おにわかたづけられない

春、夏、秋、冬
変わる名前に違いはあれど
美しさは同じだ
同じものなんだから

赤、白、黄色、紫
外の庭の美しい花
植えつけられた未知が怖くて
引っこ抜いた

ごめんなさいなんて安い言葉で
人生に言い訳できるなんて
思ってない、思ってないけど
ここから綺麗に咲きたかった

増えるだけの大切に
花の名前すら忘れそうで
自分の庭も片付けられない
落とすたび見失ってた
伸び続ける歪な気持ち
死ね、死ね

朝、昼、夜、更けて
伸びゆく誰かの光の下
這うようにしか咲けずとも
花に違いないのだ

綺麗な実をたくさん貰ったのに
雑草ばかり残った
この矛盾に大輪の夢を
植えてもごまかせやしないな

知らぬ間に枯れた芽を
悼む季節すら違えそうで
自分の庭も片付けられない
寂しくなってしまわぬように
伸び続ける歪な気持ち
死ね、死ね

お前のこと綺麗という人なんて
いないよ
分かってはいるんだけど
どれほど汚くとも
だれかに掬って欲しかった

根を張った怠慢と
絡む昨日に足を取られて
自分の庭も片付けられない
おちるだけの蕾でも
ひとつの幸せなんでしょう
ああ、ああ

聞いてくれてありがとうございます。