見出し画像

急報!逆噴射小説大賞2019二次選考結果!


(これまでのあらすじ)遂に運命の二次までの選考結果発表が告知された。ドゥームズデイの到来である。



ーー洋上離島アジトーー

無銘お姉さんは「神海戦士エルマーレ」の本格連載に向け細かい設定やプレリリースを準備している。
そこにもう一人の人物……中性的で眼鏡をかけスーツを身に着けた少年の姿あり!データ担当無銘だ。スケジュールやプロットの破綻が発生しないか確認を重ねる。

その時!「姉貴!!」沖合から装甲クルーザーが!海の男無銘だ!

「大変だ、エルマーレが選考落ちしたぞ!」

「何ですって、自信作だったのに!!」「……確かに選考通過リストに載っていませんね」揃って頭を抱える。
「分かってただろうにねェ……奇をてらってねじくり曲がったパルプが三度の飯より好きなダイハード選考担当が王道ヒーロー展開なンて認めるわけないでありんしょう」そう吐き捨てたのは無銘オルタ!危険な存在だ。
「選考担当の悪口を言うのはやめなさい!」Altの邪悪発言を咎める無銘。「ともかく、予定通り連載はするわ」

「で、他の作品はどうなってるでありんすか?」「今チェック中です」
エルマーレは特に注力した作品だったため衝撃はあったが、実際まだ1作品落ちただけであり、この時点ではある程度アジトでも楽観的アトモスフィアがあった。

……しかし……。

幻想狩人と頂点捕食者」選考落ち!
アーマー・バディ・ディガーズ」選考落ち!

「……ヌウーッ……」海の男が歯噛みする。データ担当は沈黙を保ったままだ。アジト内のアトモスフィアが悲観に傾く。Altが口を開いた。

「アタイらのマスターピースとやらはどうなッてるでありんすか!?」
「えーと、それはですね……」「言っとくけどメイン脚本はわたしだしデータ担当者の恫喝もダメ!!」不穏!

絡新婦のよすが」選考落ち!

本作品はエルマーレと同等かそれ以上に注力した作品であり、曰くこのアジトのマスターピースなのだ。そして厄介な事に、Altも一枚噛んでいる。

「アタイは決めた」その眼には蒼白い光が燃えている。ネガティブなエネルギーが表出する時に現れる危険な兆候だ。
「クソッたれのダイハード選考委員アジトを」「ルリャーッ!!」「グワーッ!?」
Altの邪悪謀略を察知した無銘は牽引運搬用小型冷凍庫から取り出した冷凍マグロで後頭部を一撃!Alt昏倒!

「やれやれってとこね」「全くだな」「ちょっと待って下さい。ここを遡って……」
データ担当が何かに気付いたようだ。

「このヘッダー画像、覚えありませんか」


「黒い海に降る星」二次選考突破!!


「……で、これの担当は誰なんだ?」「この手の闇の作風はオルタにぶん投げて好き放題やってもらうって相場が決まってるわ」「あまりそんな感じはしないですけどね」

その頃Altは既に意識が戻っていた。

「……え?アタイの担当作品が?選考突破だッてえ……こりゃ最高だねェ!!無銘ー!今夜は寝かさないでありんすよ!!」
「あぁもう困ったわね……あっ、あなた達は巻き込まれないように何とかするから安心してね」


この夜二人の間に何があったかは定かでない。


スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。