告白(2010)
事故で娘を失った中学校の教師である森口悠子(松たか子)が終業式でクラスの生徒に向けて語り始める。
それは娘が事故ではなく、このクラスの生徒によって殺されたという告白だった。
森口はその殺した生徒の実名をあえて公表せず、少年Aと少年Bとした。
さらに娘は熱血教師で有名な桜宮との間にできた子だったが、あとから桜宮がHIVに感染していたことを知り、娘の将来を案じて二人は結婚する道を選ばなかったことを語った。
そんな苦渋の決断の末にシングルマザーとして育て始めた娘が、森口にとってどれだけ大切な存在であったかを説明した上で、少年Aと少年Bが給食で飲み干した牛乳に桜宮の血液を混ぜたと衝撃の告白をする。
森口が学校を去ったあと、少年Aはクラスでいじめの対象になり、少年Bはうつになって登校拒否をすることになる。
少年Bは母親にHIVを感染させまいと、必死に母親を遠ざけるが、理解できない母親はついに息子を殺すことを決意する。
一方、少年Aは父親と離婚した電気工学者である生みの母親に認められることを夢見て、ホームページで自らの製作品を発信し続けるが一向に母親からの連絡がこない日が続いた。
やがて母親に別のパートナーができたことを知り、自分の存在を知らしめるために爆弾を使った集団自殺を目論む。
そのことを知った森口は、復讐をやり遂げるため驚愕の行動に打って出た。
以前にもこの作品を観たことがあるのだが、途中途中の記憶があいまいになっていた。
前回はまだ親の立場になっていないときだったので、改めて観るとこんなに後味の悪い内容だったのかという驚きがあった。
たいていはそうなのだが、この作品も映画よりは原作を読むほうがずっとおもしろいが、個人的には原作を読んだ上で映画を観ることをオススメしたい。
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