、ゆうゆうと3m程のびた竹を目にしたとき、
「風情のある竹林として整備しなおし、タケノコを取る」
そんな理想はついえて、現実の竹の繁殖力に、本格的に対応を迫られ、
全撤去を決意します。

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まずは、家屋の周りを囲うように、約10年間放置された竹林を、ひたすら1mに切っていきます。大体5日間ほど、妻が竹を切り倒して、私が運ぶ作業をひたすら繰り返しました。

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そして、近隣の田んぼや畑を考慮し、散布して枯らす除草剤は使わず、切り口から除草液を少量だけ注入してふたをする形で浸透させ、竹の地下茎を枯らす方法をとります。

数百本の竹にこれをやっていると、ガーデンづくりはいつになったら始められるのか、色々と他の庭仕事との兼ね合いなど焦りも出てきますが、近隣の皆さんから、「まあ気長に、焦らないでね。」といつも声をかけてもらい、自分でもこの言葉を反芻しながら、黙々と作業を続けるのでした。


次回 はFight in the garden ♯02 薮編です。

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