『無名時点』第69話。「とある船長さん」様への旅の扉。
■5つの才能。
■イメージ。
「予言の子」「託された神童」「小さな村の、大きな希望」
遠い夜空へ絵空を記す。「夢見を現に降ろす、祭事の巫女」といった印象です。
■解説。
戦略性:「予見」
学習欲:「現世への好奇心」
最上志向:「神を宿す」
未来志向:「夢を観る」
運命思考:「縁を繋ぐ」
という側面に着目すると…
神と人の境界を曖昧にする、という性質がありそうです。
■①「ただこの世を、味わい切る。」
(学習欲×最上志向×運命思考)
貪欲なまでの、好奇心。
利益ではない。損得でもない。ただそうしたくって、だからこそやってみた。結末に頓着せず、過程と成長に夢中になり、ただひたすらに、目の前の学びに没頭する。
まさにインドの叙事詩「バカヴァットギーター」にも記された、理想的な”ヒトの、在るべき姿“と言えるでしょう。
そこに妥協は無く、手抜きも無く。その無邪気さは、まるで幼い子どもの様で。誰もが大人になって封じてしまった、原初の喜びを思い出させてくれます。
ヒトは皆老いるが故に、誰しもが貴女に幼い頃の日々を投影してしまう。
「ただ夢中で、ただ学ぶ過程をこそ楽しむ。」
これこそが、ヒトが人としてこの世に産まれた意味なのです。
■②「とある空想の、カタチを描く。」
(戦略性×最上志向×未来志向×運命思考)
ヒトの抱く、それぞれの固有のイメージ。それらは決して、他者に覗き見られる事はありません。しかしどうやら、大別して3種類。
「文字」「音声」「映像」。
基本はいずれかを主に用いて、ヒトは思考しているようです。
(コレはある程度の推測も含まれますが)実はそれぞれの固有の才能によって、大まかな傾向を探る事が出来ます。
“戦略性”であれば、「文字」「図形」のカタチが多く、
“未来志向”や”コミュニケーション”であれば、「映像」や「ストーリー」のカタチ。
“運命思考”や”共感性“であれば、「神の声」「心の声」といったカタチが多いようです。
中には”匂い“や“体感覚”、”身振り手振り”といった形で描く人もいますね。
さて、その視点で貴女の才能から推測するに…恐らくきっと、良い意味で。
「夢と現実の区別が付かない程、リアルな空想が出来る」という特性があります。
完全記憶能力者の中には、写真と見紛う程に精巧な絵画を描く人もいます。それは勿論、その当人の培った、素晴らしい技術、多大な鍛錬の賜物でもあるのですが…やはり、「表現したいビジョンが、既に脳内に鮮明に描けている」という点も非常に大きい。
イメージしましょう。
理想の自分は、その時何をしていますか?着ている服は?履いている靴は?聴いている音楽は?語らう友はどんな人で、現したい世界はどんな色なのか。
貴女の夢のイメージが鮮明であればある程、貴女の脳は、現実にそれを叶えてしまいます。
そしてそのカタチを捉えたのならば、周囲に語りましょう。時に描き、時に記し、そしてまた共に語る。その想いは波紋のように、貴女のコミュニティに大きな希望を与えます。
全ての宗教、芸術の歴史が証明してきたように…貴女の空想こそが、人々に歩みを進ませるのです。
■③「人はそれを、神秘と呼ぶ。」
(戦略性×学習欲×最上志向×未来志向×運命思考)
起きている時はこの世を謳歌し、眠る時には空想の世を謳歌してきた、尊い貴女。
その格別の歓びは、やはり決して、独り占めするべきではないでしょう。
行動の時です。
手段は問いません。
吟遊詩人のように、「音」を奏でるというのも素晴らしい。
絵筆を取り、「絵画」のカタチで魅せるのも素晴らしい。
現代であれば、「写真」「動画」というカタチも容易になりました。
教会のような「空間」「場所」というカタチで皆の想いを刻む偉業も尊く。
少し未来では更に、「体験」という表現方法も大きく普及するでしょうね。
あらゆる行いに、貴女は才能を発揮出来ます。特にそれが、「芸術」と呼ばれる表現である限り。
神秘や魔術といった類は、決して妄想や迷信ではありません。
「ヒトの心を理解し、想定し、予見して、優しく己の魅せたい世界へと無自覚に誘導する技術」
無数の過程を研鑽し、しかし観客にはそれを覆い隠して、ただ結果だけを現す表現。
無の始まりと、突如現れた現実。観る者にとっては、まさに魔法の手管。
それこそが神秘の正体で、まさに貴女が無自覚に行ってきた”才能”なのです。
■今回のテーマ。
「何故、貴女こそがリーダーなのか。」
さて、今回は特に依頼があったわけでも無く、ただ私の私的な手紙となっております。
よって、いつか見つかった時にこの問いは既に解決している可能性が高いのですが…
それでも時には、或いはその未知に惑う時もあるでしょう。
私に出来る事は多くありませんが、転ばぬ先の杖、というカタチで知恵を遺しておきたいとおもいます。
貴女は表現者です。導く者でもあります。しかし決して、従わせる者ではない。
皆の「最小公倍数」を探りましょう。
話を聴き、理解を示し、共感し。しかし決して、今の停滞に漂わせる事はしない。
多くの人にとって、未来や変化は恐ろしいモノです。
“学習欲”としては未知を喜ぶでしょう。”未来志向”であれば必然、未来こそを喜びます。”運命思考”であるが故に穏やかな安心感を抱けますし、何があっても”戦略性”で都度、最適な道筋を作り直せる。後は”最上志向”で、ただひたすらに、細部にまで注意を払うのみ。
しかしその実、ある意味では。
なんと貴女だけが、唯一“未来”にこそ座する住人なのです。
(ある意味では、まるで”現在”と”未来”の同時に存在する事を可能にしているようだ、とも言えます。)
現在の貴女は、肉体を持って確かに皆と向かっている。
しかし未来の貴女は、既に目的地に辿り着き…魂の灯台として皆を待っている。
まるで両者が、強い磁力で引き合っているかのような特異さです。
なれば。
貴女が成すべき事は、彼らに”問いを投げる”事。
決して、手段や答えを指示してはいけません。
その問題は、彼らならきっと解けると信じ、任せ、委ね。
そして未来の、何もかも不透明な、理想の答えの在る筈の場所で…
ただ貴女は、その未来に座して。”そこが安全である事”を示すのです。
「少なくとも、私はたった一人でも、この場所で。」
「ただ皆さんが私の元へと辿り着いてくれる事を。」
「きっと来てくれると信じて、待っています。」と。
ビジョンを語りましょう。
貴女は船の、大株主です。
「私は、どうしても此処へ行きたい。」
「お金を出します。皆さんの生活の、保証もします。沢山みんなの話も聴きます。出来る事があったら言ってください。何でもします。」
「だからどうか、一つだけわがままを。私はどうしても、あの場所へ行きたいのです。」
「どうか、皆さんの力を貸してください。よろしくお願い致します…!」
航海士さんと深く語り合い、しかし航海士さんの代理とはならず。
船員さんの仕事を理解し、しかし船員さんの代理とはならず。
船大工さんの苦労を聴きながら、しかし船大工さんの代理とはならず。
ただ、信じ、委ね、任せるのです。
貴女はただ、目的地を指し示す”魔法のコンパス”で在り続けましょう。
貴女が決して、誰の代理も出来ないように。
誰もがまた、貴女の「夢観る力」を代理なんて出来ないのですから。
■喜ぶ事。
「もし物語」(戦略性×未来志向×運命思考)
「パズルのピース」(戦略性×学習欲×未来志向×最上志向)
「リサイクル」(戦略性×運命思考)
「一体感」(最上志向×運命思考)
「一流の芸術表現」(戦略性×学習欲×最上志向×未来志向×運命思考)
「最高峰の学び」「戦略性×学習欲×最上志向×未来志向×運命思考)
■避けたい事。
「虚偽の資料」(戦略性×最上志向×未来志向)
「亡者の呼び声」(戦略性×学習欲×最上志向×未来志向×運命思考)
「スポンサーの意向」(戦略性×学習欲×最上志向×未来志向)
「妥協の勧誘」(戦略性×学習欲×最上志向)
「エセ挑戦者」(戦略性×学習欲×最上志向×運命思考)
■アドバイス。
物質化したビジョンを、いつでも魅せられるように用意しておきましょう。貴女の夢や理想が魅力的であればある程、世の人々では想像力が追い付きません。(丁度、西野亮廣さんの作品「えんとつ町のプペル」の2度のクラウドファンディングのお話のように。)
変革を嫌う人、未知を怖がる人は、本来は貴女と敵対したい訳ではありません。ただ、不安なだけなのです。
安心を与えましょう。
理想的な着地は、「難しい事はよく判らないけれど、きっと貴女の言う事だから間違い無いよ。」と委ねていただく事。
人柄は既に十分。熱意も高く、理想に燃えている。
後はもはや、実績あるのみです。頑張って下さい。
■Gate.69「とある船長さん」様への旅の扉。
「先の事は判らないし、怖い時もあるけれど。」
「それでも私は、きっとそこで貴方を迎えるのです。」
※今回は作者の独断で勝手に紡いだので、匿名のままでリンクは不在です。
或いは、もしかしたら…安息日の午前中、その僅かなひととき時にだけ。
笑顔で貴方と、待ち合わせてくれるかも。
全てはその場の、縁次第。
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